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【新米猟師】自作くくりわなを仕掛けるべく山の中へ

みなさま、ご機嫌いかがでしょうか?
サンドイッチ専門店WILDIES’のエミカです。

いよいよ今シーズンの猟期がスタートしました。
ということで、先日作りたてほやほやの自作わなを仕掛けてきました。

石川県は今年度11/1からくくりわなも解禁です。
例年11/1から猟ができるのは、ハコわなのみでした。
ハコわなはご存知の方も多いのではないかと思いますが、

 「目指せ!ハンター2022」パンフレットより抜粋

こんな形のものになります。
山間部では割と見かけることが多いんではないでしょうか。

私が使うのは「くくりわな」といって、仕掛けを踏み抜くとバネの力でワイヤーが獣の足に括られるもの。(よくとらばさみを連想する方がいますが、とらばさみは違法猟具のため現在使われていません)


くくりわなは獣がかかると、根付木(わなを固定している木)や周辺が荒れるので、山や土地の所有者にもその旨を伝えます。そして
・仕掛け可能な山の範囲
・根付木の選別
・看板の設置
等打ち合わせをした上で許可をいただきました。

新しい獣道(野生動物が歩いた跡)を探し、そこにわなを仕掛ける作戦でいきます。
今回の山は傾斜が割と急で、なるべくなだらかな場所にしかけたい、、
そしてわなを固定する根付木も探さねば。

ひとまず、よさげな場所が見つかったのでそこに仕掛けを設置していきます。

イノシシやシカは環境の変化や匂いに敏感で、少しでもいつもと様子が違うと警戒して避けて通るそうです。なのでいかに獣道を崩さずわなを仕掛けるかが重要。
くくりわなは、穴を掘ってわなを土の中に隠さなくてはいけないので、環境変化を最小限にするのも難しい、、

草が生い茂っているし、土の中には木の根が張り巡らされていて、穴を掘るのも一苦労。掘り出した土はわなを埋めた後の現状復帰に必要なので、よけて置いておいたり、やることが多いけれど、そんなに自分が動き回るわけにもいかず、、
穴を掘ってわなを埋めたはいいが、根付木からのワイヤーがどうやっても隠れない。
皆さんどうやって隠しているんだろう?

慣れの問題なのか?と思いつつ、わな設置を最優先で!と思っていると、斜め上の方からかすかに「グルル、、」と唸り声が。
一度は気のせいかなあと思いましたが、もう一人が「向こうに何かいるね」と。
そっと音楽を爆音に。

あとあと聞いたら多分熊の可能性が高いとのこと。
ここにいるよってことを知らせるために、声を出しているそうなので特に迫ってくることはあまりないんだそうです。安全のために見回りはなるべく一人を避けた方がいいのかなと。
ちなみに山の中なので電波はございません。
自分に何かあったときに助けを呼べるよう、やはり無線あったほうがいいのかなあと思案中です。

そんなこんなでわなの設置後は、管理者(私)の情報が書かれた看板を木につけて、目印用テープや注意喚起の看板を設置して終了。

設置場所を探すために散策しながらだったので、だいたい2時間程で山を降りました。

今後毎日見回りをして、かからなければ一週間ごとに場所を変えてやってみようかなと。まだまだ未熟の新米猟師です。
アドバイスや、わなのいろいろを教えてもらえたら嬉しいです。

そして
わなの作り方を一から教えてくれた猟師さん、
快くわなの設置を承諾してくれた所有者さん
見回りや設置を手伝ってくれる皆さん
ありがとうございます!
私一人ではここまでできなかったと思うし、もし一人だったら命の危機があったかもしれません。
お返しできるよう頑張って精進します!

では今回はこのへんでお暇します。
読んでいただいた皆さまもありがとうございました!
ではまたお会いしましょう〜。

エミカ

参考資料
・目指せ!ハンター2022(石川県生活環境部自然環境課)


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