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【ブックカバーチャレンジ5日目】 「そろそろ、世界のフツーをはじめませんか」(今北純一・船川淳志)

※Facebookでの投稿を転載したものです


5日目は今北純一さんと船川淳志さんの共著です。
本書は、お二人が、これまでのコンサルティングや人材育成の経験を通じて、日本人に真のグローバルリーダーが育っていない、世界のビジネスマンならば普通に実践できている作法ができていないということを真剣に危惧され、それを打破するためにどうすればよいかを対談を通じて炙り出していく形式です。全般的に手厳しい内容です(笑)
本書は、船川さんが主催する研修で頂きました。もうかれこれ4年前になります。MBAを取得して数ヶ月後、怠けている自分にカツを入れたくて受講したものです。お盆時都内某施設に宿泊し、約3日間「脳みそに汗をかいて」過ごしました。
その研修の内容は守秘義務があって明らかにできませんが、とにかく型破り(笑)
自分のできなさ加減に打ちのめされましたが、魅力的な仲間も多く、完走できました。
本書は、日本人がいかに思い込みや権威主義に陥り、自分の頭で考えていないかということを警告しています。
※本書の出版から7年経ってますが、昨今のコロナ等を巡るマスコミ、コメンテーター、政治家の発言を聞くと、東日本大震災から一体私たちは何を学んだのだろうと暗澹たる気持ちにさせられます

グローバル時代のビジネスでは、いつでもどこでもどこの国の人とも一緒に働くことができることが求められ、年齢、性別、出身地、ましてや出身大学は不問で、究極的には「あなたは何ができるのか?」、「その根拠は何か?」だけが問われるとプロローグは締められ、対談に入っていきます。
本書で記載のある、「日本のエリートができていないこと」の一部を紹介しますが、今の時代、グローバルであろうとなかろうとこれらのスキルやマインドセットはもはや不可欠だなと思いながら、ざっと振り返ってました。
■自分の意見・見解を複数の人間、しかも専門の異なる初対面の相手にでも、気おくれすることなく、かつ分かり易く伝えることができる
 (身内以外に対する発信力と説明責任能力)
■相手の話を聞いているときに、理解できていないこと、不明なこと、興味を持ったことについて率直に質問することができる
 (周囲の顔色を窺わずに、聞くべきことをきける質問力、胆力、知的好奇心)
■自分の見解について、異なる立場の他者からの質問や提案を受けたときに、建設的な対話を展開することができる
■自国の歴史、文化、宗教、政治動向について、相手から聞かれた場合に、バランス感覚をもって自分の意見を分かり易く説明できる
(仕事以外の分野で会話が続かないというのではなく、自らのアイデンティティについて考え、教養、視野を広げている)
■ユーモアの感覚、遊び心がある
■学び続けている
(年齢を言い訳に、学ぶことを諦めたり、自らの視野狭窄を正当化しない)

本研修や本書を通じて、グローバルリーダーのマインドセットの一端を学んだことで、もっと個を研ぎ澄ましたい、真の実力を高めたいという気持ちが喚起され、高揚感へと昇華されていったのを思い出します。
この研修の受講、本書の読了から約8か月後、15年間育ててもらったドコモを退職し、コンサルティングファームに転職したのですが、自身の決断にも少なからず影響を及ぼしました。こうやって振り返ると、人や本との出会いは偉大だなという思いを持つに至ります。

追伸
①:船川さんの研修は本当にお薦めです。御家族の決裁が下りる方は是非とも。ただ、コロナが明けていない中、今年はどうなるんだろう。。
②:この研修でリベラル・アーツにも興味を持つようになりました。コンパクトに纏められている右2つの書籍もお薦めです。

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