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平和の国際秩序 9条活かしもっと前へ 2022.4.28 #田村智子 #憲法9条改憲NO #ウィメンズアクション 文字起こし

 みなさん、こんにちは。
4月28日に「憲法9条改憲NO!ウィメンズアクション」がJR有楽町駅イトシア前で行われました。トップの画像は「戦争する国づくりストップ! 憲法をまもり・いかす協同センター」からお借りしました。

 私が尊敬する くるみわり@nutcrackerさん が #一日一回田村智子動画あげる でTwitter投稿している動画を拝見し、これは全体を通して学びたい、多くのみなさんと共有したい!と思い、文字起こしすることにしました。
くるみわりさんの投稿は記事の最後にリンクを貼り付けておきますので、「先に動画を視聴して、気持ちを熱くしてから全体を読んで学ぶ」というのが頭に入りやすいのではないかなと思うのでオススメです😝

 重要なことが盛りだくさんに詰まってますので、この記事で何度も学習していただけたら嬉しいです。そして無理のない範囲でご一緒に声を出してご自分の周りに伝えていきましょう。

◆4月28日ウィメンズアクション  田村智子

 ご通行中の皆さん、こんにちは。
日本共産党 副委員長で参議院議員田村智子です。

 今日は、ウィメンズアクションということで、日本を戦争する国にはしないウクライナ侵略戦争を赦すわけにはいかない、そして日本の国の平和な憲法、憲法9条を守り生かそうという女性の皆さんのこの宣伝行動に連帯して駆けつけてまいりました。

 ロシアによるウクライナ侵略戦争はどうしたら終わらせることができるんだろうと、ほんとに多くの方が胸を痛めているんだろうと思います。

 ウクライナから流れている主に女性たち子供たちは、もはや八百数十万人に達しているということも報道されています。

 私たち日本共産党も、こうして共に行動する多くの市民の皆さんも、やっぱり「市民一人一人の意思表示や行動は戦争を止める力」だと、こういう思いで街頭にも立って、いろんなアクションを起こしているという風に思うんですね。

◆どうやったら戦争を止められるか 追い詰められているロシア

 よく、「それで戦争は止められるのか」っていう風に言う人がいます。
でも、国連憲章、武力によって自分の国の領土の拡大とか自分の国の言いなりにほかの国をしようとするとか、これをやってはならないというのが国連憲章です。戦争を起こしちゃいけない というのが、国連憲章です。

この国連憲章が、平和の国際秩序がこうも乱暴に踏みにじられたとき、世界の国々が声を上げるだけでなく、世界の国々の政府と共に、市民社会が立ち上がることが、私は大きな力になる、戦争を止める力になる と、そう確信をしています。

 なぜなら、ロシアの言い分を見てください。プーチン大統領は何を言い訳しているか?
「ロシアは女性や子供を殺してない」って言ってるじゃないですか。
国連憲章に違反してるって言えないんですよ。
これをやって何が悪いって開き直ることができないんですよ。
フェイクニュースで、嘘だ嘘だと、ただその一辺倒でロシアは戦争など起こしていないというしかない。(プーチン大統領が本当に世界の世論を気にしている事が透けて見えます)

 この無法者を、私たちは国際秩序で、平和を求める国際連帯で包囲するしかないと、この思いで、こうやって集まって、皆さんに訴えをしているんです。

◆私たちにできることは

 ぜひですね、できることはありますよ!
戦争は嫌ですって、声を上げることだと思います。

 こんな戦争許すわけにはいかないと、意思表示をすることだと思います。
それがいちばん、ロシアの政府に、プーチン大統領に突き刺さっていく。
その思いで、どうか声を上げていきましょう。

これは、ロシアNATOの戦いではありません。

ロシア西側諸国との戦いもない。

無法者平和の国際秩序 こういうことではないでしょうか?

 私たちは平和の国際秩序の立場に立ちます。なぜなら、この国の憲法9条は、まさに国連憲章とともに歩んでいるからです。

 武力によって国際紛争、争いごとを解決してはならない。
この憲法9条を持つ国の国民として、ロシアがウクライナの侵略をやめる、この戦争を終わらせるためにロシアはウクライナから撤退せよと共に声を上げていこうではありませんか。

◆日本の国会で起きていること

 ところが、日本の国会の中では、残念ながらこのウクライナ侵略戦争に乗じて日本の国も戦争する国になっていくことが必要だという動きが、とても強まっています。
憲法9条も、もう変えてしまうんだという動きが、自民党や日本維新の会などから煽られています。これが日本の平和を守る力だという、こういう議論が国会の中で行われています。

 みなさんはこのことについてどう思われるでしょうか?
「なんとなくキナ臭いなぁ」「日本の国、大丈夫かな?」と思いながらも「軍核軍拡でいいんだろうか?」「敵基地攻撃能力っていうけど核兵器を共有するんだって言うけど、それって何か心配だよね。不安だよね」っていう思いを持つ方、私少なくないと思うんです。

◆ロシアとウクライナの紛争はずっと続いていた

 ロシアとウクライナは、いきなりロシアが攻め込んだんじゃないんです。残念ながらウクライナの国内で、親ロシア派という人たちと、ウクライナの人たちとの武力を含めた紛争というのは、長きにわたって行われていました。
こういう紛争を、やっぱり国際社会がですね、戦争に至らせずに解決するためにどういう努力をしてきたのかっていうことを、ここが一番私、問われなければならないと思うんですね。

◆日本を取り巻く状況は?

 日本の国も、確かにロシアとの北方領土の問題、まぁ、日本共産党は実は全千島が日本の領土だという立場なんですけれども、これがぶん取られているっていう状況にあります。

 中国との間でも、尖閣諸島の問題での揉め事があります。
北朝鮮は核ミサイル実験を行っているということも隣の国である日本にとってはとても心配なことです。

 でも、これらを解決するのは軍隊ではないと思うんですよ。自衛隊がどれだけ、例えばアメリカと一緒に尖閣諸島の周りで軍事演習をやってきたか。それが中国の数を上回れば尖閣諸島は日本のものってことになるんでしょうか?そういう決着を中国との間でつけることができるというのでしょうか?

違いますよねー!

 それは外交によって、話し合いによって、「これは武力で奪った島ではない」と、尖閣諸島はだから日本の領土なんだっていうこういう交渉をやるしかないはずなんです。

千島列島、北方領土の問題も同じです。
北朝鮮に核開発をやめさせる、そのために日本が核兵器を持つんですか?
それじゃ北朝鮮と一緒じゃありませんか。

「日本の国を守るために、日本が核兵器を持つんだ」
北朝鮮とどこが違うのかっていうことになってしまうじゃありませんか。

◆外交努力だけが唯一の解決する力

 これらすべて外交の努力によってしか解決することはできないはずです。
それが、二国間の協議で難しいのならば東アジアの多国間の話し合いの枠組み、作っていこうじゃありませんか。

 いま、自民党政権はどこまで外交の努力を尽くしているか!? 
尖閣諸島の問題も、北方領土千島列島の問題も、そして北朝鮮とも話し合うと言いながら、ただの一度もまともな外交交渉などやったことがありません。

ここが最大の問題ではないでしょうか。

◆自民党、それを補完する維新の政策で大丈夫なのか!?

 私がとても心配するのは、この国は戦争をしないという憲法9条に穴をあけて安倍政権の時に、安保法制、私たちは戦争法とも呼んできました。こういう法律が作られてしまっていることです。日本の国が攻撃などされていなくても同盟国、アメリカなどが攻撃を受けていれば日本の自衛隊は戦うことができてしまう、武力行使ができてしまう。

 リアリズムで考えましょうよ。
 台湾をめぐって米中対決っていうことが深刻化している。これ絶対に武力紛争にしてはならないんですね。

 武力の衝突を起こしちゃいけない。そのために外交努力をしなくちゃいけない。でもね、これがもし武力衝突が万が一にも起きてしまって、その時に同盟国アメリカとともに日本が戦うってことになったら、台湾は日本の領土じゃないですから、これは日本の側から中国に戦争を仕掛けるってことになってしまうじゃありませんか。
これで敵基地攻撃能力なんて言ったら、まさに日本の国が中国などを攻撃する、これが許されるってことになってしまう。

これが平和の道ですか? 日本を守る道ですか?

むしろ、日本の国民と私たちのこの国土を戦争に巻き込んでいく道ではないでしょうか?

◆平和を守るために本当に必要なこと

 冷静な議論が必要だと思うんです。
 本当に日本の国の平和を守る、アジアの平和を守るためには何が必要か。
戦争をしない、争いごとを武力で解決してはならない。この憲法9条の立場にしっかりと立ってどこの国にも道理を尽くして、ものが言える外交こそが、いま切実に切迫して求められているのではないでしょうか。

 そのためには、この憲法9条という国民による縛りです。政府に戦争をさせないという縛りです。この縛りを解かせるわけにはいかない。
国民が縛ってるんですもの。この縛りを解いてくれ、敵基地攻撃能力だ、そして軍事費2倍化だ、核共有だ、こういう道を歩むのが本当に日本の平和を守る道なのか、ぜひ私たちは多くの国民の皆さんと対話を広げていきたい。

 一緒に考えたい。そして私たちはこの憲法9条は壊すんじゃなくて守って生かしていく。日本の国の外交の最大の力として生かしていくことができる、国際社会に新たな平和の国際秩序を求める力を持っていると、そう確信をしています。

 ぜひ皆さん、世界の国々は平和の国際秩序を作る方向で20世紀から21世紀ほんとに頑張ってきたんですよ。二つの世界大戦を経て、武力による紛争の解決を許さない国連憲章が作られた。ジュネーブ条約で民間人殺しちゃだめだ、たとえ戦争が起きても女性や子供を殺すようなことをやってはならない。こういう国際人道法を作ってきた。さらには21世紀、小さな国々が声を上げて核兵器禁止条約、核兵器を使うことはもちろん、実験も開発も研究も一切を禁じる、核兵器を持つ国はこの核兵器を廃絶するために話し合いその計画を立てることを求める。こういう新たな平和な国際秩序を21世紀に生み出してきたではありませんか。

 これをもっと前に進める力を日本の国民は、日本の国は発表すべきなんだと、これは今日集まったこの女性たちの共通する思いだと私は確信をしています。

◆日本共産党の立場

 私たち日本共産党もこの立場で党を作った時から侵略戦争反対掲げ、抑圧されてる側はその抑圧をなくしていくという、こういう社会を目指してきた政党としても、多くの市民の皆さんと力を合わせて戦争をしない国、戦争を許さない国、戦争仕掛けない国、そういうですね日本の歩みを憲法9条を生かして求めていきたいと思います。

 私、田村智子も全力で頑張ります。そのことを申し上げまして、私の話を、スピーチを終わりたいと思います。ありがとうございました。


◆最後に

 前回のノートで、「わが青春つきるとも -伊藤千代子の生涯-」をご紹介しました。戦前から一貫して自由と民主主義、平和を主張した政党が日本共産党であること、国家権力が体制を維持するために多くの自由と民主主義を求める人々を弾圧、拷問を行っていたこと。実はそれと同じような状況がロシアとウクライナとの関係でも見られること、似たような体制作りを自民党と維新が狙っていることも、この映画や志位委員長、タムトモさんの演説から感じています。

 第二次世界大戦前にも、実は軍縮の声が高まっていたことを知りました。
教科書では伝えない歴史を学ばなければ、何度でも同じ過ちを犯してしまうと今は強く感じています。

みなさんもご一緒に学びましょう!

くるみわり@nutcrackerさんの投稿動画


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