「改憲発議許さない!守ろう平和といのちとくらし 2022 憲法大集会」ライター小川たまかさん 文字起こし
みなさんこんにちは。
先ほどに続いて、5月3日憲法大集会の文字起こしをお送りします。
今回はライターの小川たまかさんです。
テーマはジェンダーです。女性差別や女性蔑視の問題をご自身の体験から語ってくださっています。
話を聞くと、現状のおかしさに気づくことができます。
ぜひ最後までお読みください。
フリーライター 小川たまかさん
こんにちはー 私は、性暴力や性差別の問題を取材していますライターの小川たまかといいます。
ジェンダーというお題でお話をすることになっています。
家父長制が大好きな人たちがめちゃくちゃ嫌うジェンダーの話です。
取り掛かりから襲い来る無意識の女性蔑視・女性差別
普段私は文章を書くんですけど、スピーチはあんまりなれないのでインターネットで5分間スピーチという検索をしてみました。5分間スピーチのコツということで。そしたらこんな風に書いてありました。
って書いてありました。
ひどくないですかーー!!(怒!)
こういうことに、いちいち異議を唱えていると、「クソフェミ」だとか「ブスのばばぁ」だとか言われるんですけど、でもいちいち言っていかないと日本の社会の中にある女性へのステレオタイプは変えられない。
「すごく偉い地位にいる男性の方々の耳に、なかなか私たちの声は届かない」から、いくらでも言っていくしかないんです。
無意識に女性を見下ろしている
私の話を一つします。
数年前にあるパーティーで目の前で知らない男の人二人が話をしていました。いろんな人と話す場所だと思ったので、私はその男性に話しかけて、「何を話してらっしゃるんですか?」という風に聞きました。
そしたら男性の一人が、芸能人の人の名前を挙げて芸能ニュースの話題をしてるんだよっていう風に言いました。それからしばらくその芸能人の話題を一分ぐらい話しました。それからそのあとでその男性が私に向かって言いました。「本当はビジネスの話をしていたんだけれど、君はわからないでしょう?」と
いやぁ、もうホントめっちゃひどいと思って!
初対面の男性で、私のことは外見から得る情報しか知らない人です。私が「バカ」そうに見えたのかもしれない。でも、もし私が男性だったらどんなにバカそうに見えても、どんなに若くても、そんな風には言われてないって思うんですよ。
そんななめた口は利かれてないと思う。
これが女性差別で、女性蔑視です。
相手が男性ならば言えないような失礼な言動を女性だからという理由で言っちゃう。それが女性蔑視。
女性差別とか女性蔑視と聞いてピンとこない人たちにわかりやすく説明するのであれば、要はナメてるってことです。弱いものだと思われてナメられてる。女性が。
視点を大きく変えてみよう
あの、外交とか経済のほうがジェンダーより大切っていう人がたくさんいると思います。そうかもしれないが、しかし、女はまず社会的性差の問題を乗り越えなければ、外交や経済を語る土俵にも上がれない!
女だって性差別とかセクハラを含む性暴力の話ばっかりしなくていい社会ならどれだけいいかと私は思います。
憲法14条には、「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」とありますよね。
本当に素晴らしい一文だと思うので守っていかなければならない。
けれど、この一文を守るということは、常に闘いでもある。
私が以前「保育園が足らない。待機児童の問題がある」という記事を書いたときに、「もう女性差別なんてないんだ。古臭いことをいうな」という反応がありました。
「通学電車の中で学生が痴漢に合う」という記事を書いたときは、「痴漢よりも冤罪の問題を取材しろ。男性差別を言うな」という反応がありました。
「このクソフェミが 黙ってろって」言われて。
私は「性暴力をなくしたい」という記事を書いて、「クソフェミ」といわれるのなら、「クソフェミ」でいいと思いました。
でもやっぱり、目立つところに出て女性差別を訴えるとひどいことを言われるので、声を上げられない女性はたくさんいます。モノ言う女性がたたかれて馬鹿にされて、その馬鹿にされている女性を見て口をつぐむ女性がたくさんいます。
この状況こそ、日本の女性差別の実態です。
✅ フェミニストの一挙手一投足を監視して、上げてもない足をとって、デマを流して誹謗中傷して口をふさごうとする人たち。その人たちの姿こそを見てください。その人たちの言動こそ、よく観察してください。
それが女性差別の実態です。
✅ リベラルの中からも排除されそうになるフェミニストの話を、ちゃんと聞いてください。
✅ 女性だけではなく、障害のある人や外国人、性的マイノリティなど、マイノリティの人たちが声を上げたときにつぶそうとする力の陰湿さ、それに注目してください。
✅ 余裕があれば一緒に闘ってください。
✅ 今ここにいる女性のみなさん。3歩下がらないでください!
✅ 遠慮しないでください。
✅ 謙虚にならないでください。
✅ 前に出てしゃべりましょう。
✅ 私たちの声を響かせていきましょう。
それが憲法14条の理念を守ることだと私は思っています。
ありがとうございました。
最後に
いかがですか?
当日は風もあってほとんど聞き取ることができていなかったのですが、こんなに大切な話をしていたのかー!ってもったいなかったって思っちゃいました。
小川さんがお話してくださったこれらのことを乗り越えて初めて日本は世界に認められるくにになれるんじゃないかなって思います。
あらゆる差別をなくしていく姿勢こそこれからのトレンドじゃないでしょうか?
次回は琉球大学名誉教授 嵩嶋伸欣さんです。
お楽しみにー!
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