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シーリングライトのLEDへの買い替えで重視すべきは「明るさ」ではない。

みなさんこんにちは、すぎっちです。

さて、以前こんな記事を書いた。

書斎のシーリングライトの玉切れで、蛍光灯からLEDに買い換える検討をしているのだが、種類も多くて迷っていた。そこで基本的な事をいろいろ調べてみたから忘備録的に書いていく。
みんなの買い替えの時にも参考になれば幸いです。

明るさ


まず、必要なのは「明るさ」だと思っているでしょう?もちろん照明器具の最重要特性だ。オレみたいに書斎で作業をする場合、どの程度の明るさがあれば良いのか?と言えば300Lx(ルクス)と厚労省が2年前に基準を改定したところだ。改定前は150Lxだった。

https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/000905329.pdf

これは、
もともと300Lx程度が必要だったのだが、その数値で規制するには技術面、コスト面で現実的でないと昭和の時代に判断されて150Lxとされてきた。(白熱電球から蛍光灯に切り替わる時代では明るい照明は難しかったのだ。)
それがLEDの技術進化によって安く簡単に明るい照明が実現できるようになって、作業場所の環境確保が普通にできるようになった。
「だから、まだ暗い環境しか提供していない事業者は、明るい照明に買い替えろよ。」と法律が改定された。

つまり、今は、明るさは購入上の問題にはならないのだ。LEDなら普通に明るい照明が買える時代だ。ということだ。

色温度


では、これから照明器具を買う人は何に気を付けて買えば生活の質が向上するのかというと、まずは、「色温度」だろう。

色温度とは何か?太陽の光を例にとると、夏の青空の下の明るさの光なのか?夕焼けのオレンジっぽい光なのか?そういう環境光の色を数値で表したものが色温度だ。(なぜ「温度」なの?と思う人も多数だろうけど、とりあえず、「そういう特性の名前なんだ」と読み進めてください。)

人間は古来から太陽の元で生活してきた。だから昼間の太陽光と同じ環境下では活発に行動しやすい。作業効率も上がる。
一方で、夕方の光環境になると、もう家に戻って家族とくつろぐ時間帯だ。
緊張から解放されてリラックスしやすくなる。
太陽の光環境が刻々と色が変わり、ヒトはその変化を敏感に感じとって日々生活してきたのだから、照明でもこれを適切に選択したほうが生活リズムが整うわけだ。

太陽光とそれぞれの関係はこのようになる。
昼間の色⇒(中間)⇒朝夕の色
青白い白⇒(純白)⇒赤っぽい白
色温度高⇒(中間)⇒色温度低
活動的 ⇒(中間)⇒リラックス

いや、この「純白」が白なんでしょう?何も混ざっていない白!。という人もいるだろう。だけど、白の定義はむつかしいんだ。今手元にある白い紙を
3つ(チラシの裏でもレシートでもノートでも)見比べてみると、白い紙と言っても白さが違う事が判る。どれを純白と呼ぶのか?と聞かれれば困るはずだ。

2枚の名刺とレシートの3枚の白い紙。
写真ではわかりにくいが、紙ごとに白さが違う
のが、ヒトの目にはわかってしまう。

それで、光の白の色の微妙な差を測定して数値で表すことのできる特性が「色温度」で、単位はK(ケルビン)で表す。

ここまでをまとめると、活動場所(仕事場、書斎など)では色温度の高い照明を選んで作業効率を高めよう。休息場所(寝室、浴室など)では色温度の低い照明を選んでリラックス効果を高めよう。という事になる。

じゃ、色温度によって室内の雰囲気がどのように変わるのか?うまく表現しているのがパナソニックのこのサイトだと思う。このサイトでイメージを掴んでもらい、適切な照明の色温度を学んでもらうのが良いと思う。

色温度のケルビンの数値だと感覚的に捉えにくい、覚えにくいので
2700~3000K:電球色 (白熱電球と同等の色温度)
3500K:温白色
5000K:昼白色 (蛍光灯の昼白色と同等の色温度)
6200~6500K:昼光色 (蛍光灯の昼光色と同等の色温度)
と色温度ごとに光の色の名前を付けている。
(メーカーによって色温度の数値は多少異なるが、同等の色温度域で同じ名前が使われている。)

蛍光灯の箱には昼光色、昼白色の記載がある

まとめ


・蛍光灯には色温度が2種類あって、昼白色、昼光色のどちらかが箱や本体に書いてある。同じ色温度のLED照明に置き換えたいならば、同じ昼白色、または昼光色のLED照明を選ぶ。
・白熱電球からの置き換えならば、同じ色温度に置き換えたいならば、電球色のLEDを選ぶ。
・そして、昼白色の蛍光灯を使っていて、「もう少し電球のようなやさしい雰囲気にしたい」ならば、「温白色」という色温度がLEDでは新しく選べるようになったので、それを選ぶ。
・同じ部屋で仕事もくつろぎも両方の使い方があるならば、調色機能のある照明を選んで、色温度を都度リモコンで変えて、使い分ける事ができる。
・明るさについては、細かい作業をする場合は、手元をより明るく見やすくしたほうが作業しやすいので、調光機能で明るさを上げると良い。もしくは手元ライトを使い、局所的に明るくすると良い。

という事でパナソニックのWEBサイトがうまく表現、説明してくれているので、リンクを貼らせてもらった。見るといいよ。

最後に


他にも大事な事があると、いろいろ調べるうちに分かってきた。次回以降、色温度以外で気をつけたほうが良さそうな点を書く予定。
長くなったので、今回はここまでとします。





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