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『屍喰らいの冒険メシ』感想/仲間とかGとか装備品とか喰えて最高。好き

『屍喰らいの冒険メシ』が想定を遥かに超えてめちゃくちゃ面白いです。今表ダンジョン80階層を難易度ナイトメアで攻略中なのですがあまりに面白いので我慢できずに喋ります。

詳しいゲーム内容はとにかく公式サイトなり見てくれという感じですがざっくり言うと

  • 4人PTでのローグライク(ローグライト)

  • ランダム生成ダンジョン

  • 死んだらリセット、でも装備等は持ち帰れる

  • ダンジョン内でのメシが肝要

  • 腐肉でもゴキブリでも仲間の死体でも何でも喰って生き残れ

という感じ。

結論から言ってウルトラ最高のゲームでした。荒削りなところも多く不満点も多々ありますが、そんな不満が吹き飛ぶくらい強烈な魅力があります。
wiz系とか世界樹とか、キャラメイク有の難易度高めRPGが好きだったら是非体験版触って欲しいところ。ハマれる人はとことんハマる作品です(ただし無理な人はとことん無理。後述)。

ダンジョン10階ごとにあるセーブポイントでしかセーブできず、一瞬のミスで数時間分のプレイがパーになる緊張感がそれはそれですげー良かったんですが、ver.1.10の修正で1階ごとでもセーブ可能になりました。やさしい。

そういう訳で、好きポイントとつらいポイントに分けて紹介気味に語っていきます。ネタバレはないと思うけど虫注意。

キャラメイクが超絶楽しい

楽しいポイントその1。皆大好きキャラメイク。

身体・顔のパターンはそれぞれ男女4パターン(+α)なのでそこまでキャラメイクの幅は大きくないですが、それでも充分楽しい。キャラメイクでしか得られない栄養素があります。
職業は探索者、剣士、斧使い、槍使い、弓使い、魔法使い、盗賊、蛮族、料理人、無職の全10種。料理担当かつヒーラーの料理人とか属性攻撃役の魔法使いとか、一見必須に見える職業ですが全然必須じゃないです。強いていうなら序盤はSPDが高い職の方が楽くらい。思うままにパーティ編成して大丈夫な懐の深さがあります。無職4人とかいう字面最悪なネタPTでも全然いける。その理由はヌルゲーだからという意味ではなく、後述のように職業差より食ったメシの方が重要だからです。

キャラメイクで特徴的なのは、ゲーム中のステータス画面やカットインで表示される部分も編集できるところ。

こんな感じで、ポーズや表情、アングル等を弄って表示部分を指定することができます。これも無限に楽しい。時間が溶けてく。

なお結構早い段階で「百面万化」という外見変更アイテムが手に入るのでキャラメイクで失敗しちゃってもごあんしんです。
ついでに職業も弄れるので、魔法使いで魔法を習得して料理人に転職とか、剣士で剣技を伸ばして無職に転職とかそういうこともできます(まぁ終盤はメシと装備の影響がデカイので職業差はほとんどなくなってくるんですけど)。

ちなみに私は現在無職・剣士・料理人料理人の4人PTでやってます。料理人2なのは料理技能の成長が早いから。料理技能がカンストしたら他に転職する予定です。とかそういう話が無限に好きなので、色んな人の使ってるパーティやそのパーティの運用理論なんかを伺いたい……皆もっとパーティの話をして欲しい。

それはそれとして、こうしてキャラメイクして愛着マシマシなキャラクター達が屍喰いをするわけですよ。もちろんモンスターの死骸を屍喰いすることができますが、このゲームの何が良いって「パーティの仲間の死体を屍喰いできる」ところ。

自分で作ったキャラクターを自分で喰う。こんな背徳的な楽しみがあったでしょうか?

最高。最高です。

ちなみに攻略上は「1人PTが楽」という話はありますが、考えることが少なくなるので楽かもしれませんが最終的にはきちんと4人PT作った方が良いと思います。4人分のキャラメイク楽しいし、難易度ナイトメアでも順調に4人で進めてるし。何より非常食になるので。

メシ喰いゲー

楽しいポイントその2。メシ。
レベルや装備も重要なんですがこのゲーム、何が重要って当然メシです。メシ喰って強くなるゲームです。

これがなかなか独特な味わいのシステムであり、作品としての特徴だと思います。減り続けるカロリーと水分を調節しつつ、幸福度にも気を配りつつ、如何にステータスを伸ばす食べ物を食わせるかというリソース管理ゲーなところがあり

  • 動くだけでカロリーと水分は減っていき、そのうち死ぬ

  • カロリーと水分を補給するためにメシを食わねばならない

  • しかしカロリーと水分しか考えてないとステータスが偏ってボスに勝てない

  • ステータス効果の高い料理は食材消費が激しくカロリー/水分効率が悪い

  • 虫料理はカロリー効率も良くステータスの伸びも良いが食わせすぎると発狂する

などなどの数々のジレンマに襲われます。

ぶっちゃけ、私の場合は探索/戦闘の時間よりも、上記のジレンマのため料理画面とにらめっこしてる時間の方が長かった気がする……やはりメシゲーです。

あと虫料理とかの見るからにヤバい料理には迫真の嘔吐シーンがあります。

どんな美少女でも容赦なく吐く。かわいい。

ちなみに私は序盤にひたすら肉丼を集中させて食材を大量確保、過食状態でステをガン盛りしていくという手法で攻略中。どんどん喰ってどんどん吐け。ああ、発狂しても尚料理を詰め込まれる我がPTは可愛いなぁ…

あらゆる物が食材に見えてくる

楽しいポイントその3。食材。
限られた食材で如何にメシを食わせるかが大事なことがわかってくると、ゲーム中のありとあらゆる物が食材に見えてきます。

ゴキブリは主要な栄養源。枝は汎用性の高い食材。枯れ草は主力。石は料理の練習台。いや流石にゴキブリの生食はやめましょう。火を通しましょう。火を通せばゴキブリは食える。ゴキブリありがとう。

そして何より、装備品も食材です。見て下さいこの画像を、食欲がモリモリ湧いてくるでしょう! 湧いてくるようになるんです。

つまりプレイしてると敵はだんだん歩く食材に見えてくるし、味方キャラは非常食に見えてくるわけで。

一緒に仲良く冒険してたあの子に対して、無意識に食欲を感じている自分がいる……。パーティ内の皆が互いの味を知っている……。
ただれた関係!! すき。

ちなみにパーティは死に戻り能力を得ており、どんな死に方をしようが全滅すればLv1に戻って最下層に戻ってこれます。なので仲間を喰ってもロストしたりしない優しい世界です。昨日食べた筈のあの子が隣でピンピンしてる。

クセ強すぎ問題

悪いところもあります。UIが死滅しています。

おつらいポイントその1。UI。
たとえば装備には耐久度があって一回使うごとに減ってくんですが、その装備修理のUIがうんちです。武器、頭部、鎧、装飾品×2にそれぞれ別個に耐久度があるのに一括修理ができず、修理キットをぽちぽち選んで、修理対象をぽちぽち選んで、修理結果をぽちぽち選んで……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!もちろんカーソル位置記憶もなければ修理結果を自動選択してくれるなんて気の利いたことはありません。それがPT4人分。PT4人でストレス4倍。いちいちぽちぽちぽちぽち選ばなきゃいけないのでストレスがマッハです。

おまけに修理キットは文字通り捨てるほど湧いてくるので、マジで装備の耐久度がストレス要因以外の何者でもない。なくてよかったのではこの要素。

この装備修理問題を筆頭にUIがこなれてないところが多く不親切で、ネット上の感想では「そもそも何をどうすればいいのかわからない」「もっとチュートリアルを充実させろ」「武器の修理方法がわからない」「何もかもわからん」等の声が散見されます。

でもこの強烈な問題点をもって尚、ハマる人はゴリゴリにハマる魅力のある作品だと断言できます。だって私はぽちぽちぽちぽちぽちぽちぽちぽち地道に修理しながら冒険してるんだもん。

また、発売当初はエラー落ち・フリーズの問題があり、10階ごとにしかセーブできないのにエラー落ちして無駄になった!!しにたい!!というクソデカ爆弾が仕込まれていました。私もこれで二度ほどレジェンド装備が消滅しました……が、現在は1階層ごとのセーブが実装されたのでまぁ大丈夫です(エラー落ち自体は頻度は減りましたが今でもあるので根絶が無理と思っての対処かと思われます)。

メシがグロい

おつらいポイントその2。メシグロすぎ問題。
基本的に冒険メシはグロいのが多いです。わたしは好きですが……。

小麦粉の代用のイモムシとか米の代用のウジムシとかパスタの代用のヒモムシとかがいて最悪です。フレーバーテキストも最悪で想像しただけでゾワッとします。

この辺も無理な人は無理だと思います。表現規制で見えなくもできます。
でもそういう最悪メシを可愛いキャラに食わせられるところが最高ですね。何かよくわからん性癖がバチバチに満たされるのを感じる。

ストーリーが薄い?

おつらいポイントその3。ストーリーがない、薄いという声という話もあります。その批判はけっこう正しく、攻略の上で表示されるストーリーテキストは最低限です。普通にプレイしていると何が起こったのかよくわからないと思います。

でもそこは実はゲーム内書物できっちり補完されており、英雄デッシュの物語を読むことで「このダンジョンは一体何なのか」「主人公達の死に戻り能力は何なのか」「このダンジョンを探検していた先人は何者なのか」といった情報は推測できるようになっています。

最低限のテキストのおかげでゲームプレイのテンポは全く阻害されず、気が向いた時にストーリーを追えるのでわたしは好き。それと上述の通り食材から料理までいちいちやたら凝ったフレーバーテキストが備わっており、おまけに一部にはストーリーの根幹に関わる記述までさらっと混入してるのでめちゃくちゃ良いです。skyrimとかでゲーム内書物を読み漁ってた勢なら垂涎モノです。

体験版をやれ

とにかく体験版をやって下さい。冒険メシの洗礼を浴びて下さい。

体験版の要素がほとんど全てで、何がすごいって体験版だけでめちゃくちゃやりこめることなんですよ。レジェンド装備掘りまでできるし体験版でハエ(ダンジョンの階層に長く留まり過ぎると出てくる超強敵、所謂不思議のダンジョンの死神枠)を倒した猛者までいるくらい。そこまでいくと頭おかしい。

当然、体験版でも可愛いキャラにゲロを吐かせることはできるし共食いさせたりもできます。一緒にゲロを吐かせたり共食いさせたりしましょう。


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