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10億ユーロを資金洗浄した取引所ビッツラートの幹部を逮捕

ユーロポール(European Police Office:Europol)は1月23日、暗号通貨取引所ビッツラート(Bitzlato)の幹部4人の身柄を拘束したと発表した。
 
1月18日には米当局が、マイアミでビッツラートの共同創設者兼オーナーのロシア人アナトリ・レクコディモフ(Anatoly Legkodymov)氏を逮捕したことを発表した。
 
ユーロポールは、ビッツラートのCEO、財務責任者、マーケティング責任者をスペインで、1人をキプロスで逮捕した。なお、身元は明らかにしていない。警察は8カ所の家宅捜索を行い、1800万ユーロ相当の暗号通貨が入ったウォレット、車、電子機器などを押収し、さらに他の取引所で開設した100以上の口座を凍結した。凍結された口座は総額5000万ユーロに上った。
 
ビッツラートは香港で登録された暗号通貨取引所で、ロシア語圏以外ではほとんど知られていない。ビットコイン(BitCoin)、イーサリアム(Ethereum)、ライトコイン(LiteCoin)、ビットコインキャッシュ(BitCion Cash)、ダッシュ(Dash)、ドージコイン (DogeCoin)、テザー(Tether)などの暗号通貨をルーブルに換金できる。
 
訴状によると、ビッツラートは創業以来約45億ドル相当の暗号通貨の取引を行っている。そのうち7億ドルはダークネットマーケットプレースのヒドラ(Hydra)と関係がある。ビッツラートの本人確認は最小限であったため、ランサムウェアや麻薬密売などの違法資金のマネーロンダリングに使われていた。
 
「暗号資産の法定通貨への換金自体は違法ではないが、調査の結果、大量の犯罪収益が同取引所を経由していたことがわかった」とユーロポールは説明した。
 
分析の結果、ビッツラートを介して換金された資産の約46%(約10億ユーロ相当)が犯罪と関連していることがわかった。疑わしい取引の大半は、米国財務省外国資産管理局( Office of Foreign Assets Control:OFAC)の経済制裁対象の団体に関連しており、残りは詐欺やランサムウェア攻撃など様々な犯罪に関連していた。
 
さらに、同取引所で処理された資金の約半分は様々な犯罪行為に関連していた。ビッツラートの幹部の逮捕は、ヨーロッパ数カ国の法執行機関および司法当局による暗号取引所に対する国際捜査の一環である。今回の捜査は米国とフランスの主導で、ベルギー、キプロス、ポルトガル、スペイン、オランダが協力している。
 
ビッツラートの取り締まりは法執行機関の国際的な協力の可能性を示し、暗号通貨犯罪の抑止力として期待される。
 
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