ワールドコインはビットコインを超えられるか？
7月24日、多くの暗号通貨投資家が期待を寄せるワールドコイン（Worldcoin：WLD）が遂にローンチされた。ワールドコインが注目されている理由はChatGPTのOpenAIのCEOサム・アルトマン（Sam Altman）氏が共同創設者を務めるプロジェクトだからである。そんな期待大のワールドコインに対して、こんな疑問を持つ人は少なくないだろう。
「ワールドコインはビットコインを超えるか？」
この問いに対して、暗号通貨投資会社コインファンド（CoinFund）の創設者兼CEOジェイク・ブルクマン（Jake Brukhman）氏は、「ワールドコインはビットコインよりも広く暗号通貨を流通させる可能性がある」と述べた。
彼は、「ワールドコインの中核的な計画の一つは、現在のビットコインよりもさらに広くに暗号資産を世界中に流通させることができるシステムを構築することだ」と語った。また、コインファンドのパートナーのオースティン・バラク（Austin Barack）氏は、「ワールドコインは数十億人のユーザーを暗号資産市場に参入させる可能性がある」とブログの中で指摘した。
ワールドコインが発行するワールドID（WorldID）の登録者数は現在、200万人を超えている。アルトマン氏は世界中で8秒ごとに1人が登録していると言う。ワールドコインは凄い勢いで登録者数が増えているが、懸念点がある。
イーサリアム（Ethereum）の共同創設者ヴィタリック・ブテリン（Vitalik Buterin）氏はワールドコインに対して、「プライバシー、利用しやすさ、中央集権化、セキュリティの4つの課題がある」と指摘した。
また、英国個人情報保護監督機関（Information Commissioner’s Office：ICO）は、「ワールドコインは高リスクのデータ処理を行う前にデータ保護影響評価を行う必要がある」と述べ、アルトマン氏に対して調査を行う予定である。
特にプライバシーの面に大きな課題があるにも関わらず、なぜ多くの人がワールドコインに引き付けられるかと言うと、ブルクマン氏は、「ワールドコインに惹かれたのは、大きな世界的ビジョンとWeb3に焦点を当てた技術だ」と指摘した。ワールドコインは、来るAI時代になって人間とボットの区別がつかなくなる時に備える、世界中の人々に暗号通貨の形でベーシックインカムを配布するという世界的で壮大なビジョンを掲げている。そんなビジョンに多くの人は共感し、引き付けられている。
世界中の暗号通貨、トークン、プロジェクトの安全性と信頼性を評価するWikiBitでは、ワールドコインのスコアは3.00である。
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