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GPD WINシリーズを実際に使ってみてどんな利用シーンがあるか

※この記事執筆時点はGPD WIN 2は未発売です。
今回はゲーム向けウルトラモバイルパソコン「GPD WIN 2」の仕様などの情報が出揃ってきたので私が初代GPD WINを5ヶ月ほど使ったときの使用感からGPD WINシリーズ自体がどんな用途、ゲームに合うかをお伝えしよう。

細かな仕様などは他のメディアにお任せして実際に使ってみたところどんな利用シーンに合うかに焦点を当てたい。気になっているがどう楽しめるかピンと来ていない人や買う気はマンマンだが自分に言い聞かせる言葉が見つからない人に読んでいただきたい。

まず初代GPD WINについておおざっぱな概要としてはNew3DSLLくらいのWindowsPCで画質を抑えたスカイリムがギリギリ動くスペックを持つゲーム向け小型PCだ。
GPD WIN 2グラフィックがグレードアップして大きなFPSの低下なくOver Watchが動くとのこと。
更にキー上部にXInputで入力出来るゲームパッドが内蔵されており、
スイッチの切り替えでマウスカーソルの移動やクリックなどもできる。タッチパネルも搭載しているため、小型ながらも操作感は悪くない。
(初代はDirectInputの切り替えも出来たが「2」から廃止になる模様)

4GamersによるOverWatchのプレイ動作確認

4Gamersの動作レビュー。およその概要はここでつかめる。

GPD WIN 2 のPC Watchによるレビュー
細かく知りたい人はこちらがオススメ

初代から2になり対応できるゲームがかなり増えたが解像度が1280×720のままで実サイズも初代は初代は5.5インチ(13.97cm)「2」は6インチ(15.24cm)と
1.27cm差でプレイ感はそう大きくは変わらないと思われる。

このサイズで二つ折りなのでサイズ感はスマホ以上ノートPC以下だ。というかほぼ3DSと同程度と思ってもらってもよいだろう。スマホ、タブレットに対する独自の利点はSteamやフリーゲーム、ブラウザゲームができること。なので利用シーンはそこに収まるポイントになる。(なんといってもSteamクライアントがプリインストールされているぐらいだ)
以下で実際の利用シーンについてあげていきたい。


なんと言っても一番この用途が向いていると思われる。姿勢を選ばずにプレイすることができるため大きなディスプレイに向かって肩肘はってゲームしたくないときもゲームを楽しめる。
ビジュアルノベルやRPG、パズルなどアクション要素の薄いゲームとの相性の良さもあって、PCゲームでだらけることが出来るのは最高だ。

中でもVA-11 Hall-Aは作品のサンバーパンクの世界と
GPD WINの持つデジモノ感とあいまってオススメだ。

◯友達の家に持ち込んで協力、対戦、布教

小さいのでサッと持ち運んで外食先でBesiegeのトンデモ兵器を見せたりもできる。さらに画面が小さなGPD WINだがHDMI接続でテレビ、モニターへ映像を映すことができる。これで友達の家に行き別途ゲームパッドを一つ持って来ればGPD WIN本体のパッド部と合わせた二つのコントローラでローカルcoopも出来る。
実際に友人の家にいってCupheadの2Pプレイで大いに盛り上がり、その難易度に阿鼻叫喚して楽しんだ。やられた仲間を助けたときの異様に低い声での「センキュー」のボイスはちょっとした流行りのギャグになった。

ちなみにHDMIケーブルは付属品として付いてくる。うれしい。

◯長距離移動などにピッタリ。

移動時間中にPCゲームをやりたい、ノートPCを持ち出すには荷物になるけど出先で手軽にブラウザゲームの環境を用意したいときに非常に役立つサイズ感だ。
私は実家が北海道で年末年始に飛行機移動となるのだが帰りの飛行機で遅れた。その間にTitan Soulsをやって楽しく過ごすことができた。Titan Soulsはやられると一撃死、ボスも弱点をつけば一撃死のボスバトルアクションだ。即死だから1プレイが短くて飛行機の出発が決まってもすぐに中断出来る。もちろん、機内モードにすれば飛行機内でも出来るし、電車も座ることができればゆっくり遊べる。


だいたいこんなところだろうか。すでにデスクトップPCでやっているゲームでもSteamクラウドでセーブデータの共有をすればダラダラしたいときだけGPD WINで遊べるし、SteamでなくてもDropBoxなどで擬似的にセーブデータの共有などは出来る。

またゲーム以外の用途として場所を取らず、取り回しやすいのでメインPCのトラブル時の問題を探したりするときも有用だ。マウス操作もアナログスティックとタッチパネルの両方が使えるため持ちっぱなしでの操作がしやすいのはラップトップに勝るポイントだ。OSがwindowsなのでタブレットよりファイル管理がしやすいためファイル管理やちょっとした加工などを行う人にも向いているかもしれない。今回はGPD WINに絞ったが(記事執筆時点で)事前予約中の「SMACH Z」もディスプレイが6インチなのでおよそ似た使用感になるのではないかと考えている。(解像度が1920×1080なのでグラフィック全体の印象は変わってくるかもしれないが)

◯まとめ

総じて息抜きや短い集中力で楽しむゲームで魅力を出してくれるだろう。
GPD WIN 2ではストレージが64GBから514GBになり競技的なゲームや3Dのタイトルも遊びやすくなると思うが「2」の解像度1280×720の6インチモニターでどこまで楽しめるかはまだハッキリとは断言できない。
しかしそのどちらもPCゲームを手放せない人たちにとってGPD WINシリーズは小回りのきく脇差のような存在になってくれるだろう。


じゃあ俺はGPD WINのファン機能を切って安眠同人音声聞いて寝るから。

おやすみ。

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