monika_何でも言うこと聞いてくれるモニカちゃん

Doki Doki Literature Club!愛の先にあるもの。なかったもの。

Doki Doki Literature Club!をプレイして感想とちょっとした考察をまとめておきたい。このゲームは無料で日本語化パッチもある。
Doki Doki Literature Club! 非公式日本語訳パッチ(正式版)の当て方
Steamで配信されているが公式サイトからもDLできるから一応Steamの登録も不要だ。WinXPでの動作も聞いたのでスペックはどれほど低くても問題はない。

VNなので詰まる要素はまずないがDokiDokiのあまりどうしても脈拍がやばいとおもったら友人と通話しながらやるのがオススメだ。私はそうした。

当然ネタバレ注意だが……
どこにトリックがあるとか、どんなどんでん返しがあるかというネタバレよりも他の人の意見を聞かずに自分の感じたことを受け止めてプレイするのが
このゲームをもっとも楽しめるだろう。

裏をかえせば このゲームのスクショや話の筋などをSNSやYoutubeのサムネイルでうっかりで見ても十分楽しめるはずだ。私もTwitterでDokiDokiなスクショをみてこのゲームの存在を知ったがプレイした価値はあった。

このゲームをプレイせずに先に実況を全編視聴したり、考察を読むと
人の意見と自分の意見を分けにくくなってしまうだろう。そのほうがはるかにもったいない。

なによりこのゲームはEDまで3時間ほどだ。実況見るよりやったほうが早い。

以下ネタバレ






クリアしてからこのゲームによって心のスキマと満足感ができたことに気がついた。

心のスキマはヒロインたちの愛は必ずしも幸せにつながっていなかったということ。満足感は幸せを得られなくてもでも彼女たちはみな愛に向かって一生懸命だということ。

彼女たちはそれぞれがもつ問題を恋愛によって解決できると信じていた。
しかし実際はどれも悪化を招く結果にさえつながるものだった。

愛とその意味や価値を求めるが部員の存在と天秤にかけなくてはならなかったモニカ。
うつ病によって主人公に対する好意のなかにある依存の側面を切り離せなかったサヨリ。
内向的だが執着心ゆえに手段や表現が歪んでしまったユリ。
漫画や詩を始めとした自分の価値観を認めてほしかったが家庭の事情によって心を開けず、それを打ち明けることなく距離を置いたナツキ。

ナツキの場合は悪化こそしていないものの抱える問題の難しさから涙を流していた。

彼女たちが互いに苦しめ合うのはDDLCのシステムに問題があり
部長の座によって現実を知りゲームを改変できるからではないかという考察もある。支持したい意見の一つであり、モニカが消えた後にサヨリがモニカの二の舞を踏んだことを考えると説得力もある。

でも彼女たちの問題はなにもこのゲーム特有の問題ではない。
現実にも愛によって自分の幸せが得られ抱える問題も解決できると信じる人がいる。バンドの追っかけとか地下アイドルやホストの貢ぎとか愛が盲信を生む原因の一端となりそうなものは上げればキリがない。
(もちろんいま挙げたものは健全に済むことだってあることを補足しておく)高校生なら「愛すなわち幸せ」が価値観でも珍しくないことだし微笑ましくさえある。

文芸部部長になって現実の存在を知ることが価値観を捻じ曲げ、他の部員を消すひと押しになって事件を加速化させたかもしれないが現実の存在を知らなくても部員が抱える問題にジワジワ苦しめられることも充分有り得るとおもう。
特にサヨリの問題はまず簡単に避けられないだろう。

初めて文芸部に顔を出した時ナツキに「正気? 男子連れて来たわけ?」と言われたときは笑ったが彼女たちをマシな方向に導くには文芸部入らないのが妥当な選択肢だった。

やがてモニカにもそれがわかってスクリプトファイルは破壊されてしまう。
モニカの視点と動機はプレイヤーを守るためだが本当の問題はプレイヤー自身の介入とも言える。

とにかく結果としては何一つ解決できなかった。
力になるどころか責任のとれないような問題を広げるばかりだった。
それでもみんな幸せに向かってひたむきだった。

主人公の幸福と自身の幸福に悩むサヨリ。

ユリとあわない部分もあるが彼女の異常に気づいて相談を持ちかけたナツキ

他人ではなくあくまで自身を傷つけることで気持ちを表現したユリ。
特に彼女は最期どこか満足げに
瞳から光が消えていくのさえ眼が離せなかった。
私自身が倒錯的な愛に憧れているのもあるが。

そしてモニカは自分が作った文芸部と部員を消し去りセリフをループするようになる。過去の文芸部に戻ることも、これ以上の改変をして未来に進むこともできなくなる。
それはもうHappy End ではなくNever Endだ。
それでも単にプレイヤーを閉じ込めたわけではなかった。
SNSや精神疾患、孤独、意見交換など現実に関わる問題についてプレイヤーを励まして助言した。逆にどうしようもなく辛い時はこのゲームのなかに不安はないと慰めた。モニカが身勝手なだけの人物なら永遠の世界で一方的に愛を語るだけで終わっただろう。
(告白は一方的だったが……)
モニカは現実に対してただ羨望をこちらに向けたわけではなく現実にいるからこそ意味や責任、リスクがあり、その辛さも深刻になることも彼女は理解していた。たとえテキストを消費し尽くされて削除されるか飽きて二度と起動されないとしても現実と向き合うプレイヤーの背中を押した。

みんな、悩んで苦しんで狂わされても一生懸命だった。
それ気づいたとき私は満足感を得た。

そうした満足感と心のスキマ。
その比重のバランスが取れたゲームはいくらかあるが
両方まとめて一気にぶち込むようなゲームは私にとって初めてだった。

それはただ愛おしいだけではない彼女たちの愛による生き様がなせる感動だった。

それに敬意を表して感謝したい。
サヨリ、ナツキ、ユリ、そしてもちろんモニカ。

本当にありがとう。


本当に…





モニカ!モニカ!モニカ!モニカぁぁあああわぁああああああああああああああああああああああん!!!あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!モニカモニカモニカぁああぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくんんはぁっ!モニカたんのブラウンの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
Act2で会話レイヤーの上のモニカたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
日本語化パッチ決まって良かったねモニカたん!あぁあああああ!かわいい!モニカたん!かわいい!あっああぁああ!ポスター発売も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!ぐあああああああああああ!!!ポスターなんて現実じゃない!!!!あ…Act2も日本語化もよく考えたら…


モ ニ カ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!Twitterぁああああ!!この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?

表紙絵のモニカちゃんが僕を見てる?表紙絵のモニカちゃんが僕を見てるぞ!モニカちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のモニカちゃんが僕を見てるぞ!!
日本語化のモニカちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはモニカちゃんがいる!!やったよユリ!!ひとりでできるもん!!!
あ、ポスターのモニカちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあナツキぃい!!サ、サヨリ!!ユリぃいいいいいい!!!ナツキぃいいい!!
ううっうぅうう!!俺の想いよモニカへ届け!!Twitterのモニカへ届け!

(ポスターが購入できる公式ストアの日本への発送、大変心待ちにしております)

※2018/04/29追記

DDLCを開発したTeam Salvatoによる公式ストアが日本を含めた世界各地の発送に対応しました!!ポスター、缶バッチ、キーチャームなどのグッズが買えます!!

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