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やまがたワーママ図鑑026

「ママだからできない」なんて考えずに、どんどんチャレンジしていきたい

佐々木真利奈さん(34歳)山形市在住
職業:あいおいニッセイ同和損害保険株式会社/業務インストラクター
お子さん:0歳男の子

<これまでの経歴>
山形市出身。山形大学を卒業後2009年、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社に入社。営業事務を5年、営業を2年経験した後、業務インストラクター(営業企画)を務める。2021年5月、産休・育休を経て復職


「ママ」という役割しかないことに、どこか物足りなさを感じていた

-今の仕事についたきっかけを教えてください
「生まれ育った山形で、地域貢献ができる仕事がしたい」と、山形の会社を中心に就活をしていました。そんな時、大学で今の会社の企業説明会が開催されたのですが、なじみの薄い損害保険の会社だし、山形の会社ではないけど、とりあえず行ってみるかという軽い気持ちで参加したんです。そこで初めて損保会社の仕事内容を知り、事故の解決や商品の提案を通して、山形の人たちに接することができる仕事なんだと感じ、やりがいがある仕事なんじゃないかなと思うようになりました。そしてその時に、当時の山形支店長が「一緒に働こう!」と握手してくれて。単純だったので、「あ、私ここで働くんだ」と思ったんです(笑)。

-仕事のやりがいを教えてください
今担当しているのは、北海道・東北エリアの営業事務の女性社員をサポートする業務インストラクターというポジションです。以前は営業を担当していたこともあり、営業は直接お客さまと話して契約をもらって自分で成績を出す仕事ですが、今の仕事は、ほかのメンバーがお客さまと話しやすいようなツールを作ったり、やり方を提案します。自分1人で結果を出すわけではないので、難しくもありますがとてもやりがいを感じています。

また仕事をする意味を、子どもを産んでから強く考えるようになりました。産休・育休中は、息子とずっと一緒にいられて、それはそれですごく穏やかで、かけがえのない幸せな時間でしたが、「ママ」という役割しかないことにどこか物足りなさを感じていたんです。これだけじゃだめなんだと。仕事をすることで、「あいおいニッセイ同和損害保険の佐々木さん」という役割が増えるので、私にとって仕事はいろんな顔を持つためにやっているものという意味もあるんです。時には、上司に指導されたり、うまくいかないことがあったり、もちろん大変なこともありますが、私は働くことで救われていますね。

そして仕事を通じて自己実現しているというのも大きい。仕事を通してなりたい自分になるということですね。今の会社に入社して10年以上経ち、当然、新入社員のころに比べて求められる役割は変わってきています。そういう役割をどうすれば担えるか考えながら、成長できていることに意味があると思っています。


ワクワクすることを待つよりも、ワクワクに自ら会いに行くのがモットー

-仕事と子育ての両立で心がけていることはありますか?
仕事のストレスをためないことですね。家庭に持ち込まないのが1番だと思いますが、結構引きずるタイプで、そういう時は夫に聞いてもらって発散しています。

あとは、家事はほどほどに。以前は「がんばらないと」と力が入っていたこともありますが、2日続けて同じご飯でも息子は笑顔で食べてくれるし(笑)、掃除もできる時にやればいい。ほどほどで大丈夫と思っています。特に今は週2回在宅勤務ができるので、仕事と家庭とバランスを取りながらできているなと感じます。夫も母もすごく協力してくれるので、家族と連携を取りながらやっています。

-どんなワーキングママでありたいですか?
「ママだからできない」「ママだからがまんする」というのは、したくないし、しません、と思っています。もともとコーヒーショップが大好きだったのですが、産後、子連れで行くことを躊躇していたんですね。どこかで「子連れで来て…」と思われるんじゃないかと不安で。でも、思い切ってベビーカーで息子と行ってみたんです。そしてお店のテラス席で息子を見ながらコーヒーを飲んでいたら、気分がすごく開放されて。それをきっかけに、「ママだから…」「ママなのに…」と、人から思われることなんて気にしなくていい、やりたいことはどんどんやろうと思うようになりました。

仕事も同じで、「ママだからできない」なんて考えずに、チャレンジさせてもらえるのであれば、どんどんチャレンジして、息子から「ママかっこいいね」と言われるようになりたいと思っています。ワクワクすることを待っているよりも、ワクワクに自ら会いに行く人になる、というのが私のモットーです。常にチャレンジして、かっこいい、輝ている姿を息子に見せたいですね。


愛を持って、仕事と育児をやっている自分自身をほめる

-これからの目標を教えてください
家族との時間を大切にして、仕事を通じて着実にレベルアップしていきたいです。今の会社で、マネジメントをする立場にはなりたいと思っています。部下を持って人材育成をしたい。業務インストラクターは全体を見る仕事で、この役割を担うようになってから、そういう思いが出てきました。まだまだスキルも足りないし、勉強することもたくさんありますが、年次が上がるにつれ、少しずつ階段は登れているかなと思います。

あとは、コロナが収束したら、大好きなハワイに息子を連れて行きたいですね。

-同じワーキングママのみなさんにメッセージをお願いします
日々、仕事と子育てお疲れさまです。世の中のワーキングママのみなさんたち、めっちゃがんばってるって思います。私も自分のことをすごくほめてます(笑)。毎日ご飯を食べさせて、お風呂に入れて…。愛がないとできない立派なことをやっている私、めっちゃ偉くない⁉と思ってほめてます。みなさんも疲れた時は特に自分自身をほめてあげましょう。

落ち込む時もありますが、前向きに考えて、気持ちを修正していきたいと思っています。長いようで短い人生、暗い気持ちでいる時間はもったいない。前向きに明るくしていると、いいこともやってくると思って過ごしています。それでも苦しい時は、同じように悩んでいる人は絶対いるので、1人で抱えないで、周りに頼りながら、自分の“荷物”を少しでも下ろしてほしいと思います。明るく元気にがんばりましょう!


<佐々木さんの1日のタイムスケジュール>
6:30 起床
7:30 朝食
8:00 出勤(夫が息子を保育園に送り)
8:30 始業
17:00 終業。同じマンションの実家に息子を迎えに(実母が保育園に迎え)
17:30 帰宅
18:30 夕食
19:30 お風呂
21:00 寝かしつけ
23:00 就寝

                             文/ayuko

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