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ひきこもり人権宣言についてそして自立生活運動及び、どうやって暴力的「ひきこもり支援」施設から身を守るか(前編)

⭐︎以下の文章は、先月末のTwitterスペースを編集した動画を文字起こししたものです。⭐︎

◯ひきこもり人権宣言について


暴力「ひきこもり支援」施設問題を考える会でですね、「ひきこもり人権宣言」っていうのを作成して発表したんですけども、このスペースは個人のスペースなんで考える会のですね、考えではないってことを先に言っときたいんですけど

「ひきこもり人権宣言」についてはまあ読んでいただければ内容はあれなんですけど、2019年の5月からですね、考える会を始めて2019年の6月にね、川崎の無差別殺人事件とか農林水産省の元官僚のですね、お父さんが息子を殺害したっていうような事件があったりして、いろいろひきこもりについてのバッシングとかがあったわけなんですけど

考える会自体はまあその事件のちょっと前の2019年5月から活動開始してるって事で改めて「そうか・・」と思ったんですけど

それから「ひきこもり人権宣言」っていうのは、考える会の始めから、活動の中心というか中心にあった、やろうとしてたことで私と他に二人の共同代表がいて、考える会を始めた時も、まあまずはひきこもり人権宣言というかですね、これはあの、不登校の子どもの権利宣言だったかな、というのがあるので、それのひきこもり人権宣言、それにならって、ひきこもり人権宣言というのを作ろうということで、まあ私たちで始めまして

結構考える会の最初からあった活動で、もう今2年半以上経ってやっと出来上がったわけなんですけれども

その間に色々、引き出し屋とかのですね、被害者の人との出会いで直接お話があったりして、うーん、実際の所っていうのを、色々聞いたわけなんですけども

それでまあ改めて、この暴力的「ひきこもり支援」施設問題、本当に防がなきゃいけないなと思ってやっているんですけども

◯身体障害者への無理解・無関心と人権主張を訴えた、自立生活運動というムーブメント


一応今日の、『ひきこもり人権宣言についてそして自立生活運動及びどうやって暴力的「ひきこもり支援」施設から身を守るか』っていうタイトルにちょっとしたんですけど

「自立生活運動」っていうのをこのスペースの名前に加えたんですけど、私も最近知ったというか、福祉職なんですけども、恥ずかしながら、一応資格も精神保健福祉士なんですけど、最近知りましてですね。

熊谷晋一郎さんていうですね。車椅子の、当事者研究とかで有名な東大の教授の方がいるんですけど、その方の本を読んだんですね。これがあの結構、ひきこもり人権宣言作ってる時に木村共同代表からですね、ちょっとこう、勧められて、読んだ時に、「責任の生成」っていう国分功一郎さんと熊谷晋一郎さんの「<責任の生成>中動態と当事者研究」っていう本があってそれで知ったと言うか自立生活運動っていうのを知ったんですけど

まあ名前は聞いた、そういうのがあるっていうのは聞いてたんですけど、実際の所っていうのを色々聞いて

えー、自立生活運動っていうのは身体障害者の人の当事者の人たちが起こした運動で、ムーブメントっていうか、まあ、もとはアメリカらしいんですけども

身体障害者、熊谷さんは脳性マヒで車椅子で、一人じゃ生活できない人なんですけども、アメリカの、脳性マヒかわかんないけど、そういう意味で車椅子で、身の回りの、例えば着替えたりとか歩いたりとか、そういうことがまあ一人ではできない人が始めた運動で

それまでは1970年とか60年70年代とかだったと思ったんですけども、そういう車椅子など自分で着替えたりとか歩いたりできない人、まあ乙武さんみたいな人ですね。日本でいうと、有名な人でいうと。そういう人って昔は親が主に面倒を見てて、

それで要は今と違うのは、全然そういう人を支援するような、法律もなかったし、そういうのを国が、今だと国とか税金で、こう、支援員とかっていうのはもう無償で、つくわけなんですけど、そういうのが昔はなかったんですよね。

で、障害者の人にリハビリをさせて、普通の人みたいに歩けるようにとか、普通の人みたいに、あの、着替えられるようにとか、なんか、熊谷さんの体験談では、自分で着替えられるように、6時間ぐらい、なんか訓練させられたとか、そういったようなことをおっしゃってましたけどそういうことをやらされていたんですよね。

そういう、まあ身の回りのその助けてくれる人の気持ちひとつで、なんか自分の自立できるかどうかっていうのが決まっていたと。

だけどもまあそれは、そうじゃなくて、まあ、生きる権利っていうんでしょうかね。そういう身体障害者の人は一般の人に比べてハンデがあるわけで、そのハンデっていうのは当然その、補助を受けられるべきというか、そういう、社会が、そういう人の事を考えてそういう人もちゃんと自立できるように支えるべきだ、というか、それが当然だ、っていうようなことを、身体障害者の当事者の人たちがまあ言い始めたっていうことなんですね。

それがまあ分かりやすく言うと簡単に言うと、それが「自立生活運動」で

まあそういうような主張を当事者の人たちが、して初めて、まあ例えばね、駅にエレベーターが付いたりとか、そういう障害者制度が出来て、障害者だって認められたら、そういう補助が受けられるとか、そういうのが自立生活運動によって、まあ、それだけじゃないんですけど、そういうような事が始まった、と。

◯支援業者が潤う政策よりひきこもり当事者の人権を守る為の政策を


で、あのーひきこもり人権宣言なんですけど、ひきこもり人権宣言については、やっぱ、やっていかなきゃいけないんじゃないかっていう風なことを最近思ってて、それはまあ、暴力的「ひきこもり支援」施設からどうやって身を守るかっていうことに関連してるんですけど、

実際、現状、守られてないわけなんですよね。だから、どうやって身を守るかっていう、これはね、やっぱりあのーやっぱ当事者がそういう、かつて身体障害者の人たちが自立生活運動を始めて、その、自分たちの権利を主張したように、あのー、ひきこもり当事者もですね、そういう理不尽なですね、処遇からですね、当然、守られるべきだっていうことを主張していかないといけないんじゃないかと思うわけです。

まあそのために例えば税金をね、使ったりすることになるかもしれないけども、その権利はあるんじゃないかっていうか、そう思うわけなんですよね。

で、ちょっとそういう話になってくると、だいぶその、ひきこもり人権宣言からちょっと離れてきちゃうんですけど、ていうのは、ひきこもり人権宣言は結構、基本的人権みたいなことしか書いてないので。そういう自立生活運動のこととかは全然書いてないので、まあ考え方はもちろん同じなんですけども

ちょっと今回のお話はちょっとそれから一歩進んだ話になるんですけどもね。自立生活運動がどうやって自立生活運動的な事をひきこもり当事者が起こしてどうやって暴力的「ひきこもり支援」支援施設から身を守るかっていうことなんですけども

これはね、本当に考えていかなければならないんじゃないか、そのために今ですね、まあ、ちょうど過渡期にいるんではないかな、っていうふうに思ってまして。

というのはすごくまあ今、ひきこもりが色々、社会問題、8050問題とかになったりしてるんですけど、今ちょうどあの、だんだん、ひきこもり基本法みたいなのを作ろうっていう話があるんですね。

そのうちなんかいろんな団体が招集されて、どういう支援が必要かとかですね、どういう法整備が必要かとか、そういうことを話しあっている前段階みたいなようなんですけども。

ここにですね、なんかこう、どうやって暴力的「ひきこもり支援」施設から身を守るのかっていうことを、入れられたらなってやっぱり強く思うわけなんですよね。

でまあ、いろんなアイデアあるかもしれないんですけど、今日言いたいのはまあ、かつて身体障害者の人たちが自立生活運動を始めて、獲得したのは、自分達の自立した生活に必要な支援・・まあ経済的な、主に含めて、支援ですよね。そういったことを獲得していったというか訳なんですけど、これをやはり、ひきこもりも主張できるんではないか、と

どこにかかるお金を自分達の権利として主張できるかっていうと、やっぱり今ですね、問題になってる、やっぱり暴力的「ひきこもり支援」施設、引き出し屋とかから身を守るためのお金ですね。お金だったり・・まあでもお金ですねやっぱり。

で、どうやってそれをお金を使って、その、身を守るかっていうことなんですけど、お金だけではないところもあるんですけど、一つはやっぱり僕は、アイデアとしては今、色んな、ひきこもり支援センターとか、地域ひきこもり支援センターとかってあるじゃないですか。そういうのって、なんか本当にひきこもりの人の支援になってんのかなっていう・・なってるとは思うんですけど、それ以前に何か、暴力的「ひきこもり支援」施設から身を守るとか、そういったことが、その、就労以前に必要なんじゃないかな、と思ってるんですよね。

◯引き出し屋からどうやって身を守るか


そういう、引き出し屋から身を守れるとかって、当然といえば当然のことなのに、それがまあ実際現在、守られてないっていうことが明らかになってるわけで。

それはやっぱり保証されるべきなことだと思ってて、じゃあどうやってそれをお金を使って保障するかって言うと、やっぱり、はっきり言って地域でひきこもり支援センターとか作るお金があるんだったら、例えばひきこもり当事者の人が、そういう引き出し屋の被害に遭いそうになった時に、その制度を使って自分たちを引き出し屋から守ってくれるような支援員であったり、そういう人が来てくれるとか、そういう支援ってあったらいいなって思ったんですよね。

◯合法的な拉致と違法な拉致について


というのは、引き出し屋問題に関連して言うと、この引き出し屋っていうのは、無理矢理、家にいるひきこもりの人をどっかに連れていくっていう、はっきり言って、ら致監禁なわけなんですよね。で、ら致監禁じゃない合法的な、ら致監禁があるとすれば、二つしかなくて、

現状、日本の制度で、一つは逮捕状とか警察組織とかがですね、国家権力で逮捕状っていうのをそういう法的機関が作って、それで、まあ連れて行くっていう、それはまあ合法なわけなんですよ。それが一つで、

二つ目はまあ、よく精神医療関係で話題になる、措置入院とか保護入院とかっていう、強制的に精神病院に入院させることができるっていう、精神保健福祉法で定められた制度があるんですけど、それが二つ目なんですよね。

合法的にら致できる制度ってのは、日本でその二つだけなんですよね。それ以外は全部違法なわけで。ついでに言っておくと、その精神保健福祉の、措置入院とか医療保護入院とかっていうのは、最終的には精神科医の中でも訓練を受けた精神指定医っていう人が判断して、それで行われる、合法的な、ら致なんですけどその二つしかないと。それ以外は違法であると。

なので、はっきり言って、これが違法な、ら致かどうか、合法的な、ら致かっていうのは簡単にわかるわけですよね。誰がどう見てもそれはもうほぼわかるわけで。

そんなに難しいことじゃなくて。本人が例えば行きたくないって言ってるのに、連れて行かれることが合法的であるとするならば、それはもう逮捕か、(精神)指定医の指示があったかどうか、その二つ。それ以外は違法なわけで。

◯警察までもが違法な拉致に協力的な現状


それをですね、ちゃんとその、当事者の身になって防いでくれる、ら致されそうになった時に防いでくれる人が現状いないわけなんですよね。助けを求めても、警察なんかははっきり言って親が引き出し屋を呼んだ場合はですね、もう親がそう言ってるんだったらそうなんだろうってことで、連れ出されちゃってるわけなんですよね。

で、同時に、今、引き出し屋のですね、寮にいる人達っていうのも、脱走するんですけど、警察に駆け込むと、親に通報されて、親がそう言ってるんだったらということで、引き出し屋の寮に戻されちゃうっていうわけなんですよね。

これって本当におかしいことで、なんでそういう違法なことがまかり通ってしまうのかっていうのは、それははっきり言って当事者の正当性を支持してくれるというか、支えてくれる人がいないからなんですよね。

これがやっぱり、いれば、そういう被害(あう前)に、身を守れるんじゃないかっていうのが、すごくありまして、そういう支援を、自立生活運動的なムーブメント、当事者の主張によって、それは保証されるべきなんじゃないかっていう風に思うわけなんですよ。

っていうのを最近思ったというか、さっき思いまして。

◯ひきこもり基本法(?)について


それをですね、ひきこもり基本法とかそういう、今度もしかしたらできるかもしれない、そう、ひきこもり支援の為の政策に盛り込んでもらえたらいいのかなってちょっと思ったんですよね。

現状のひきこもり基本法の案っていうのは、この前ですね、KHJっていうね、全国ひきこもり家族会連合会っていうデカい組織がありまして、まあ、その人達が今そのひきこもり基本法っていうのを、必要なんじゃないかっていうことで、

まあ自民党の、ひきこもり対策プロジェクトチーム、そういうところに働きかけて、ひきこもり基本法っていうのをやろう、と言っている。KHJの人たちが中心にそういう動きがあるわけなんですけども、

はっきり言って、家族会なんでね、当事者の意見っていうのは入ってないなって、ちょっと感じることがままあって、でまあ、これネット上に公開されてるんですけど、自民党ひきこもりPT宛てKHJ要望書、だ。自民党ひきこもりPT宛てKHJ要望書、と検索すると、たぶん一番上に出てくるんですけど。

えーと、令和3年4月15日に、NPO法人KHJ全国ひきこもり家族会連合会共同代表がですね、いわゆるひきこもりの社会参画を考えるPTっていう自民党の、プロジェクトチームの略だと思うんですけど、そちらに要望書を出してます。

その内容が、これネットで見れるんですね。で、暴力的「ひきこもり支援」施設対策については、6番にですね、引き出しビジネス業者の実態把握と法規制っていうのがあるんですけど、

1.不適切な支援の相談窓口の明確化、
2.被害者が自治体の福祉部署に駆け込めば緊急保護される仕組みづくり、
3.「ひきこもり支援」をうたう業者等トラブルの被害把握、

ってのがありまして、他にもすごい、結構画期的な、色々あのー、書いてあるんですけど、僕が気になってるのは、どうやって暴力的「ひきこもり支援」施設から身を守るかって事なんですけど、

これがね、今、ちょっとさらっと読みました。もう1回ちょっと読みますと、引き出しビジネス業者の実態把握と法規制

1.不適切な支援の相談窓口の明確化
2.(被害者が)自治体の福祉部署に駆け込めば緊急保護される仕組みづくり
3.「ひきこもり支援」をうたう業者等トラブルの被害把握

えー、っていうこの3項目、になってるんですけど、これがね、実際かなり抽象的にそう書いてあるけど、実際難しいんじゃないかっていう風に思うわけなんですよね。

あの、なんかちょっと一回切ろうかな
なんか意見欲しいんで
ちょっとなんか1回切ります
(続く…)


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