8時台の散策

とにかく暑い! 朝から晩までクーラーをつけている生活に慣れてしまった。いや、慣れたわけではない。やむを得ず・・・だ。家の中ですることは限られているから、ちっとも楽しくない。むしろ新型コロナの外出禁止令の時の方が、1人で伸び伸び外に出ることができた。歩くだけで感染するかもしれない?というくらいの恐怖感はあったけれど、人と交わらなければ自由に歩き回れた。
でも、この高温の中でできるのは、小さな庭の水まきくらいだ。こんなことをしていたらよけい体が鈍ってしまうから、朝食後の8時過ぎ、久しぶりに散策に出た。いつも歩く野川のコース、誰も歩いていない。時々、この世の終わりというくらい悲壮的な顔つきで、汗まみれになって走る人とすれ違うが、彼らは何を求めているのだろう。ハア、ハアとあんなにつらそうに。
いつも野川にいる白さぎが、食事中だった。橋下の涼しい場所に留まり、何度も何度も水の中にくちばしを突っ込む。鴨も、カラスさえ姿を見せない。
途中何度も椅子に座って休憩、水分補給をしながら1時間半程度、歩いた距離は大したことはないけれど、日差しに晒されると疲れも増す。
昼前にシャワーを浴びて、スッキリ至福の時だ。ついビールでのどを潤したくなる。なんて自由な時間だろう。こんな熱帯地方の毎日が当たり前になれば、勤勉な日本人という基本的性格も消滅するに違いない。
8時台はすでに暑い。散策は夕方4時以降、夜に・・・。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?