青春ポップス

昨年、声が擦れて出にくくなったのをきっかけに、チャレンジ受講してみた絵本読み聞かせ講座。認知症予防という大前提のはずだったのだが、思ったよりも敷居が高く、かえってストレスとなって挫折、そんな話を、町田の地主のところに嫁いだ高校時代の友人S子にしたら、ただ歌うだけの合唱グループに誘われた。「歌の本を見ながらみんなで歌うだけ、ちゃんと歌いたい人には物足りないかもしれないけれど、伴奏付きで大きな声をだせるのは楽しいわよ」と。ヤマハ音楽教室でも、この手のプログラムがシニアの一番人気になっているらしい。コロナの時、国立音大の卒業生たちが作っている市民のための音楽サークルのようなところに参加したこともある。マンションの一部屋でマスクをつけて歌ったけれど、その時はほんのお付き合い程度の気持ちしかなかった。
年が明けたら一度参加してみようと思っていたら、予想外の帯状疱疹。なかなか腰が上がらなかったのだが、5月になって、やっとお試し参加をしてみた。青春ポップスとかいう全国的な組織らしい。町田の立派なホールで月に⒉回、懐かしい流行歌を歌う。二時間弱、会費2000円は安くはないが、カラオケに行くよりもずっといい。参加者は50代、60代の男女が中心で、みんな声がいいし、よく声が出ている。本格的な唄好きのよう。でも、この頃どこに行っても最高年齢の部類に入る私だから、気が楽だ。なによりも、歌った後のランチ、お茶が楽しい。
S子とは、高校1年のときに、あいうえお順に並んだ座席の前と後ろで偶然知り合って以来、60年、つかず離れずの長いおつきあいになる。狛江と町田での子育て中にも、わりと良くあっていた。彼女の旦那の転勤先、長崎にも遊びに行った。いい思い出だ。この先、どちらかが先に逝くまで、仲良くしていける友人がいるのは心強い。
次回の合唱で歌う曲の中に、大好きな「てんとう虫のサンバ」があった。ちょっと楽しみだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?