春の花の寄せ植え

空は青いし、暖かい。こんな日は家にいてはいけない。まだ痛がゆくて腫れぼったい腹部をかばって、ゴロゴロしていてはいけない。
春の花の寄せ植えを作ろうと、ここのところ近場の農協に通っていたけれど、なかなか気に入った花に出会えない。気に入った、と言うのは値段もある。思い切って40分歩いて、ホームセンターまで行ってみた。驚いたことに、1階の3分の1ほどのスペースが、花・花・花の売り場になっていた。かつてこの店に並んでいたのは苗木が中心で、花も広い庭を飾る、いわゆる花壇を想定していた様な売り方だったと思う。ところが、春の花たちの、目を見張るほどの種類と数の多さ。マンション暮らしの若い層がベランダで花を育てるようになったのだろうか。鮮やかな色淡い色、いろんなタイプの花たちが、色とりどりの鉢に植え込まれていて、3000円、5000円も出せばプレゼントにできそうなハイセンスな寄せ植えばかりだ。でも、出来上がったものは面白くないし、持ち帰るには重すぎる。
この花、あの花と目移りしながら、カゴに入れては出し、また入れて、時間をかけてやっと選んだ。長いカタカナの名前が付いている花を4種類。はなから名前を覚えるつもりはないが、1つだけ、エニシダの種類の黄色い小花は確認済み。4鉢で1300円ほど。お得な買物だ。さすがに帰りはバスに乗ったが、休む間もなく、家にある植木鉢に花を植え込んでたっぷり水をかけた。一仕事終わった感じで心地良い。

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