狛江の殺人事件

最初に聞いたのは、昨日夕方のNHKニュースでだった。「東京都狛江市で84歳の女性が刃物で刺された、88歳の夫逮捕」ーなんと悲惨なニュースではないか。この頃家族間での殺人、無理心中などのニュースが後を絶たない。テレビの画面に映ったその家は、なんだか見慣れた風景に思えた。ネットニュースには、狛江市岩戸南の佐藤さん~と細かく出ている。岩戸南はわが家の住所だが、1丁目から23丁目まで範囲は広い。とはいえ、子どもの小・中学校の区域内だから、知りあいも多い。特に救急車などのサイレンは聞えてこなかったから、ご近所ではないのは確かだが、老老介護の夫婦暮らしの家ばかりだから、気になるニュースではあった。
そして、今日、狛江駅そばのカルディで買物をして、いつも通りの帰り道、見つけてしまった。パトカーが留まり、黄色い規制テープで囲まれた佐藤さんの家は、狛江駅に向かう時に必ず通るルートの途中にあった。今日は普通に通れたけれど、昨日はこの通り自体が通行止めになっていたらしい。
子どもが小学生の頃に特に仲良しだったNさんちに近い。パパがゲーム会社の社長で、ひときわ目立つ大きくておしゃれな家、そこの子は不登校気味だったから、同級生の次男は何度も何度も遊びに行った。さらにNさんちの数軒先には、今でも顔を合わせることが多い幼稚園の頃からの知人も住んでいる。うちの3人の息子と同じ年齢の3人姉妹で、親同士だけのおつきあい。最近、長女と二世帯の豪邸に建て直した。
そんな穏やかな家族が住んでいる地域で起こった、悲しい事件。直接の知り合いではないけれど、高齢社会の縮図のような出来事ではないか。

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