ちょこっとだけ来た息子
「明日の昼あいてますか~」
大阪の息子からのメールに朝になって気付いた。そうか、東京出張なんだなあ。「いますよ~」と返事を送りながら、一日中寝ていようと思っていたのを取り消した。今のわが家からもっと多摩川に近い所に住んでいた頃から、息子たちが大好きだった地元のパン屋さんに急ぐ。早い時間に行かないと売り切れてしまう。焼きそばパンやウインナー、テリヤキバーガー・・・、あの頃のように、惣菜パンを山ほど買い込んだ。
「6時から高円寺で舞台を見なくちゃいけないから、昼過ぎになるよ」
「