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何故活動を評価しようとするのか。Wadvanceプロジェクトの全容

概要

Wadvanceとは、企業が採用時に学生の活動遍歴・学習遍歴をもとに評価できるようなプラットフォームを作るプロジェクトです。
学生が取る就職活動のために取る大量の時間を、勉強時間・好奇心・課題解決などの活動時間のために使えるようにしたいという思いから始まりました。

発端

私は就活生というものが非常に怖いんです。
どうして、皆同じようなスーツを着るのか、なぜ一律に大企業を目指しているだけなのか、なぜ自己分析に苦労し、志望動機が無いと嘆くのでしょうか。
もちろんこの理由には経済成長の低さであったり、若者の趣向が競争社会から共有社会へと移動していることもあるかもしれません。

しかし、私はこの原因の一端にコミュニケーション能力に偏りすぎた採用があると思っています。
彼ら/彼女らは自分のことを如何にウケの良い形で表現するかに執心しているのではないかと思います。しかし、どれだけ間違っていようとなにか一つに特化していたり、熱中していたいと思う人もいるはずです。
私はこの後者の思いを最大限支援したい。人がなにかに特化して楽しんでいることを見るのが一番の望みだからです。

実際身の回りには、人脈を広げることに特化する学生もいれば、ゲームを最大限遊び切ることに特化する人もいるます。逆に、色々なことをやることに特化する人もいるのです。
こうした、様々な活動こそが採用の評価対象として重要視されるようになれば、ウケのいい表現方法の模索よりも沢山活動する理由になるのではないかと考えています。

最終的な理想としては、活動・学業・素養に合致する学生と企業のみがマッチするようになること。理系やクリエイターでなくとも実績評価が可能になることです。

Wadvance とは

簡単にいえば、学生がこれまでにしてきた活動の目的/理由/方法を中心とした就活を可能にするサービスです。活動というのは、学生自身が思う理想的案将来のためにやっていることをすべて含んでいます。
この活動を評価対象とするべく、学生/企業それぞれ2つずつメインの機能を想定しています。
学生側メインの機能
1. 活動の目的・手法の記録サポート
2. 学生間での活動評価
企業側メイン機能
1. 活動評価をもとにして学生のスキル/素養を可視化
2. 学生のスカウト

この4つが現在活動していくなかで最低限必要になる機能です。
活動の記録とは大まかに分けて2つの段階に分かれます。
1. 人生の間に達成したいと思う内容を羅列すること
2. 達成のためにやろうとしている/やっていることを羅列すること
です。
1. は達成したいと思う理由を記載し、2はToDoリスト形式で実行中/済のタスクを追加するための機能です。

学生間での活動評価とは、他人が記録した活動に対してToDoがちゃんと効果を持っているかどうかチェックする機能です。関係していないと判断されればそのToDoが評価対象から外れることになります。

スキル/素養の可視化とは、活動とToDoにもとづいてその学生が持っている性質を数値化する機能です。以下の画像はサンプルです。

スカウトとは、企業がサービスの中に登録されている学生にインターンや面接の招待をするための機能です。面接よりも長期インターンへの招待をすることにインセンティブを与える形式が取られる予定です。

競合について

実はこうしたサービスは世の中にいくつかあります。早稲田大学のmyportfolioです。しかし、アンケートを取った結果によるとほとんど活用されていないばかりか、知らない人も居るという顛末です。

では、スカウトサービスとしてすでにあるoffer boxや irootsはどうでしょう。性格診断や詳細な自分の経歴を書くことによって彼らは企業からのスカウトを可能にしています。もちろん、経歴をすべて作り出すことは無理ですから、コミュニケーションに偏り過ぎているとはいえません。しかし、それらは性格診断と同じように、結果でしかありません。

大学四年間の間の活動のすべてを持って評価することはまだ行われておりません。さらに言えば、これからも高すぎるコストを避けて開発されないのではないかと思います。
そんなサービスを私が作れるのかといえば、おそらく非常に高難易度担ってしまうでしょう。それこそが、現在抱えている課題であり、可能性でもあると信じています。

現在の取り組み

現在、Wadvanceの完遂のためいくつかのチームで活動しています(一部は停止中)
1. ゼミ内での経営チーム
2. サークルを活用した学生側サービスの実験チーム

  1. ゼミ
    どのようにWadvanceを作っていくか、実現するかを考えていくチームです。純粋な製品案から顧客の居場所調査などのアイデアを出したり、整理しています。例えば、タスクをこなしていくとポケモンのようにステータスが増えたりレベルが上がったりするシステム案が出たりしました。現在はメンバーが就活するにあたって停止しています。

  2. サークル
    学生が活動を記録するに当たって生じる課題や必要になってくる機能をNotion上でテストしています。タスクを細かく追加して行くのが難しいという点や、そもそもの活動を明確にするハードルが高いなどの問題点がここから発見されています。

この他、独自にデザインと機能の開発をしています。基本的には開発の学習をしながら、隙間時間に製品のデザインを試作するという流れです。

現在の開発具合については下記リンクにまとめています


破綻の危機

テストしてみないと効果があるかどうかわからないが、リソースがかなり不足しています。デザインの作成やアンケートの作成をすべて自分でやってしまっているため、かなり進行スピードが遅いというのが現状です。破綻の危機にあるのはこれが理由です。
ご協力できるよという方はぜひお声掛けしてくださるととても嬉しく思います。

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