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うりえる杯みに 2022OCTOBER テキストカバレージVol.4 SE1  SYLVANIA × FAMILYvs鮮

このカバレージもいよいよ折り返し地点となった。残り3ラウンド。正直、前回の7000文字は疲労の言葉しか出ないが、撮影にご協力いただいた参加者のためにも、最後まで書ききる所存である。これを読んだ皆様、ぜひ読んだ感想を筆者のTwitter(@nkm_mik1)へ寄せてもらえると嬉しい。
励みになるので大変ありがたい。

閑話休題。

ここで、ベスト8に挙がったデッキの話をしておこう。
ベスト8へ上がったのは、順位通りに並べると以下の通りである。

1:白黒竜の姫君
2:白黒デスティニーベイン
3:緑赤ノーブルグローヴ
4:白黒竜の姫君
5:白青緑イノセントスター
6:白黒竜の姫君
7:白緑フォスフラム
8:緑赤ノーブルグローヴ

再度「うりえる杯みに 2022OCTOBER」のプレイヤー分布をおさらいしておく。

最大母数のクシュルが2人、そして3人しかいない姫君が全員勝ち上がっている。この2つのプレイヤーのデッキパワーは、環境でも高いことを改めて認識しなければならない。

今回の対戦は、【白黒竜の姫君】を操る最後の一人、SYLVANIA × FAMILY選手と、【緑赤ノーブルグローヴ】を操る2人のうちのひとり、鮮選手。

対緑では驚異のメタ性能を発揮する【緑赤ノーブルグローヴ】も、【白黒竜の姫君】にはそのメタを十分には発揮しきれない。
はたしてどちらが勝ち上がるのか。
それでは、試合を見ていこう。


試合は、鮮選手の先攻でスタート。
鮮選手は1番スクエアに「リバース・アルター ノーブルグローヴ」をプレイ。デッキトップを2枚公開し、その中の「ドローンリアクター サクラ」を選び回収する順当な立ち上がり。

鮮選手はこれまで、【緑青エンジュ】を相棒としており、数々の非公認大会で優秀な戦績を収めてきたクール系コントロールプレイヤー強豪プレイヤーである。しかし、先日の「たっぷりの愛情を貴方に エンジュ」のエラッタの影響を受けて相棒を失った鮮選手は、次の相棒となるデッキを探し求めていた。

今回持ち込んだ「緑赤ノーブルグローヴ」は、鮮選手の新たな相棒となり得るのか。

SYLVANIA × FAMILY選手の後攻1ターン目。
貪食の聖獣オーラグーロ」をリソースへ置き、白い「蒼穹の彼方より」をプレイ。4番スクエアに「幼き貴女のワルツ」を顕現し、1番のリバース・アルターを処理してターンエンド。ワルツの効果で、次にプレイする白蒼穹をしっかりと回収し、チャージには「融和の新世界 姫君と竜」も置けている。これ以上ない滑り出しであろう。

貪食の聖獣オーラグーロ」は、白では珍しいリソースを増やすことができるカード。緑のデッキを意識して投入されているようだ。その真価を発揮することはできるのか。

後攻1t目終了時の盤面
2番スクエア→鮮選手側のPS
8番スクエア→SYLVANIA × FAMILY選手側のPS

鮮選手の先攻2ターン目。
ほぼ効力をなさない「鉄糸絹虫メタルボンビクス」をリソースへ置き、手札より「仲良しランチ」をプレイ。

リソースへ5枚へ伸ばして使用可能なリソースを3枚にした後、先ほど加えた「ドローンリアクター サクラ」を1番スクエアにプレイ!

デッキトップの2枚目のスタートリソースを手札に加え、4番のワルツを処理しターンを返す。

SYLVANIA × FAMILY選手の後攻2ターン目。
リソースを4枚に伸ばし、2コスト支払って「雲河を照らす 姫君と竜」を3番スクエアへプレイ。そのまま、軽減込みの2コストで、手札から白蒼穹をプレイ。再びワルツを今度は5番へ顕現する。
これで雲河が絶界を得るため、確実に1点をもぎ取ることが可能になる。

ワルツの効果で、次の白蒼穹とチャージを増やした後、ワルツの攻撃で2番スクエアの「桜雅の名乗りノーブルグローヴ」を破壊。雲河でライフへ攻撃し、鮮選手のライフを減らす。
ここで公開されたのは、「純潔の救世騎士ジャンヌダルク」。
鮮選手のデッキは、いわゆる【レンジノーブル】であることが判明する。

ダメージを受けたことで、鮮選手はプレイヤーEXのクライシスを解決、プレイヤーEXが有効化。とれる行動がなくなったSYLVANIA × FAMILY選手は、ここでターンエンド。ライフレースでは先手を取る形となった。


後攻2t目終了時の盤面

先攻3ターン目を迎える鮮選手。2枚目のスタートリソースを置き、溜まったチャージをみて大きく動きたい気持ちを見せるが、手札にはアークゼクスである「百華緋命竜 ノーブルグローヴ」がない。

イグニッションを当てて、オーバードライブしたゼクスの効果で引っ張ってくるほかない。

イグニッションフェイズに入り、イグニッション。リバース・アルターがヒットし、7番スクエアに配置。その効果でデッキトップを2枚公開するもアークゼクスはなし。「新五頭領 ウェアロングコートチワワ」を回収する。

残り2枚のチャージのうち、1枚を使いイグニッションするもヒットなし。
やむなくメインフェイズへ入る。
リバース・アルターとドローンリアクターを降臨条件に、「銀月の『与幻』ナンナル」を7番スクエアに降臨。

ひとまずアークゼクスを探しに行く鮮選手。
ナンナルの登場時効果で、公開された3枚は…スタートリソース3枚目、ロングコートチワワ、「五頭領 天眼忍者ウェアジャガー」。またしてもアークゼクスはない。後のターンで必要となるウェアジャガーを手札に加える鮮選手。思わずため息を漏らす。

鮮選手はそのまま、ロングコートチワワを手札より9番スクエアにプレイ。その登場時効果でデッキトップが1枚リソースに置かれるが…
ここで、「百華緋命竜 ノーブルグローヴ」がリソースに!そのまま百華緋命竜を手札に加える。

そんな鮮選手の引きの強さに、SYLVANIA × FAMILY選手は動揺せず、ただ静かに見守る。

鮮選手がひとまずロングコートチワワで「朝露を払う 姫君と竜」の処理にかかると、SYLVANIA × FAMILY選手はそのまま処理を行い破壊。朝露の破壊時効果で、デッキトップの3枚の中から、白黒の「蒼穹の彼方より」をトラッシュへ落とす。

ナンナルでライフへ攻撃し、ダメージ処理。イグニッションアイコンを持つカードは捲れず、鮮選手はSYLVANIA × FAMILY選手のライフを削り、同点に追い込むことへ成功する。
SYLVANIA × FAMILY選手も負けじと、クライシスの誘発を処理してプレイヤーEXを有効化する。

鮮選手は、余ったリソースを使いついにスタートリソースの効果のプレイを宣言。手札より、ついに「百華緋命竜 ノーブルグローヴ」が2番スクエアにプレイされる!!!

百華緋命竜のプレイ時効果、チャージの「桜雅の名乗りノーブルグローヴ」の効果、「ドラミコクインテット クシュル」にシフトしたことでリソースを4枚もブーストした鮮選手は、手札を1枚使い、百華緋命竜の【起】効果によって3番の雲河を、百華緋命竜の攻撃で5番のワルツを除去する。

百華緋命竜に忘れずに絶界を付与し、ロングコートチワワの【起】効果を宣言、手札1枚をコストに、1枚リソースを伸ばした後、リバース・アルターをリソースから回収する。
エンドフェイズ。「あまねく世界に万緑の祝福を」の【自】効果を使用し、リソースにある2枚目の百華緋命竜を回収し、デッキトップのカードを1枚リソースへ。ここでまたしても百華緋命竜がリソースへ加わる。

やることがなくなった鮮選手はターンエンドの宣言。11枚までリソースを伸ばし、かつ次のターンの動きもしっかりと確保できている。
SYLVANIA × FAMILY選手は、なんとかここでライフを可能な限り詰めておきたい。

先攻3t目終了時の盤面

SYLVANIA × FAMILY選手の後攻3ターン目。
スタートリソースの2枚目をリソースへ置き、イグニッション。
ここで、SYLVANIA × FAMILY選手は「好天に戯れる 姫君と竜」を8番にオーバードライブ!

その効果でデッキトップにある「融和の新世界 姫君と竜」を回収する。こちらもしっかりと出力を確保していく。
再度イグニッションし、2枚目の好天を3番スクエアにオーバードライブ。その効果で白蒼穹を回収。
ここで、残り2枚のチャージを切ってイグニッションしきるも・・・これ以降はオーバードライブすることはない。
メインフェイズへ移行し、プレイを考えるSYLVANIA × FAMILY選手。

現在のSYLVANIA × FAMILY選手の蒼穹のカウントは2枚。
イグニッションで黒蒼穹をオーバードライブ出来ていれば、新世界の【起】効果と好天の【起】効果などで、「芽吹く世界のシンフォニー」の顕現は無理でも、「閉じる無限のノクターン」や「願う無限へのロンド」の両方を絡めたプレイが可能であったが…それを叶えるのはかなり厳しくなった。

SYLVANIA × FAMILY選手はスタートリソースの【起】効果のプレイを宣言。手札より、「融和の新世界 姫君と竜」を5番スクエアに配置。プレイ時効果でロングコートチワワを星界送りにすると、プレイヤーEXの効果で新世界に絶界を付与。百華緋命竜の効果をケアした形だ。


その後に好天の【起】効果にて手札より白蒼穹をプレイ。ワルツを3番スクエアに顕現させ、その効果で手札とチャージを増やした後、新世界で百華緋命竜を攻撃!
鮮選手は、百華緋命竜の【起】効果を使用して3番のワルツを破壊。
役目を終えた百華緋命竜はそのまま破壊される。

SYLVANIA × FAMILY選手は、落ち着いて自分の手札と残りのリソースを見直すと、手札の「闇夜に煌めく 姫君と竜」の【起】効果を使用してトラッシュの白蒼穹をプレイ。蒼穹カウントを4へ伸ばしつつ、「貴き平和のバラード」を3番スクエアに顕現。登場時効果で7番スクエアのナンナルを除去し、そのままライフへ攻撃。

鮮選手はやることもなくそのままダメージを受ける。捲れたのは「バタフライドミネーション」で、鮮選手のライフは2点へ。

ここで溜めに溜めていた新世界の【起】効果を使用し、再度白蒼穹をプレイ。蒼穹カウントが5になったことで、なんとか「閉じる無限のノクターン」を1番スクエアに顕現させることに成功する。

ノクターンの効果で、9番に雲河をリアニメイト。ノクターンに「神前を清める 姫君と竜」をシフトして攻撃。ダメージを受け、鮮選手のライフからは「緑界彷徨ノーブルグローヴ」が7番にオーバードライブ。

デッキトップから「紅炎の解放者 アビッソ」をリソースへ置き、「鉄糸絹虫メタルボンビクス」をトラッシュにおいて、代わりに緑界彷徨をトラッシュよりリソースに置く。

SYLVANIA × FAMILY選手は、8番にいた好天で7番の緑界彷徨に攻撃。鮮選手はそれを受けて、「桜雅の名乗り」の効果を使用しリソースを1枚増やす。

取れる行動がないSYLVANIA × FAMILY選手は、ゲートカードである「来たれ、星界の遥か」の効果で白蒼穹を回収し、手札の雲河を手札超過で破棄しターンエンド。次ターンの動きに備えて手札を整えていく。

白のリソースを1枚リブートで残しながら。

このブラフは、鮮選手の動きを鈍らせることはできるのか。

後攻3t目終了時の盤面

鮮選手の先攻4ターン目。リソースはすでに13枚まで伸びている。
リソースを置いて14枚。イグニッションフェイズに入り、1回目イグニッションで「緑風の天使 ガムビエルちゃん」を7番スクエアにオーバードライブ。

その効果でライフからガムビエルちゃんをリソースへスリープで置き、リソースよりリブートである百華緋命竜を手札へ回収する。使用可能なリソースを自ら減らした形となるが、既に相手を倒す算段はついているといったところだろうか。

イグニッション2回目。ここでも強い捲りを見せる鮮選手、なんと「ドローンリアクター サクラ」を6番スクエアにオーバードライブ!3枚目のスタートリソースを公開し、リソースへ。

イグニッション3回目は当たらず、メインフェイズへの移行を宣言。

スタートリソースの【起】効果の1回目を使用、手札から百華緋命竜を4番スクエアにプレイ。その効果でリソースを2枚追加。チャージの名乗りの効果で、リソースをさらにもう1枚追加。百華緋命竜の【起】効果で、手札1枚をコストに、9番の雲河を除去する。

走り出した鮮選手の手は止まらない。

スタートリソースの2回目の【起】効果を使用して再び百華緋命竜を9番にプレイ。登場時効果で、1枚のみリソースを増やす。

この時のドローで、鮮選手はついに「純潔の救世騎士ジャンヌダルク」を引き込むことに成功する。

満を持して、鮮選手は2番スクエアにジャンヌダルクを配置し、5番の新世界を攻撃。これはやばいと思ったSYLVANIA × FAMILY選手は、残るリソースを支払い、キープしていた「ケット・シーの市場」をプレイ!
残るリソースのうち、赤2枚と緑1枚のカードをスリープする。

相手のとれる行動を見切った鮮選手は、無限に殴るジャンヌダルクで、1番、5番、3番にいた自身の周りのアストラルドラコを狩りつくす。

赤いリソースがなくなった鮮選手は、残りのリソースで相手のライフを詰め切ることを選択。ガムビエルちゃんとドローンリアクターを降臨条件に、「ずっと一緒に くまのもも」を5番に降臨。その登場時効果でリソースより、「錦秋の女神 竜田姫」を7番に配置する!

鮮選手は、竜田姫の効果で2番スクエアにいるジャンヌダルクにレンジ2を付与。これでジャンヌダルクは、相手のプレイヤースクエアにいるゼクスを、無限に処理できる鮮選手の大剣となった。

竜田姫でジャンヌダルクにレンジ2を付与し、相手のプレイヤーゼクスをケアしながら殴りつくすこの動き。
これこそが、レンジノーブルがレンジノーブルと呼ばれる所以である。

鮮選手はジャンヌダルクで8番の好天を処理したあと、絶界を9番の百華緋命竜に付与。くまのももからライフへ攻撃。

この時点でSYLVANIA × FAMILY選手のライフは3。ヴォイドブリンガーでジャンヌダルクを処理しないことには、相手の猛攻を止める手段はない。

くまのももの攻撃でライフからは何も捲れず、残り2点。
竜田姫で攻撃し、SYLVANIA × FAMILY選手のライフを残り1点まで詰めることに成功する鮮選手。

少し考えた後、鮮選手は百華緋命竜でライフへ攻撃、プレイヤーEXの回復効果を誘発させ、そのままライフを選択。
再び2点となったSYLVANIA × FAMILY選手のライフからは、何も捲れない。
鮮選手は、ジャンヌダルクの【起】効果を使用し、くまのももをリブート。再度ライフへの攻撃を行う!

SYLVANIA × FAMILY選手は祈るようにライフを捲るが…

捲れたのは、遅すぎた黒い「蒼穹の彼方より」であった。

Round SE1 Win! 鮮

今回は、先攻を取ったことで、その優位性を押し付けることに成功した鮮選手に軍配が上がった。

SYLVANIA × FAMILY選手も残りライフ1点まで追い詰めることができただけに、惜しい試合であった。

鮮選手はこのまま優勝することができるのか?そしてレンジノーブルは新たな相棒となるのだろうか?

Round SE2 に続く。

当ページはブロッコリーオフィシャルサイト(http://www.broccoli.co.jp/)の画像を利用しております。該当画像の再利用(転載・配布等)は禁止しております。
(C)BROCCOLI

前回のカバレージはこちらから。



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