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行政書士と司法書士

 行政書士試験に合格したと伝えると度々出て来るのが行政書士と司法書士の混同問題。そして何をするのかの混同問題。どっちも何をやってるのかよくわからないけど、とりあえず法律関係の仕事だよね?って感じのふわっとした認識の人が多い。かく言う自分もそんな認識で勉強を始めたのでとやかく言う資格はないのだが。

 どっちがどっちか、なんてのは理解すると難しくはない。行政に提出する書類を作成する人だから行政書士だし、司法に提出する書類を作成する人だから司法書士。行政=役所司法=裁判所。って考えるとなんとなくイメージしやすいと思う。
 役場からなんか書類が来た!って場合は行政書士に頼めばいい。裁判所からなんか来た!って場合は弁護士だろうけど。
 じゃあ司法書士の仕事は?と言われると、主なものは登記。後、CMとかで見るのは過払い金請求か。不動産登記も会社登記もどっちも司法書士が出来るけど、大抵はどっちか得意な方があるみたい。まだ勉強中だから実務に関わるところはよくわからない。
 行政書士の仕事は?申請に関わることの代行ができる。ぶっちゃけてしまうと代行だから行政書士に頼まなくとも自分でできるなら頼む必要はない。とはいえ行政書士の仕事は素人がやるとややこしくて面倒くさい。だから行政書士が存在する。
 行政書士が関わる仕事はあまり生活に密着するものじゃない。だから知名度が低くても致し方ない。生活に密着する関わり方に限定すると相続業務。遺言作成や後見人とかも守備範囲になる。後見人は司法書士もやったりするけど。
 行政書士の花形業務といえば、建設許可申請。これは一回の額が大きい上に5年ごとに更新が必要になるからありがたい仕事。やっぱり許認可と言えば行政書士って感じ。他には在留許可申請業務も行政書士。でもこれは行政書士の中でもピンクカードがないとやっちゃダメな業務だから一目置かれる存在。
 一目置かれる行政書士と言えば特定行政書士というものもある。これは行政書士の中でもさらに講習を受けて試験に合格することでなれるもので、追加で審査請求を代わりにすることができるようになる。とはいえ、審査請求の需要はそこまで高くない。行政書士のお客さんの中で需要があるとしたら許認可が通らなかった時だけど、そんな状況にさせてしまうのは行政書士としてはダメだし、お客さん以外から募るとなるとくる仕事は生活保護の審査が通らなかった人ばかりがやってくることになる。大変なことが多い割に報酬が少ないイメージ。
 行政書士は発想次第で至る所に需要がある。ぼちぼち紹介するつもり。なかなかにやりがいはあるね。

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