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2022年、スコッチウィスキーの「価格上昇」と「供給過多」
ニュースやプロの意見を交え、ウイスキーの今後について現状をまとめてみます。
日常的に行っている「チャート分析」は、過去と現在の価格を整理したもので、短期的な相場を予想するのにはたいへん便利なツールです。ただし生産量と消費量、景気やブームが加味されていないため、5年、10年後の長期価格を予想するには向いていません。
これから数年以内に起こる出来ごと
CNBCによると、スコッチウイスキーの製造に必要な原料が、6%から最大37%の価格上昇。また輸送費が2018年と比べて68%上昇しているとレポートしています。(デリーCNBCTV18より)
アルコール・飲料業界も例外ではなく、製品全般でインフレが進行しています。Allied Blenders and Distillers (ABD) の Shekhar Ramamurthy 副会長は、価格上昇の原因として、パンデミックやロシア・ウクライナ戦争とその影響から生じる経済問題を軽減するために世界各国の政府が用意した流動性の高さを挙げています。(中略)
スコッチなど、アルコール製造に不可欠なウェット原料が昨年より6%高くなっており、彼女はドライ原料でさえも価格が上昇する三重苦を指摘した。わずか1年の間にガラス瓶が8%、外箱が37%、ラベルが5%、クロージャーが15%、そして2018年度から2022年度にかけて輸送費が68%上昇するという三重苦を指摘したのです。
実際にスコッチウイスキー輸入会社の話では、現地でのガラス瓶の調達が遅れていて、ボトリングをするのに依頼しても数ヶ月〜半年以上も待たされてしまうと話をしていました。
話を聞く限り、原酒が枯渇している蒸留所もあるけれど、実際にはボトリングして英国内の出荷、また海外への輸出が詰まっているのが現在起きていることのようです。
価格というのは需要と供給によって決まりますので、上記の影響が改善されて大量に日本に輸入されるようになれば価格が落ち着くと推測できます。ですが同時に円安ポンド高、英国内のインフレ、また賃金や穀物価格の上昇なども考えなければなりません。
つまりウイスキーの原酒自体はあるけれど、原材料や瓶詰めにまつわる経費が上昇するのと、輸送コストや為替差によって価格が下がらないケースもあるということです。
スコッチウイスキーの人気に陰りが…
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