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【チャート相場分析】サッシカイアは上がる?(2022年8月)

個人的な意見ですが、ロバート・パーカーが嫌いです。評価するワインは「味が濃ければ美味しい」と思っている節があります。

生まれながらの食文化による影響が大きいと思うのですが、魚好きな日本人であれば真鯛、ブリ、アジ、ヒラメ、タチウオ、スズキ、ふぐなど白身魚を生食で区別することができます。
一方でアメリカ人で生活する人たちには、それらの区別が難しい人も多いことでしょう。「どちらが優れている」という差別ではなく、単に食生活や食文化の違いでしかありません。

食生活が大きく違うにも関わらず、ワインの評価は未だにパーカーポイントに左右されて、価格や人気も「ワイン アドヴォケイト誌」に影響されます。
SNSでワイン初心者を見ると、「ボーナスが支給されたので、オーパス・ワンとサッシカイアを購入しました!ずっと大切に寝かせます」と、12本入りのワインセラーに大事に保管する写真を載せていて、悲しい気持ちになります。

オーパス・ワンも、サッシカイアも経験のあるワイン愛好家が収集する分には全く問題ないのですが、まだ右も左も分からない初心者が手を出すべきワインではないように思います。
ワイン単体で飲むには濃すぎて、それでいて高価な分、フランスワインのように繊細な香りを持っている側面もあるので、食事に合わせるのも難しいです。
ワイン経験がまだまだな初心者がサッシカイアに3万円出すならば、3~5千円のバローロやブルネッロ・ディ・モンタルチーノを何本か飲んで、本当に自分自身が納得できるワインを探すべきだと思います。

飲むシチュエーションによっては、安いキャンティ・クラシコの方がフレッシュで美味しく感じてしまうかもしれません。

くだらない雑談に突き合わせてしまってすみません。
評価や情報を重視している人にとって、サッシカイアの2016年はパーカーポイント100点を獲得している「究極のワイン」ということになりそうです。

では、相場分析をしてみましょう。2019年にリリースした直後は、パーカーポイント100点の影響で輸入代理店が完売!
オークションでも取り合いが起こりました。ワインには珍しく、発売から1年間ダラダラと下落を続けます。16,000円を支持線として反発します。
昨年の2021年春頃から急に上昇して、24,000円と高値更新。そこからも続伸して、現在は40,000円を超える落札も見かけます。

つまり2020年に16,000円で買っていれば3倍近い価格まで上昇したことになります。パーカーポイントの怖いところは、価値が出る→買えば儲かる→
欲しくなるの連鎖で中身とはかけ離れた評価があることです。

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