Naver Webtoonのヒット作『君の全てを奪いたい(하루만 네가 되고 싶어)』の作者SAMさんの作業環境やヒットを生み出すまで
こんにちはフーモア代表の芝辻です。
今回は韓国の人気webtoon作家SAMさんの作業環境やヒットを生み出すまでに関してまとめていきたいと思います。
SAMさんは『君の全てを奪いたい』というwebtoon作品でヒットし、一躍有名になった方です。
内容としては入れ替わり系の復讐劇が繰り広げられるかと思いきや、良い意味で裏切られる他にはないファンタジーストーリーです。凝った演出と着色をしていて目を引く作品で、日本でもLINEマンガで読めるので是非読んでみてください。
SAMさんの1日の流れ
彼女は基本的に1日中ウェブトゥーン制作をしており、最近作った自分のスタジオに出社します。月曜が締め切り、火曜や水曜は休みを取ったりして、木曜日にコンテ作業をしています。いつもこれが自分のベストだとは思わずもっと良いものができるはずだと考えているそうです。
文字コンテから絵コンテをおこしていますね。
基本はマルチタスクをしており、線画やベースの配色等の作業が終わると、アシスタントの方にデータを送って、金土日で作業をしてもらうようです。
各話ごとに2~3箇所クオリティの高いコマを入れるようにしているようです。完成したら編集に渡し校閲をしてもらいます。
このような流れで週1でwebtoonを連載しているようです。
どのような作業環境か?
使用機材
・Wacom Cintiq Pro 32
・モニター2台
・クリップスタジオ
・ハーマンミラー 椅子
・ホワイトボード
wacom制の液晶ディスプレイを使って指で拡縮したり、Photoshopではなくクリップスタジオのwebtoon用にアップデートされた機能の方が便利でそれらを使っているそうです。
本棚にはお気に入りの紙の漫画を並んでおり、ヒカルの碁など日本の漫画もたくさん置いていて、絵コンテに悩んだ時はこれらを見てヒントを得ているようです。
彼女のスタジオにはホワイトボードがあり、韓国の他のwebtoon作家さん(『ユミの細胞たち』の作者さん)が、ホワイトボードに5話分くらいのストーリーボードをまとめているのを見て良いアイディアだということで購入したようです。
仕事中は照明をオフにして作業に集中しています。
『君の全てを奪いたい』はどのように誕生したのか?
Naver Webtoonは「校内暴力」や「挑発的な何か」といった要素は、どのwebtoonプラットフォームにも入っているジャンルだったが故に、2年前、ロマンスファンタジーをNaver自体が求めているのではないかと考え、ロマンスファンタジーを徹底的に研究をしたようです。
キーワードで検索をしたり、webtoonの読者の意識変化を徹底的に調べて、以下の様に考えたそうです。
「通常、素敵な女性と意地悪な女性がいるとき、読者は彼女たちがライバルになると推測し、彼女らの間の特定のダイナミックスを期待するので、そこにひねりを加えて爽快さを演出した」
結果、15話目で『君の全てを奪いたい』は大ヒットしました。
※Naver Webtoonだと話ごとの演出でたまに音が出たりします。15話は音が出るので読んでみてください。
ヒットしたは良いものの、その後も読者の期待に答えなければならないというプレッシャーを感じたそうです。ですが、クリエイターが抱えるジレンマであると言い聞かせ、乗り越えたとのこと…メンタル強いですね。。。
紙での出版はSAMさんにとって憧れだったようで、出版されると分かった時はすごく喜んでいますね。1.6万部の出版は韓国では異例のヒットのようです。
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