見出し画像

新作webtoon 魔物喰らいの冒険者が面白いらしい

はじめての人もそうでない人もこんにちは。
フーモアwebtoon事業部の事業責任者の井本です。

最近娘(3歳)がYoutubeでCreepy Nuts の Bling-Bang-Bang-Born をステップを踏みながら踊っています。文字も読めない娘が、早口の歌詞をなんとなくメロディにのせて、なんとなく歌っている姿を見ながら一緒に踊ってます。めっちゃ可愛いので、ぜひ見せびらかしたいです。オススメ。

娘の動画を不用意に人に見せると、いろいろな人(特に妻)から怒られそうなので、ネットリテラシーの高い私は見せません。見せたいけど。

代わりといっては何ですが、今日は見せびらかしたい「webtoon作品」を紹介します。ある意味で担当作品は、多くの人と協力して生み出した娘のようなものですので、ぜひ多くの人に楽しんでいただきたい。

本日紹介する作品は1作。
6月の末に公開しました「魔物喰らいの冒険者」です。

公開した12時のタイミングでLINEマンガで、「総合ランキング」で1位を獲得しました!!本当にうれしいです!
今回の記事で、本作の楽しみ方を3つ、新たな視点でも楽しんでもらえると幸いです。


1.原作との違いを楽しむ

本作は、「小説家になろう」で公開されている錬金王様の原作をwebtoonとして仕上げさせていただきました。

https://ncode.syosetu.com/n7036id/

ぜひ一緒に楽しんでもらえると嬉しいです!!
本作のwebtoonを作ることを決めた一番最初の打ち合わせの資料を改めて確認をすると、日付が2023年6月だったのでちょうどリリースまで1年ほどの期間がかかっていました。

本作のリリース時の話数は「17話」です。
以前公開したスケジュールの記事と比較すると…

本作の着手にあたって原作者様と色々会話をさせていただきました。
一番大きな相談内容としては、原作で丁寧に表現をされている、魔物の調理方法について大幅にカットをしています。

例えばwebtoonの7話の「ポインズフロッグ」と「モルファス」の食事シーン。料理シーンはほぼなく、1コマで唐揚げに進化をしています。

原作ですと、

ポイズンフロッグを締めたあと、首からナイフをいれて内臓を取り除く。
見慣れない紫色の毒袋を丁寧に取り出し捨てる。
皮を剥ぐとキレイなピンク色の身が露出した。
鍋に収まるように、筋と腱を切ってボウルにいれ「塩、胡椒、片栗粉」で衣を作る。

といった調理行程が丁寧に解説されており、思わず魔物の調理方法にジュルリと涎が垂れてしまいます。

本作原作の特徴的なシーンであり楽しみどころの1つともいえる「グルメ」の要素を大きく削り現在の形で公開しております。

削った理由としては、「一般的なコミック」であれば、コマ割りを工夫して全体像を見せながら解説ができますが、縦スクロールだとテンポが悪くなってしまうという懸念がありました。あわせて、フルカラーだからこそ調理行程を飛ばしたとしても完成した「カラーで表現する魔物料理」はそれだけでインパクトがあり、演出として1カットでも読者を惹きつけることができると考えました。

また、劣等スキルをもった主人公が1つのキッカケにより巨大な力を得てなりあがっていく展開をだけでも、本作は強い魅力を持っていたため、「グルメ」よりも「バトル」にウエイトを強めに置かせていただきました。
本改変について、前向きに許諾をいただきました原作者の錬金王様には深い感謝を申し上げます。

ぜひ、webtoonを読んでいただき面白いと思っていただけた方には、原作も併せて読んでいただけると嬉しいです!

2.多種多様な魔物のデザインを楽しむ

本作には多種多様な魔物が存在します。
完全に私個人のワガママではありますが、魔物のデザインについて沢山対応させていただきました。

ポイズントード

モルファス

モルファスグレート

ゲルネイブ & テンタクルス 

12話で出てくる「テンタクルス」は原作では登場しません。
主人公のルードが相棒のエリシアに、自分の能力を告げる展開をドラマチックにしたいという狙いから、ゲルネイブ戦を新しく展開させていただきました。

大量のゲルネイブ(魚)の作画が想定されていたので、できるだけ描きやすく不気味な魔物の姿にしたいという想いでデザインしました。我ながら気に入っています。
イソギンチャクを背中にまとった「テンタクルス」は、シャコの顔をモチーフにしています。シャコの目の色って神秘的で素敵ですよね。

そんな想いでカウントダウンイラストも作画させていただきました!

後半に登場する難産だった魔物の話もしたいですが、ネタバレがすぎるのでやめておきます。

ぜひ魔物のデザインも楽しんでもらえると、僕が喜びます。

3.美味しそうな魔物料理を楽しむ

最後に、ストーリー上では調理行程をスキップさせてもらった魔物料理をご覧ください。

本日フーモアで毎月行っている定例勉強会では、本作の料理へのこだわりについてアートディレクターよりノウハウの共有がありました。

一部スライドを抜粋します。

メイキング抜粋

弊社の料理長(アートディレクター)のこだわりが少しでも伝わると嬉しいです!勉強会の直後、全員のお腹が減りすぎてやばかったです。

まとめ

本作について改めて、見どころをおさえていただき楽しんでいただけると嬉しいです!

最後にキービジュアルができるまでの行程について、簡単にご紹介。

(1)構図ラフ

4種類ほどの構図を用意して本作のイメージにあいそうな構図を話し合いをしながら決定。

(2)ラフ

色々調整しながら、口元を拭う仕草はセクシーで「食事を連想していいね!」がきめ手。

(3)ロゴ作成

ロゴについては、今回は私の方でデザインさせてもらいました。
文字のバランスを色々と崩して違和感をつくりながら、「喰」の文字で作品性を協調。イラレで作画しています。楽しかったし、気に入ってます。

(4)カラーラフ

本制作前にカラーラフを作成して完成イメージを作成。
ちょっとやり過ぎました。いつもはもっと粒度を下げて作成します。
ラフ…とは?

(5)線画

メイン線画を担当いただいております壱松さんにご依頼して線画。
恰好いい!!セクシー!

(6)着色

恰好いい!!

(7)仕上げ

仕上げ行程でも色々と相談をしながら調整をしていきました。
特に、主人公の格好良さを際立たせるために、ギリギリで赤ベースから青ベースに変更。
みなさんはどっちが好きですか?

(8)完成

すごい細かいですが、「魔物」の文字が主人公よりも後ろにするかどうかで、チームで討論をしました。個人的には人物が浮いて見えてキリっとする感じが好きなので、僕は後ろ派。最終版は手前に。

(9)公開(最終調整)

色々最終で細かく調整。サブタイトルをもっと目立つ形。
より人物の顔が目立つ感じになりましたね。
格好いい!!

色々と制作行程の話をしましたが、とっても気合がはいった面白い作品なので、ぜひこれをキッカケに知った方は読んで「イイネ!」で応援してください!

どうぞよろしくお願いいたします。

おまけ

フーモアのwebtoonの制作秘話や、webtoonの企画方法について来週7月22日(月)に大阪で登壇させていただきます!イベント後の懇親会については、本日が締め切りなのでみんな急げ!!アーカイブに残らないので、好き放題語ろうかと思っていますw

どうぞよろしくお願いいたします。

最後はいつもの制作募集です!!

■募集職種
◎メイン線画作家募集
 男性向けのバトルファンタジー作品の新しい企画が複数動いております。
 メイン線画作家に興味がある方、ぜひよろしくおねがいたします。
 ご応募はこちら

◎制作アシスタント
 各工程における制作アシスタント業務になります。
 ・ネーム(絵コンテ)担当
 ・背景線画担当
 ・着彩担当
 ご応募はこちら

◎アートディレクター(作画監修)
 webtoonのクオリティ管理と作画監修業務になります。
 ご応募はこちら

■問い合わせはこちら
 株式会社フーモア 担当:井本洋平
 TEL/03-6228-4310 MAIL/info@whomor.com


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?