韓国音楽のヒットチャート総ナメ!韓国で主流なOSTについて~webtoonとミュージシャンのコラボ~
こんにちはフーモア代表の芝辻です。
今回のnoteは韓国webtoonのOSTについてです。以前のnoteで「俺だけレベルアップな件」のOSTがTHE BOYZということで少しだけ取り上げましたが、今回はその韓国のOSTについてwebtoon中心に掘り下げていきます。
俺レベのOSTかっこいい。
2022年2月リリースとのこと!
今週のwebtoonニュース
さて、その前に今週の気になるニュースです。
韓国本体のCOPIN COMMUNICATIONSが、webtoon制作やAIの開発、グローバル戦略のなどを目的とし、4,200万ドルを調達したということ。プラットフォーマーなどで大型調達などは見てきましたが、制作サイドの会社がこのような大型調達をするのは、私達フーモアのような制作サイドの会社にとっても良いニュースです。
日本支社のコピンコミュニケーションズジャパンさんも今年は大注目です。
コピンさんのnoteも是非読んでみてください。
さて本noteの本題に入ります。
1.韓国で主流となっている「OST」とは?
OSTとはOriginal SoundTrack(オリジナルサウンドトラック)の略で、世界的にも主に映画やドラマなどのOSTが多くヒットチャート上位に食い込んだりしているのは周知の通りかと思います。韓国では、webtoonのストーリーに基づく楽曲など盛んに作られています。webtoonベースのOSTは今や韓国のヒットチャートの半分を占めるほどの人気楽曲になっているほどです。
2.韓国でのwebtoonのOSTの歴史1~最初は楽曲のないOST~
最初は2000年代初期に歌詞のない楽曲が一部のウェブトゥーンのバックグラウンドミュージックとして再生されました。
今でも韓国のnaver webtoonでは、webtoonの話ごとに音楽をつけられる仕組みがあり、作品の演出の手助けをしていたりします。
例えばnaverの人気作品「하루만 네가 되고 싶어(君の全てを奪いたい)」などの第82話を読んでみると、そのイメージがつかめると思います。
日本のLINEではその機能がなく、実装はされていません。
※この作家「삼(サム)」さんの記事は本noteでも取り上げていますので参考にしてみてください。
3.韓国でのwebtoonのOSTの歴史2~歌詞があるOST~
一方2000年代初期に、”歌詞”のある曲は、あまり有名ではないインディーズミュージシャンによって制作され歌われていたりしました。そのミュージシャンは作家さんとは個人的なつながりがあるケースが多かったようです(がそれ自体は読者や音楽を聴く人はほとんど知らない)。結果ある意味自然発生的にクリエイター同士で生まれたwebtoonのOSTは、読者の興味をそそり、相乗効果が生まれ、webtoonも楽曲も人気になるという現象がおきました。
4.Daumwebtoonはじめ、webtoonのOSTをビジネスとして応用されはじめる
タイトルの通りなのですが、上記の自然発生的なこのコラボによる相乗効果の結果をうけ、韓国のwebtoonプラットフォームはwebtoonのOSTをビジネス的に昇華させていきました。
以下の楽曲は韓国でDaumWebtoonが2020年7月に発表したOSTです。一度聞いてみてください。
世界がBTSの「ダイナマイト」で湧いている中、このOSTは韓国国内ではこのダイナマイトに続く第2位につけるなど韓国国内では話題となりました。
B1A4という韓国のアイドルグループと、「취향저격 그녀(理想の彼女)」というwebtoonのコラボです。
日本ではそこまで人気作ではないのですが韓国では非常に人気な作品です。
この「취향저격 그녀(理想の彼女)」という作品はB1A4によるOSTだけではなく、複数のミュージシャンによりOSTが作られています。
※2020/8/12リリース
※2020/8/23リリース
※2020/9/3リリース
※2020/9/10リリース
※2020/9/11リリース
※2020/9/12リリース
※2020/10/16リリース
※2020/11/1リリース
youtubeでは映像は特に凝らず、webtoonの素材をうまく活用して、少し動かしたりという感じです。
B1A4による2020年7月20日リリースから11月1日まで9つのwebtoonのOSTがリリースされており、完全に韓国ではwebtoonをベースとしたOSTがビジネス化していることが分かります。
5.大手webtoonプラットフォーマーも韓国有名人も続々とwebtoonのOSTに参入
webtoonの人気が急上昇し、その多くが映像化されていく中、kakaoやnaverなどのプラットフォーマーはOSTにチャンスを見出し、デジタルシングルや主流のアーティストをフィーチャーしたwebtoon作品のストーリーに基づく歌詞付きのアルバムをリリースすることで音楽市場に参入しています。
BewhYという名前の韓国のラッパー、イ・ビョンユンは2020年3月にwebtoonである「梨泰院クラス」OSTで「Newly」をリリースしています。
韓国で有名な歌手のイ・スンチョルは「月光彫刻師(달빛조각사)」のOST「I Will Give You All」を歌い、俳優のパク・ボゴムは小説原作のwebtoon「남자친구(boyfriend)」のOSTのMVに出演するなど大物有名人が韓国ではOSTに関わっています。
あの有名なBTSもVが歌ったnaver webtoonの「그 해 우리는(その年私たちは)」のOSTはビルボードホット100入りしたりしています。
「過去にドラマや映画などのビジュアルコンテンツで成功を収めたDaumWebtoonは、「She is My Type」OSTを使用して、音楽市場でIPビジネスとしてを成功させました」
とDaumWebtoonの副社長であるChungHwan-sukは述べています。
BTSの事務所のHYBEは、webtoonをベースにOSTを作るのではなく、BTSというアーティストや音楽をベースに逆にwebtoonでストーリーとして世界観を広げていくなどの動きも出始めており、webtoonがメディアミックスの出口の一個として韓国並びに世界で成立しつつある状況です。
6.日本でもアニメや他でも当たり前のように起きていること
日本ではwebtoonや漫画ではないですが似たような現象が起きており、カゲロウプロジェクトやブラックロックシューターなどは、韓国webtoonの初期のOSTのように、自然発生的に生まれており、形は違えど、ほぼ同じタイミングで同じようなことが起きていると言えるでしょう。
最近ではyoasobiが小説をベースに歌詞付き音楽をつけたり、マンガMeeの作品に楽曲をつける動きが出てきたり、
日本でも最近、漫画に曲をつけるみたな動きが出始めていたりします。
おわりに
今はまだフーモアではOSTに取り掛かることはしません。が、私個人的にBiSHが好きで2022年いっぱいをもって解散してしまうのですが、推しのアユニ・Dが去年末から青虫というプロジェクトを開始しており、以下「ゆぶね」という楽曲は今回のOSTにも通ずるものを感じました。
いつかフーモアで作ったwebtoonのOSTという形でコラボしたいです。
フーモアではこのような内容も含めて、グローバルwebtoonスタジオとして最新かつ最先端の情報を持ちながらwebtoon制作をしています。このような環境で働けるのはある意味でチャンスだと思っています!是非クリエイターの方々のご応募をお待ちしております!
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株式会社フーモア 担当:佐々木真史
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