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フーモアのWebtoon事業部で働いてみた
はじめまして!フーモアの根本と申します。
新卒でフーモアに入社してから約2年、IPコンテンツ活用を主軸とした部署で企画やイラスト制作のディレクションを行っていました。
(0)Webtoon事業部所属になりました
そして2022年……
社内引き抜きの形で、2月からWebtoon事業部のディレクターとなりました!
そんな自分が、Webtoon事業部初日から多くの作品や業務に触れて思ったこと。
>>>情報量が多い<<<
事業責任者の井本から話は聞いていたので、
分業でWebtoonを制作していたり
既に2桁の作品が進行している
などなど、さわりだけ知っていたものの……。
Webtoon事業に関わっている人、そこに付随するもろもろが想像の4倍くらいあったので
非常に驚いたことを覚えています(1週間ほど前の出来事です)。
まずディレクターとして覚えたことはWebtoonの制作体制です。
★フーモアの制作体制については、井本がTwitterに投稿していたコチラをご覧ください。
多くのスタジオさんが自分たちの制作体制を発信しているので、
Webtoonに興味がある方からすると、「まあそうよね、スタジオだよね」ってなるかと思います。
ただ実は、この制作体制に隠された工程があるとかないとか…。
そこで今回は!
フーモアで制作している作品のサンプルをもとに、
フーモアのWebtoon制作の流れを丸裸にしていこうと思います!!
実際の制作物を見ていただきながら、
”作品制作に対してフーモアの各部門の人がどんな動きをしているか”
というところまで知ってもらえるエントリーになればいいなと思います。
(1)ネームから着色までの流れ
言葉で説明するより、実際に見てもらったほうがわかりやすいはず…!
以下の画像をご確認ください。
※左からネーム→線画→着色
こちら、普通の漫画に比べてネームの粒度が細かいんです。
素敵な原作を国内外からお預かりしているフーモアでは、
作画のクオリティをしっかりと出すことで、国内のヒットスタジオを目指しています。
自分のためのネームじゃなくて、次の進行のためのネームですもんね!
(2)着色後のもう1工程!?
次の着色データも見てください!
こちらの2つのサンプル、同じ着色でも異なる箇所があることに気が付きましたか?
実はフーモアのWebtoon制作では、着色とは別に”仕上げ”の工程を挟んでいます。
もっと細かくいうと、「下塗り」「着色」「仕上げ」の3工程で着色を進行しています。
クオリティを上げることを目的にした工程分けですが、
もっと大事なこととして、
”週刊連載”ができる体制を構築するため、色々苦労しながら調整してきた結果らしいですよ!
(週刊連載は大きな壁ですね…!)
今後たくさんの作品を作る中で変わっていくことがあるかもしれませんが、そのときはまた発信させていただきますね!
(3)Webtoonの「演出」
皆さんご存じの通り、Webtoonは縦にスクロールをしながら漫画を読んでいきます。
横読み漫画との違いとして「スクロールが時間の経過を演出できること」が特徴的ですね。
スムーズに作品を読んでもらうために、
読ませる部分や勢いづけて盛り上げる部分の緩急をつけながら、
コマとコマの間に情報を増やしたり、光源を追加してリッチに見せたり工夫をしています。
実はフーモアでWebtoon部門を立ち上げたとき、着彩の3工程全てを1人で対応する予定だったとのこと。
…ですが、すぐにそれは人間の仕事じゃないと気づき、工程と担当の細分化を行ったそうです。
週刊連載の着色を1人でやっている作家さんがたくさんいることは存じ上げていますが、本当に凄い。
(4)フィードバックと作家さんとフーモア
最後にもう1つ、フーモアのスタジオの特徴を紹介させてください!
色々なスタジオさんが、Webtoonの制作を各工程で分業化してそれぞれ外注をしていると思いますが、
フーモアでは、メイン線画の工程以外は7割の人を直接雇用しています。
一例としてネーム作家さんのサンプルをお見せします。
※赤文字がフィードバックです。いわゆる”赤入れ”ってやつですね。
…多くの作家さんがこのフィードバックを見て、パソコンを閉じたくなったのではないでしょうか。
ほぼ全コマに赤入れが入った地獄のようなサンプルです。
フーモアでWebtoon事業部ができたころ(2021年10月頃)、
「Webtoonのネーム作家」や「Webtoonの着色作家」として、
ノウハウをちゃんと持っている人は国内にはいないと考えていました。
だからこそ、大量のフィードバックが発生しても、
一緒に答えを探してくれる作家さんと働きたいと思ったそうです。
例えば、1p3000円みたいな業務委託での発注だと、
赤が増えるほど作家さんの作業負担だけが重くなってしまいます。(稿料はそのままなのに…)
「クリエイターを安価で使うような組織にはなりたくない」という想いから、多くの作家さんをアルバイトで採用しています。
(もちろん社会保険、雇用保険も日数に応じて加入してますよ!)
作家さんが作業に慣れて、制作ボリュームが判断できるようになったら、業務依託に切り替えるケースもあります。
また、業務委託として作業をしてもらった作家さんについては、それぞれの工程で印税の契約をしています。
チームでしか作れないものだからこそ、
ヒット作を出すために、メイン線画以外の方も一丸になる仕組みが必要だと思ったんです。
(5)おわりに
フーモアの制作現場の紹介は以上になります!
いかがでしたでしょうか?
少しでも、Webtoonに興味がある方の糧になればとても幸いです。
今回この記事を書くにあたって、
アカツキさんに制作物サンプルの公開許可をいただきました。
本当にありがとうございます。
アカツキさんでは今年の春に向けて、Webtoon専用アプリ「hykecomic」のリリース準備を進めています。
今回サンプルとして掲載した作品は、そのhykecomicで公開予定のものです。
すこしでも面白そう!と思った方は是非チェックしてもらえると嬉しいです!!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
★最後に弊社募集★
フーモアはグローバルwebtoonスタジオとして、最新かつ最先端の情報を持ちながらwebtoon制作をしています。このような環境で働けるのはある意味でチャンスだと思っています!
クリエイターの方々のご応募をお待ちしております!
■募集職種
◎制作アシスタント
各工程における制作アシスタント業務になります。
・ネーム(絵コンテ)担当
・背景線画担当
・着彩担当
ご応募はこちら
◎アートディレクター(作画監修)
webtoonのクオリティ管理と作画監修業務になります。
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■お問い合わせはこちら
株式会社フーモア 担当:佐々木真史
TEL/03-6228-4310 MAIL/info@whomor.com
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