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作品紹介①

hitchです!

更新がかなり開いてしまってまして。

今後はもう少し定期的にポストしていきますのでおつきあい下さい…。

さて、とりあえず今回は自己紹介を兼ねて僕たちの作品紹介をしましょう。


WHOLE9はhitchとsimoが大学生の時に結成したアートユニットです。

具象的なモチーフを描くhitchと、

抽象的なモチーフを描くsimoが合わさって

1枚の絵を描く様になりました。

つまり普段は別々の作品作りをしている個別の作家の合作、+その制作過程を含めた活動が"WHOLE9"です。

前回の投稿で、

"WHOLE9の作家2人における性格の違いはまさに上「静と動」「静寂と喧噪」通りであり"と「マチネの終わりに」に準えて書きましたが、実際僕らのタイプの違いはそのまま作品に通じています。

上の作品がかなりイイ例です。

この絵は2013年に難波にあるGALAXY GALLERYで描いた作品です。レジデンスに近い形で、三日間かけて公開制作を行いました。

具象的な人物を描いているのが僕hitchです。

静謐な水墨画をイメージしてほとんど墨一色で描き進めました。

僕は単色で描く事が多いんですが、それは単色の、まっ白からまっ黒へ移る無限のグラデーションが美しいと感じるからです。水を多量に含んだ絵具やキャンバスが、シンプルだけど複雑に諧調を作り出しながら下へ下へと滴ります。ストリートアートではインクの滴りを「ドリップ」と言ったりしますが、自分がイメージしているのは水墨画の持つ豊かな濃淡の方が近いように思います。

あとは自分は宗教画が好きで、モチーフはストリート的でありながら、人に与える印象だけ宗教画のそれをトレース出来ればな〜なんて思っていた時期でもあったと思います。

抽象的な文様を描いているのはsimoです。

大きなストロークで絵具をガシガシ乗せて行き、次第に精妙でエッジの効いた構造を描き起こしていきます。色彩は全部乗せで、あらゆる色が光彩を放ちながら中央の人物を中心に旋回しています。

…描いたのが僕じゃないのであとはわからないですね、笑


要は僕たち2人の作品はそれぞれが「静と動」を担い、それらが混ざり合いながら1枚の絵を構成している事が圧倒的に多い、ということです。静が動を、動が静を互いに補完しながらその混濁をもって1枚の作品に結晶化する、という所が僕はWHOLE9をやってて気に入っています。

なんというか…「みんな違ってみんなイイ」みたいな事です、笑。

静寂だけ、喧噪だけの世界はあり得ないし、そこでは生きられないでしょう。

「白川の清き流れに魚棲まず〜」を思い出しました。

違いを楽しむ。仏教でいう「中道」も意識のはじっこにあります。

なんかこの辺りを全てまとめてくれそうな言葉はバキで範馬勇次郎が言ってましたね。

それで今回は締める事とします。ではまた!


「防腐剤…着色料…保存料… 様々な化学物質 身体によかろうハズもない」 「しかし」 「だからとて健康にいいものだけを採る これも健全とは言い難い」 「毒も喰らう 栄養も喰らう」 「両方を共に美味いと感じ―――― 血肉に変える度量こそが食には肝要だ」

シブい!


#マチネの終わりに

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