静寂と喧噪
先週末は長浜で開催される”アートインナガハマ”にてライブペイントしてきました。
アートインナガハマは、ガラス、陶芸、木工などの多様なマテリアルを扱ったクラフト作家が200組近く出店する”芸術版の楽市楽座”を謳うイベントです。
今年で29年目の開催であり、僕たちWHOLE9は今回で6年目の出演となりました。
毎年秋の気持ちいい季節の開催で、情緒ある町並みの中で高く澄んだ空のもと、とても気持ちよく描かせてもらっています。
それで実は今回は”マチネの終わりに”を意識してペイントしてきたので、その辺りの話を書こうと思います。
今回は”静寂と喧騒””生と死”といった二項対立をテーマにしました。
中央にはネガで描かれた寒色の人物。死を象り、静かな無想状態です。
かたや周囲には取囲むように旋回する暖色の抽象形態。有機的であり絶えず運動を続けています。
なんというか普段は「僕の描きたいもの」と「simoが描きたいもの」をそのまま画面に乗せると勝手にWHOLE9っぽい絵になる、ってところにスタイルを見出しているので、今回のようなテーマを設定するのは久しぶりでした。
プラス今回はより伝わりやすくするために1つギミックを用意しました↓
勘のいい人はわかるかと思いますが、この絵はもとからネガポジ反転を想定して描かれています。
色彩が反転するとその効果まで反転し、意味が裏返ります。
初めての試みだったので割と手探りだったんですが。
iPadを通して色彩反転させた世界を常に表示させていたおかげか、子供から大人まで楽しんでもらえた様でした。
今年も楽しいアートインアガハマでした。
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