2023年映画ベストテン^_−☆
2023年もたくさんのエンタメに私の心は救われっぱなしだった…
制作陣のみなさんも一緒に盛り上がってくれた友達も映画に登場する登場人物にもみんなに感謝だ〜〜〜
では、勝手にベストテン紹介しちゃいます。
枯れ葉(アキ・カウリスマキ監督)
「愛を、信じる」
そんな言葉がアキ・カウリスマキから聞けると思ってなかった。
終始、ラジオからウクライナのニュースが流れているし、理不尽な理由で仕事をクビになり、慎ましい生活の中で生きる理由になる誰かを見つけるという「希望」と「思い合う」ことがテーマの作品。
はあ、もう無意味で馬鹿げた戦争に嫌気がさして、人類に未来をもたらすテーマを描いてくれて感謝でしかない。
私は、それこそが語るにたるものだと思い続けますこれからも。
2.ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい(金子由里奈監督)
こんなにも映画館で号泣したのは初めてかもしれない、
人がただ優しいままで生きていくのは難しいのか?という命題。
ずっとぬいぐるみを抱くように大切にしたいと思える作品だったよ〜
社会や会社とかいろんな組織の中で、
気合を入れていないと立ってすらいられない現実と、自分との距離がうまく掴めなくて苦しんでいる人や話すことで生じる他者への加害性を日々考えている人にはぜひ見てもらいたい!
3.ゴーストワールド(テリー・ツワイゴフ監督)
もっと幼い頃、思春期の頃に出会えていれば今の自分は少し違ったかもしれない。
そう思えるくらい青いし、その青さがよかった。
周りの評価と自分のタイミングがズレて
自分には芯があると信じたいのにブレてしまうし、そのせいで親しかった人々と距離ができてしまったり。
好きだった服でも何でも捨てる覚悟持つの難しいんだよね。
4.コンパートメントNo.6(ユホ・クオスマネン監督)
とにかく映像美。
他人をカテゴライズしてしまうことは、理解することではなく誤解を生むことにつながると教えてくれた。目の前の人がどのようなコミュニティに属するからこの人はこういう人であると思い込むのではなく、
直接的な交流の中で揺れ動く自分の心をコンパスにして、その人との関係値をつくっていかねばなと。
5.PERFECT DAYS(ヴィム・ヴェンダース監督)
役所広司大先生がもう素晴らしすぎます。
同じことの繰り返しの毎日に思えるけれど、
同じ日なんて決して存在しなくて、いろんな人との出会いやちょっとした出来事の積み重ねが今の自分を作ってるし、他の人を見えないところで支えられているかもしれない。
心に余裕を持って生きたいぜ。
6.愛にイナズマ
人はみんな演じて生きているとか、監視社会の現代では比喩としてではなく誰しもがカメラの前で演じているとか事実ではあるけれど、
そんなことよりもちゃんと言葉が届けられるうちに想いは伝えないと行けないし、ハグして存在を確認し合うことの重要性にコロナ禍を経験したからこそ強く心に刻んだ。
7.不安は魂を食いつくす/不安と魂(ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督)
「天国の一片を買いましょう」
なんておしゃれでパワーのある告白だろうか。
幸福が楽しいとは限らないし、
人の気持ちを100%理解しているだなんて思い込んでは絶対にダメ。
リアルな社会構造と人間味のあるストーリーに乾杯。
8.RRR(S・S・ラージャマウリ監督)
お願いなので見てない人は映画館で見てください。
水曜日はサービスデーの映画館が多いですし、びっくりすることにまだ上映してます。
見終わったらあなたも私と同じく誰かに勧めたくなるに決まってるので、すぐに映画館に駆けつけてください。
9.フェイブルマンズ(スティーヴン・スピルバーグ監督)
時に映画は夢を与え、そして奪う。
レンズを通して画面越しに絵を見ることで気づきたくなかった他人の一面を知ることの複雑さとの葛藤。
共感できることは少ないけれど、心が動かされる描写がたくさんあって胸が高鳴った〜!
10.aftersun/アフターサン(シャーロット・ウェルズ監督)
テーマが直接的に表現されていないからこそ、
観客の想像力を信じてくれているところが感じられてよかった。
大人になっていくにつれて見たものをそのまま受け取る純粋さや単純さは薄れていってしまう中で、それはそれで過去の記憶をそのまま残っていって欲しいし、自分も無駄に汚したり美化はしたくないと過去を振り返るきっかけになった!★
はああああーーーーー
2024年も良質で宝物になるような作品に出会えますように、。