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リベルタパフュームで香水をフルオーダーしてみた備忘録

本当に前回の記事からきっかり半年経ってしまった。
特に統一性があるわけでもなく、今回は香水の話。
まあそれは備忘録なので別にいいとして。
これから試す人の参考になることもあるかもなので、肝の部分には★印をつけておきます。


香水にはまって2年くらい

こういう人はしこたまいると思うけれども、コロナ禍でそれまであまり気にしていなかった香りもの全般に惹かれるようになった。
ルームミストとか、入浴剤とか。マスクスプレーなど使ってみたり。
香水もそのひとつで、ずーっと同じもの使ってたけど、気分転換してみようと思ったら、あれよあれよという間にこのざま。
自分が好んでやっていることを「沼」と呼ぶのは実は気が引ける方なのだけど、はまってるし、これからも長い付き合いになりそうなので、まあ、沼かも。

フルオーダーに辿りつくまで

所謂推し香水などの概念をはじめとして、<イメージ通りの香水をつくれる/つくってもらえる>サービスはどんどん増えている印象。
当然興味もあったのだけれど、早い段階で決めたことがあった。
40歳まではフルオーダーをしないということ。
これは別に年齢が重要なわけではなくて既に30代後半に入っていたのでキリがいいタイミングってだけ。
理由は単純で「まだ"オーダー"ができるほど自分の好みがわかってないだろ」ってことと「まだまだ既存の香水だって試し足りないんだからそのお楽しみはとっておきましょ」、これに尽きる。

とか言っといて結局は今38歳でやっちゃってるわけだが、これも主にふたつの理由がある。
ひとつは単純に「40歳になったら100ml買いを解禁する」というもうひとつの決め事をつくったので、こっちは前倒しに。
もうひとつは「リベルタパフュームではエスプレッソ(3種類までの香りを組み合わせる簡易版のセルフオーダーメイドイベント)を数回試して心の準備ができた」こと。個々の香りや組み合わせたときのイメージも掴めたし、リベルタさんの香りひとつひとつも素敵だと思ったので、どう足掻いてもいいにおいにしかならんやろ!まずは一回!とわくわくすることができた。

★私にとって、あとたぶん誰かにとって、フルオーダーの利点になりそうなこと

今回リベルタパフュームさんでやったので、他所のことはわかりませんがざっくりこんな感じ。

①自分好みの香りがつくれる
まあ当たり前か…。裏を返せば、この点では、ある程度色々な香水を試してきて好みの方向性や、そこに高頻度で使われている香料などまでわかっているとかなりこだわれると思う。ピンポイントの「こういうのが欲しい」を目指せる。

②狭いストライクゾーンも狙える
香水が嫌いって人はそもそも検討しないと思うけど、①の逆というか、避けたい要素を避けられるのも意外と重要かも。甘すぎは好みじゃない、重すぎが苦手、あまりに華やかなのはちょっと、なんかこれ頭が痛くなります…など。勿論香料単位の苦手にも。

③漠然としたイメージも具現化してもらえる
テーマとかコンセプトとか「こういうのどうしたらいいですか」ってところをプロに相談して具現化してもらえる。マジっすか~の連続なのでそのプロセスそのものが楽しい。

④唯一無二の香りになる
私の場合、香水で「人とかぶりたくない」みたいな感覚がまるでないけど、ひとつのイベントとその思い出という感じもあってやっぱり愛着が湧く。産まれてきてくれて、ありがとねぇ…
何かの記念にもいいかも。今回聞いてみたらプレゼントにする方は多いとか。贈り主に見守られながらつくるんだね。それも面白いね。

★実際につくった流れと所感

リベルタさんでは 持ち時間1時間 かつ 試行回数5回まで で以下の香りを組み合わせるオーダー法。
・ひとつの香りとして完成しているパーソナルコレクション(14種類)
・パーソナルコレクションの主な構成要素になるスタンダードベース(18種類)
・プレミアム香料のトッピング(24種類)
・2024年は今のところ、季節ごとに期間限定のベースとトッピング入れ替え
1%単位で調整していきます。

たぶんここの香りに触れるのが初めてだと、まずは丁寧にパーソナルの香りをかぎ比べて何が琴線に触れるのか探っていく感じだと思われます。
私の場合は、前述の通りリベルタさんが不定期にやっているイージーオーダー版とでも言える3種類までの香水づくりイベント「エスプレッソ」で、主なベースとトッピングには既に触れていた。
なので今回のフルオーダーものっけからイメージでもテーマでもなく、
「日本酒ベースをきかせつつ、パチョリ主役の香水がつくりたいです!」
とド直球な要望を提出。
ちなみにパチョリはシソ科の植物で土とか墨汁のにおいと言われているウッディ系の香り。かなり色々な香水のベースに潜んでいるけど、主役になっていることはあまりない。あっても割と重厚なので、重すぎないものをつくりたいな~というのが今回の動機でもありました。
ベースとトッピングがひとつずつ決まっている状態だったので1回目に入るのはたぶんかなり早かった。
他のベースや全体の%調整については調香師さんに相談しまくり、時間はちょうどいいくらい。
「パチョリもう少し入れてもいいですか?!」を毎回言っていたが、うまく舵取りしてもらい、着地!

ここでパーセンテージ書いても…と思うので雰囲気だけ。
分量が多いものから
・日本酒ベース
・ホワイトベルベットベース(花とムスク系)
・レインベース
・エキゾチックフラワーベース(イランイランなど)
・パチョリ
・ピンクペッパー
で作りましたよ。
エキゾチックフラワーはかなりビビッドな香りなんだけど、これをちょこっとだけ入れることでいい感じにまとまった。おもしろいね~

細かい試行錯誤については省くとして、感想と次回のための備忘。
・イメージ/コンセプトをしっっっかり詰めておくか、事前にある程度香りを試しておくかでないと、1時間が一瞬だと思われる
・5回のターンを「何を入れるのか」と「どれくらい入れるのか」にバランスよく割きたいところ
・ベースもトッピングも個性の強さは様々なので、〇%入れたらこれくらい主張する、という予測は難しい。
・でも試した回ぜーーーんぶいいにおいだったから多分志半ばになっても割とオーケー

★事前にわからなくて質問したこと

これどこか、載ってたかなあ。見つけられませんでしたが。
誰か同じ疑問を持つ人もいるかもなので2つ覚えていることを。
オプションのトッピングはどれくらい入れられる?
→これは香料により上限の有無や数値が異なるとのこと。法令に反してなければ好きなだけ入れられるけど、何事も程度問題だよ…って感じ。
限定のベースやトッピングを使ったとしてまたオーダーできる?
→作った時点で選択可能だったものは限定でもばっちり再注文できるとのこと。たぶんそうだよなと思ったんだけど、一安心。


長くなっちゃった。まあ、私の場合は大体の文章がそうなんだけど…。

今回できあがった香り、めちゃくちゃ気に入って毎日のように使っている。
が、パチョリ主役香水の道はかなり奥深いと感じたため、今後もリベルタさんでつくるときは「別のベース、主役は相変わらずパチョリ」でいこうと思う(やる気満々)。
同時に、これは楽しいけど危険だなと思ったので心を静かに保ちつつしばらくはこの壱号を使っていきます。
また今度、香水については「守銭奴的香水入門」の記事を書きたいです。
最近お金使いすぎなので、戒めも…込めて…
予定は未定。

おしまい。

息してるので褒めてほしいです