相手を殺すには無視が一番

自分がとあるメーカー勤務時代に、ふと作業をしていると、営業部長と自分の上司の課長が会話をしている内容が耳に入ってしまったので、よく覚えています。それは掲題の件で、話しをしていた記憶があります。

営業部長は、課長に対して、相手を簡単に殺せる方法があるけど、何か知ってる?と問いかけました。課長は、いいえと答えます。すると、部長は、相手を殺すには無視しているのが一番。何をやっても、無視していたら、勝手に相手の方が潰れるからと。

聞いていた当時、そうかな?と思っていましたが、それを裏付ける情報を大前研一さんが運営しているBBTのリーダーシップアクションプログラムの集合研修で参加した際に知りました。

確か話は、第二次世界大戦のある病院での出来事と記憶しています。そこの病院では、大人のほとんどが戦争に行って、人手が足らず、そのような状況でも、患者さんの世話をしないといけない状況でした。その中でも、赤ちゃんのお世話が大変だったと聞きます。その病院では、たくさんの赤ちゃんがおり、全部の赤ちゃんに対応するということができずにいました。他の赤ちゃんが泣けば、人手足りない為、あやすことができなかったそうです。すると、どうなったか、次第に赤ちゃんは泣くという行為をしなくなったそうです。さらに泣くという行為がなくなると、自分で自ら息をしなくなるということになるんだそうです。

なぜ、こんなことが起きたのか?それは単純です。誰も相手にされなかったから。泣いているにも関わらず、誰も対応してくれなかったから。そうなると赤ちゃんはどうするか。誰も相手にされないということは、必要とされていないんだなと感じて、泣くのを辞めるんだそうです。また、生きていく必要性がないと感じ、最後に息すらしなくなるんだそうです。

怖いですね。大の大人が死のうと思っても、簡単に死ぬことができないのに意思疎通ができない赤ちゃんがそれを簡単にやってのけるんです。

だから、無視というのは本当に人を殺せるんだなと感じた瞬間でした。無視という行為そのものは、一種の殺人だなと思っています。

追記:大阪の商業施設から飛び降り自殺した男子高校生も、それが理由で自殺したのかもしれません。推測ですが・・・。もしそうなら、自殺に追い込んで無視続けた人が悪いとしか思えない・・・。

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