リゾートバイトを親に反対されても行きたければ行けばいいだけ【#16】

「リゾートバイト過去日記」は僕がリゾートバイトをしていた3年間を思い出しながら書いています。


「リゾートバイトをしたいけど親から止められる」という話を聞いたことが何度かある。親との関係は人それぞれではあるが、未成年や親から学費や生活費を出してもらっている学生ならまだしも、僕はリゾートバイトぐらいしたいなら勝手にすればいいと基本的に思っている。それぐらい、住み込みで働くことぐらいどうってことはない。

また、「リゾートバイトをしたいけど勇気が出ない」とか言う人の気持ちもわからない。リゾートバイトには勇気も「行動力(僕が嫌いな言葉だ)」もまったく必要ない。ネットで派遣会社などに応募して仕事が決まれば荷物を持って現地に移動すればいいだけである。

僕は学生時代から一人で海外に行ったりリゾートバイトであっちこっち行っていたこともあって「行動力がある」と言われることも多いのだが、自分ではそんな風に思ったことがない。むしろ、「行動力」はない方だと思っている。


僕がリゾートバイトに初めて応募したのは29歳の時だった。ワーキングホリデー(ワーホリ)ビザでオーストラリアとニュージーランドに合計3年生活した後に、実家がある滋賀県に1か月ほど滞在していた。

僕は親、特に父親との関係があまりよくないこともあり、大学を中退してオーストラリアに行くまでの間は海外をフラフラしていたりシェアハウスに住んでいたので、実家に住むのは学生時代以来だった。

そのため僕がどこで何をしようと父親は何も言わなかったし、母親は過保護なので何かと口を出してくるのだが小言を言いたいだけで本気で止めてくるということはほとんどない。

リゾートバイトに行くときも「住み込みで旅館やホテルで働ける派遣の仕事があるから、それに行ってくる。貯金できそうやし」と言った程度だった。親も今さら何も言ってこなかった。


僕と違い、実家以外で暮らしたことがない人の中には20歳を超えたフリーターでも親からリゾートバイトを止められることもあると思う。理由はそれぞれだろうが、考えられるものとしては「一人暮らししたことないのに大丈夫なのか」とか「(派遣会社や派遣先は)怪しい会社じゃないのか。騙されていないか」、「旅館やホテルで働いたこともないのに仕事できるのか」といったところではないだろうか。

一人暮らしにしても未経験の仕事にしても最初は誰でも未経験なので、このようなことを親から言われても放っておけばいい。少なくとも派遣会社は大手であれば当然労働基準法などの法律を守っているまともな契約を用意してくれるし、対応も基本的にはまともだ。派遣先によってはガチのブラックもあるにはあるが、そんなときは派遣会社に言えば契約の途中でも辞められるし、万が一でも人権侵害や暴行・傷害事件などがあれば警察に行ったり裁判を起こしてしまえばいい。


だが、リゾートバイトをする人の中には実家暮らししかしたことがないフリーターも多く、ニートや引きこもりも一定数いると思う。僕はそういう人にこそリゾートバイトをしてもらいたいと思っているし、そういう人の親にこそ子どもにリゾートバイトをさせればいいと思っている。

リゾートバイトは寮生活ではあるが実家を離れることができるし、お金を貯めることができるからだ。そのまま派遣先の正社員になることだってできる。

僕の偏見も含まれているのだが、実家暮らしのフリーターやニートの親の中にはどうしようもないぐらいの過保護な人も少なくないのではないかと思う。

僕がリゾートバイトを始めるために大手の派遣会社に申し込んだときに最初に電話面接をしたのだが、そのときに「現在は実家にご住所があるとのことですが、ご両親は許可されていますか」といったようなことを聞かれた。僕は当時29歳だったので「そんなん当たり前やろ」と思いながら、はい、と返事したのだが、これまでに何万人ものリゾートバイト希望者と電話面接をしてきた派遣会社の人がこんなくだらない質問をしたということは、もしかするとスタッフ登録が終わった後に初めてリゾートバイトをする人の親から「住み込みのアルバイトに行くなんて聞いていません!」みたいな苦情が来ることがるのではないかと思わざるを得なかった。

SNSなどでもたまに「リゾートバイトしたいけど親に反対される」といった書き込みを見ることがあるのだが、リゾートバイトができるのは基本的に高校生を除く18歳以上である。親から学費や生活費を出してもらっている学生や未成年ならまだしも、ただの住み込みの派遣アルバイトであるリゾートバイトぐらいはやりたければ勝手にやってしまえばいいし、親もそんなことにいちいち反対しなくていいのではないかと思う。

もちろん、親や子との関係が人それぞれなのは理解ているが。


【応募編】は今回で終わりです。次回からは【城崎編】に突入します。城崎編のネタは山ほどあるので、前半・後半にわけるかもしれません。

Atsushi

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