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小説の書き方を、貰った感想と合わせて

冬コミ新刊についての記事多くない?

わかる。

はじめに。

わたしの目の届く範囲でのお話ですが、現存している冬コミ新刊小説同人誌「ヤマトイオリにさよならを」が通販含め、購入予定だった方全てに渡った(らしい!)ので、今まで考慮していたネタバレを全開にして、この作品はどうして生まれたの? というかそもそもどうやって小説を書いているの? という疑問にもなぜか答えつつ、読者様の感想も勝手にまとめて嬉しいをぶつけ、ダラダラ書いていきたいと思います。

まだ読んでない方、買えてなかった方は、以下に電子書籍版購入ページのURLを張っておきますので、そちらを買っていただけたら嬉しいです。わたしが満面の笑みになります。

商品紹介/購入ページ

ヤマトイオリにさよならを/雨宿りのバス停

「だって、私の方がヤマトイオリにふさわしいはずなんだから――」
兵器世界に迷い込んだイオリンが泣いたり笑ったりしながら顔晴ったり、現実世界へ訪れた兵姫大和が平和を謳歌するために頑張る、C97にて頒布されたSFミステリーバトル長編小説。
もう一歩踏み出す勇気をもらえる、そんな心温まる作品になっています。

サンプルはこちら→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=12132761
購入ページはこちら→https://rainybus.booth.pm/items/1772132

わたしは操り人形が嫌いです

作品を創るにあたって、わたしは登場人物には一切関与しません。その人がいつどこで、どうやって、なにをどうしているのか。こうすると面白くなるからこういう行動で、こう言ってね!とか、絶対しません。全部任せた方が面白くなりますから。

わたしはただ、その世界のルールを決めている赤の他人です。観測者です。交渉のテーブルに着くことしません。

ということは、どこかのあとがきで書いた気がするので長々書くのはやめときます。要するに二次創作のキャラクターをぽくするために、わたしは関与したくないよって話です。

で。

今回の作品、「ヤマトイオリにさよならを」のプロットを書くにあたって、ざっくり世界のルールを作りました。それが、

・現実世界と兵器世界の二つがある。

・それらは行き来できるけど、詳細は不明(身体ごとは法則的に説明が難しそうだよねぇ)。

・ちゃんと少女大戦兵器の設定を盛り込んで。

・ヤマトイオリは17歳ではなく、『8+9歳』。

・特上のバッドエンドを書こう。

でした。

元々は救いのカケラもない、バッドエンド作品でした

前述の通り、世界は救いようのない――取り返しのつかない設定で動いていました。

長年入れ替わり続けたイオリたちは、一人はどっちつかずになって、もう一人は現実を奪い取るために躍起になるはずだったし。

戦闘狂の彼女は変わることなく戦場を蹂躙するはずだったし。

他の兵姫たちはだれも駆けつけず、終わっちゃうはずでした。

でも彼女たちは自分の手で最善のバッドエンドを生み出しました。基本的にキャラクターのセリフや行動は考えず書き起こすだけなので、物語が展開する度に「そうするの!?」とか、「ここでそのキャラが出てくるんだ…」と一人で楽しんでました。メリーさんや多摩ちゃんも出てくる予定なかったし、イオリンの戦闘方法も元から決まってたわけではないです。

こうみると、わたしは彼女たちと寄り添うのではなく、敵対するヒール役だったんですね。

他の人は絶対こんな書き方しないだろな…。ある意味で行き当たりばったりなので、失敗したら駄作量産機に一直線です故。

それでも、今作は上手くいきました。わたしが胸を張って代表作ですと言える作品が書けました。

noteでものすごーく今作に触れてるのはそういう理由があるんですよね。最高傑作が書けて嬉しくて、今後これを超える作品は書けないと分かっているので――解っているので、言及しまくっています。

なので、わたしが死ぬ前に、ぜひ読んでほしいのです。

感想を見てくよ!

今までTwitterでもらった感想をいくつか見ながら(全部じゃないです!)、作品の内容を追っていきたいと思います。DM等でコッソリ教えてくれた方の分は省きますので、ご安心ください。

勝手にやってることなのでダメだったら言ってくださいね。即座に記事削除しますので。


Rei% 様

https://twitter.com/reipercent/status/1211924257657085952

冬コミ当日、つまり頒布した日の夕方に最速で感想を送ってくれた方です。新刊手配終えて通販の値段ちゃんと決めないとなーって近くのバーガー店でボーッと考えているときに送られてきたものなのでよく覚えています。

この感想含めて、ネタバレに配慮して呟いてくれている優しい方が多かったです。でも核心に触れてる方がいれば裏で反応したりするので、気にせず言ってくれていいのよ…? とも思っていました。もちろん感想を頂けるだけで嬉しいのでそんな失礼なことは言えませんが!

今作はイオリンらしさを中心に世界が回っているかのような作品でしたね。なので、イオリンが何気なく発言した言葉や行動によかった! って言ってください方が多くて、わたしも後方母親面しながらせやろせやろ~と腕組みしてました。へへ。

創作の基本はヒトの心を動かすことです。『感動』させることです。なので、影響を一切与えない創り物は創作ではない、とわたしは思っています。

そういう意味でも、Rei%様にとっていい創作を与えられたのではないかなと、思います。読んでくれてありがとでした。

次!


電脳配信者閲覧用 マリカもこ 様

https://twitter.com/aigis500/status/1214867332368982017

唯一プライベッターでまとめてくれてた方。天才。意外性が多いって言ってくれてて思わずガッツポーズしてました。嬉しい。

ラストバトルを「殺し愛」と表現してるのも詩的で好きです。本当にこの方の感想は一つ一つの表現に引き込まれるものがあるのですごく好き。さては文豪か?

自分を曲げた大和と自分を曲げなかったイオリンを対比してて、確かにって閃いてました。ひょっとしたら作者より作品への造詣が深いのかもしれません。実際ツングースカ大爆発にも、作中の年表にも言及してましたし。

(研究者M・Mについては今後続編で出てくるので、この方だったらたくさん楽しめるかもしれません。という独り言)

次!


ヒジカタ 様

https://twitter.com/Hizikata398/status/1217665238469730308

もっともっと読みたいと言ってくださってものすごーく嬉しかった感想です。この方のおかげでもっと書こ! と思えたといっても過言じゃありません。

わたしはわたしのやりたいことしかやりません。需要も供給も考えず、筆の先が指し示すままに書きます。

そして、わたしの在り方を変えられるのは読者様以外ありえません。その事情が顕著に出たなぁ、と思えたのがこの感想でした。

ハッピーエンドと捉えてくれたのは、ひとえに彼女たちの頑張りのおかげです。人を動かす才能がないわたしですが、博打屋みたいな小説家ですが、声援に応えられるよう頑張りたいです。

いぇいいぇい。

次! 最後!


ふぃ 様

https://twitter.com/hulifu_/status/1240574276496789504

通販サイトで一冊だけずっと発送できてない…なぜ? バグ? と思って調べたら見つけた方。無事届けられたようでよかったです。

表紙のロゴ気づいてくれた方は他にもいらっしゃるかと思いますが、発注時は『海らしく、最後は鳥が飛び跳ねるように』だった気がします。旅立った元ヤマトイオリを表現できるように、そこは拘りました。

本当に、そつなく様のタイトルロゴすごいんですよ。想像を毎回超えて素晴らしいものを描いてくださるんです。小説同人作っててここまでしてくれる方を知らなかったので、また頼みたい! でも連続で依頼するの失礼かなぁ…と悶々してるところです。

それはともかく。

パパが好き!って感想を見て、ほぉわぁってなってました。なにせプロット上ではあの人いなくって、なんならラストバトルもわたしが予定していたものじゃなかったので、本当に、驚きました。

ホント他人事だなわたし。まぁそれくらい他人として執筆してるのが丁度いいんでしょうね。造られたてぇてぇはてぇてくないってよく言いますし。


以上、感想でした。他にもたくさんあるのですが紹介しきれずごめんなさい。わたしが把握できてないのもあるかもしれません。その場合はコッソリ教えてね。

嬉しすぎて作品にたくさん言及してしまいましたが、今後はこのようなことをあまりしないよう心がけます。あんまり筆者と作品の距離が近いと、わたしの目指す場所とはかけ離れてしまいそうですし。

さいごに。

告知です。

ヤマトイオリにさよならをのエピローグをpixivにて公開させていただいております。まだ前編だけですが…、書き終えたら後編も上げますので、もうしばらくお待ちください。

そして、今作「ヤマトイオリにさよならを」の過去編「『さよなら。』のすべてを(仮名」も鋭意作成中ですので、そちらも合わせてもうしばらくお待ちいただければ幸いです。


それではな。

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