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隣の芝生が何色でも

「来年結婚式することになった」 

「結婚しました」

おめでとうを伝えるし、幸せになってほしいと思うのに、みんながどんどん新しい階段を上って高い場所に行ってしまうようで、取り残される自分は素直に喜べなくて、心が狭く感じて嫌になる。

子供を産んでママになった子もいる中で、うつ病を抱えている私との差があまりにも大きすぎて、羨ましく思ってしまう。
もちろん結婚や出産だってキラキラ見えていても大変なことはたくさんあると思うから、ないものねだりなんだろうなぁと。

自分のものより、他人のもののほうがよく見える意味で「隣の芝生は青く見える」ということわざがあります。一見青く見えてもその下の土がどうなっているかは分からないし、綺麗な青い芝生を保つために水やり、除草、施肥。手入れの苦労まで想像してみなければならないかもしれない。

何色でもいいよね。
隣と同じ色にならなくてもいい。
囚われず、自由に。


私は、多嚢胞性卵巣症候群と診断されたことがあります。

多嚢胞性卵巣症候群とは
卵巣で通常より多くの男性ホルモンが分泌されることによって卵胞(卵子を育てる袋)の成熟に時間がかかり、排卵しにくくなる病気。

メディカルノート

子どもができない体なのかな、と思ったのと同時に体も心もボロボロだった当時は、病気ばかり増えていく自分が可哀想だった。

多嚢胞性卵巣症候群でも自然に妊娠される方はいます。私が勝手に悲観的になっていただけなのですが、彼の夢が父親になることだと聞いていたので、その夢を叶えてあげられないかもしれないと思って申し訳ない気持ちになりました。

結婚できなくても、子どもができなくても、全部自分のせいだと思ってはいけない。相手がいることだから2人で悩むべきだと思っています。

実際、生活がままならない彼女を嫁にするのは難しいだろうなと期待しすぎないようになりました。5年経ったけれど、このまま6年、7年と過ぎていくのかな。


結婚できなかったときに少しでも希望をなくさないように1つ夢を決めた。

穏やかに猫との暮らしを楽しみたい。


人生には様々な選択があるから、幸せを諦めるのはもったいない気がするんだ。

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