BE:FIRSTは「解像度高く音楽を楽しめるようになったファン」と世界に挑む戦略なのではと思った話
全てはSKI-HI / 日高社長の抜かりない布石のもと…
2月末にBE:FIRSTの1st One Man Tour BE:1の映像が期間限定で配信開始。今回のツアーに参戦できなかったわたしは初めの数回、進化した彼らのパフォーマンスにただただ圧倒されていた。
それから毎日繰り返し見ているうちに、次に気がついたのはわたし自身の、彼らのパフォーマンスを見る解像度が確実に高まっているということ。
「Be Freeの2番のシュント、音源では跳ねてたけど今回は滑らかに繋げてる、これ好き!!」
「Momentのシュント&リョウキの音ハメステップおしゃれ!!」
「Gifted.のマナトとジュノンくんの最後のフェイク…圧巻…」
うまく言葉で表現できないものもあわせたらもっと、感想が次々と頭に浮かぶ。
過去に嵐→AKB48→乃木坂46→欅坂46→BTSと推し活の王道を通ってきた自分からすると、これは新鮮な感覚だった。
そして何より、noteのライブレポやTwitterの投稿、YouTubeのコメントを見ていても歌唱やダンスに関する細かな感想の多いこと。
でも決してBE:FIRSTのファン、通称BESTYの皆が皆、もともと歌やダンスに精通していたわけではないはず。
これはもしや…とたどり着いた仮説が、「実はオーディション番組"THE FIRST"当時からSKI-HIが仕込んできたBESTYへの音楽教育の成果が現れている!!」というもの。
フック、プリフック、バース、落ちサビ…
ファルセット、フェイク、オートチューン…
ヒット、アイソレーション、サイファー…
思えば、THE FIRST、BE:FIRST TV、D.U.N.K.などの関連番組内でこういった専門用語が当たり前のように使われ、注釈もなし。
もちろん1つ1つの用語の意味を知らなくても番組は楽しめるのだけれど、SKI-HIが自分の推しに熱く届けるフィードバックや、メンバーが作る楽曲をより深く理解したくて、自ずと調べてしまう。
まずはわかりやすいように単語を並べてしまったけれど、もちろんこれだけではなく、たとえばラップを2拍3連で取ってみるだけでこんなにも聞こえ方が変わるだとか、裏で鳴っている音を聞きながら踊るだけでこんなにもキレが違うだとか。
知っているとパフォーマンスを120%楽しめるようになる、そんな知識をとにかく見ていてわかりやすく、押し付けがましくなく教えてくれた。
そして結成から1年半…BE:FIRSTのパフォーマンスを追っているうちに、こちらも実践とともに鑑賞力が鍛えられていったのだと。
それから大事なことがもう一つ、これは従来の王道な推し方と相容れないものでもない。
「シュントの舌ペロが…!」「ジュノンくんのウインクが…!」と変わらぬテンションでみんな彼らの音楽やパフォーマンスについても語っている。それがまたいいなあ、愛で繋がってるなあ、と。
タイトルの話に戻ると、こんなふうにBESTYが高解像度で音楽やパフォーマンスを楽しめることは、BE:FIRST が世界に出て数多いるボーイズグループの中で頭ひとつ抜けるにあたってユニークで強力な武器になると思うのです。
ヘアメイク、衣装、セットなどのビジュアルやメンバーの個性、絡みに加えて、歌唱やダンスの見どころ聞きどころをファンが熱く語り、拡散できる。ライブごとに更新されていく彼らのパフォーマンスを、小さなことも見逃すことなく世界に広めていける。
そしておそらく社長は初めからこういったことを意識して考え抜いて、番組も準備していたのではないかと思うし、ここで終わることなくこれからも新しい方法でいろんな音楽を教えてくれるんだと思います。
そんなBE:FIRSTもBMSGも社長もBESTYも大好きです。これからもよろしくお願いします!!!
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