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ショートショートの難しさを、知る。

今年の初めから始めた note は、そろそろ5ヵ月目を迎えようとしている。
お蔭さまで、いまだに書くことへの「ときめき」は萎んではいない。

最近は、わりと悩んでいた句読点や改行の自分ルールへの拘りも薄らぎ、そのときそのときの気分でキーを叩けるようになってきた。
投稿内容についても「あいうえおnote」の括りはあるものの、その日その時に降りてきたことを自由に書いている。
そうそう、「100文字の世界」との出会いも楽しかった。新しい括りの世界であった。

また、もともと写真を撮ることと、簡単な編集は大好きなので、投稿に画像を入れる楽しみはまた格別。画像の明るさが気になると、Googleフォトで調整をし、もっとアップがいいよね、となるとまた調整。気づくと熱中。あらまあ!こんなに時間たってしまったわ、となる。

ようするに何のストレスもなく、好きなように note に向き合っていた。
そう、いた。(過去形!笑)

     ・・・・・

さて私は、1週間ほど前から唸っている。
妄想は嫌いじゃない。でも、最近の妄想は、必死な妄想。もはや体育会並みの妄想だ。
その理由は、初めて「ショートショート」という分野に挑んでいるから。

もうずいぶん前のことだけれど、単なる自己満足のためのフィクションを書いたことはある。でも、それには字数制限もお題もなく、ただ妄想を広げて文字にするというとてもお気楽なもの。

まぁ、あの時のあんな感じかな?と気楽に始めてはみたが、あら大変(笑)

一回書き始めたものの、どうもしっくりこない。起承転結を守ろうとすると、どうにもこうにも文字数オーバーは決定的。(いまだ、私は古い起承転結をいつのまにか意識してしまうくせが抜けないのだ)

悪くない路線なのになぁと思いつつ、その話を断念する。
そして、何かが降りてくるのを待つ。待つ。

数日後、おお!降臨!やった!
忘れないうちに note を開き、とにかくキーを叩きまくる。今は文字数考えないぞ、という勢いで突っ走った。途中、幾度かは立ち止ったものの、とりあえずある程度の満足で終えた。
字数は?500字オーバー。まあいいさ、詰めれば。

その後、私は唸ることになった。
たかが500文字、されど500文字。300文字は削ったものの、残り200文字の山の高さといったら富士山級。

これ以上削ると、骨だけの魚のようなストーリーだけを追う無味乾燥な文字の羅列になりそうなのだ。
それでも、なんとか「余計」な言葉を見つけなければいけない、と自分に言い聞かせる。
これを削ってもちゃんと意味が通じる言葉。全体のテイストが変わらない言葉。それよりなにより、伝えたいこと、汲み取ってもらいたいことに関わらない言葉。それだけを削らないといけない。

お仕事で字数制限のあるライターさんは、毎回この繰り返しなんだろうな。
書き上げてからがスタートということが、非常によくわかった。推敲に推敲を重ねての完成品、ということなのだ。

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今、私の下書きのなかには、15文字オーバーの原稿がある。
あと、100文字あったら、もう少しだけ膨らませるのになと思いつつ、それでも私は15文字減に自分と戦う。
(本当はそんなに戦わなくてもいいんだけれど笑)

もう少し寝かせて、もう一度トライする。
そうしたら、また新しい何かが見えるかもしれないから。

     ・・・・・ end ・・・・・

タイトル画像:疲れたときにはちょっと一杯カクテルを!(夫の作)

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