なぜプラスチックのリサイクルがこれほど取り上げられるのか?

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日本のペットボトルのリサイクル率は88%を超え、欧州(40%)・米国(18%)と比較してダントツに高い。

しかし、そもそもなぜリサイクルをそんなにしなきゃいけないのだろうか?プラスチックリサイクルにおける背景を整理してみた。

プラスチックのCO2排出のポテンシャルについては、以前の記事で紹介した。

プラスチックの使用量は年々増加しつつあり、CO2排出量の他、処理にも困っている。焼却処理は簡便だが、施設のキャパなども限界を迎えている。そこで、先進国はプラスチックを発展途上国に押し付けていた。一方で、中国などがプラスチックの輸入を禁止したことから、どうしようか? という議論が上がってきた。下記P22など

https://www.env.go.jp/council/03recycle/y0312-03/y031203-s1r.pdf

1つは埋め立てるという選択肢だ。一方で、プラスチックには添加剤が含まれており、これが溶出して、有害物質をまき散らす。(下記、記事が詳しく、出典も明記されている。)

そこで、やっと、資源循環という話になってきたわけだ。資源循環はお金がかかる割に、元のものより価値の低いものが生産される(ダウンサイクル)ので、儲からないというのが定説で、なかなか企業も及び腰であったが、今は、元のものと同等性能を有する水平リサイクルや、それに価値をつけるアップサイクルなども出てきており興味深い。これについては、また後日解説したい。

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