PPP・PFI・コンセッション

前回、下水を資源・エネルギーに変えて、ビジネス化することによって、水道管の老朽化などの山積みの問題を解決していく可能性について紹介しました。

一方で、それを実現しようと思うと、外部の民間企業などを入れていくという手があります。それが、良く言われるPPP/PFI コンセッション方式などです。まず、言葉だけでは全く意味が分からないものですが、知名度は高いのかなと。民営化を主導した小泉政権の竹中平蔵氏が主導する概念ですね。

PFI(Private Finance Initiative)とは地方公共団体が発注者となり、公共事業として行うものです。イギリスで生み出された概念なので英語3文字略語になっています。Privateが民間の意味、Financeは財政、Initiativeは主導なので、民間財政主導というイメージですね。

また、コンセッション方式とは、どうやら地方公共団体がインフラを保有していて、企業に運営権を与えるというやり方のようです。英語で書くとconcessionすなわち、しゃあなしで譲歩してやるか 的な意味のようです。私見ですが、国がもっているものをしゃあなしで、企業に運営権を譲ってやるか?的な上から目線のような気がします。メリットとして、国がインフラを保有しているので、売り飛ばされるという心配はないとのことです。

一方で、インフラに黒船が入る脅威ということが良く言われます。

宮城県は1早くこのPFI方式に名乗りを上げましたが、批判も大きいです。特に水大手ヴェオリアなどが入っていて、過去、ヴェオリアがフランスで水道料金を上げて市民を苦しめたとのニュースで、宮城県も水道料金上げられるのではないかとのことで、市民は戦々恐々しているようです。

一方で、関西国際空港(関空)は民営化の成功例の1つではないかと思うのですが、関空はヴァンシ・エアポートという海外の会社が株を持っていますが、うまく運営できているようです。

宮城県が試金石になるかと思いますが、このように民営化が進んで、ビジネスとして儲かって、国内のインフラが安定すれば良いですね。


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