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温泉の種類

連休を使って初めて別府を訪問。約24時間の滞在だったが、いくつかの温泉施設を廻り、砂湯・蒸し湯も経験して満喫。今回は、途中で立ち寄った地獄温泉ミュージアムで学んだ温泉の種類を紹介したい。

同ミュージアムによると、温泉は以下の10種類ほどに分類され、別府には、そのうち7種類もあるそうだ。山は富士、海は瀬戸内、湯は別府とはよく言ったものである。鶴見岳と伽藍岳という2つの火山の活動によって色々な地層構造ができていることで、多様な泉質の温泉が湧き出ているらしい。なお、この10種類はそれぞれ独立した別種のものではなく、複数の分類に該当するものもあるようだ。

別府にある泉質

①単純温泉
泉質を決める溶存物質(ガス性のものを除く)が 1 000 mg/kg に満たないもので,泉温が 25 °C以上のものを指す。肌への刺激が少なく癖がない。(例:鉄輪むし湯)

②炭酸水素塩泉
つるつるした浴感の重曹泉としっとりした浴感の土類泉に更に分けられる。(例:竹瓦温泉 ※恐らく重曹泉)

③塩化物泉
日本では比較的多い泉質。保温効果が高く、湯冷めしにくい。熱海温泉もこれ。(例:竹瓦温泉)

④硫酸塩泉
陰イオンの主成分が硫酸イオン。昔から「傷の湯」と言われ、浴用では動脈硬化や外傷などに良い。(例:柴石温泉(蒸し湯))

⑤含鉄泉
温泉が湧出して空気に触れると、鉄の酸化が進み赤褐色になる特徴(例:血の池地獄。足湯は入れる。)

⑥硫黄泉
タマゴの腐敗臭に似た特有の臭いがする。(例:照湯温泉)

⑦酸性泉
口にすると酸味があり、殺菌効果もある。日本各地でみられるが、ヨーロッパ諸国ではほとんど見られない泉質。(例:明礬温泉)

別府にない泉質

⑧二酸化炭素泉
入浴すると全身に炭酸の泡が付着して爽快感があるのが特徴

⑨放射能泉
ラドンが一定量以上入っているもの。ただ、レントゲン等の放射線量よりずっと少ない量となっている。微量だと身体に良いらしい。

⑩含ヨウ素泉
平成26年7月の鉱泉分析法指針の改定で新しく追加されたもの。

補足

ところで、この分類は、掲示の際の泉質の分類であり、調べてみると、実はもっと複雑で、環境省の定めている鉱泉分析法指針に詳しく記載されている。ただ、まとめると、以下の図のようになるようだ。なお、「単純温泉」とは、溶存物質(ガス性のものを除く。)が 1 000 mg/kg に満たないもので,泉温が 25 °C以上のものを指し、「塩類泉」とは溶存物質が 1 000 mg/kg 以上のものを指す。 

なお、各温泉の泉質がどれに該当するかは、日本温泉協会のホームページで紹介されている。(ただ、金額を見ると、情報が古い。。)


参考


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