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いつもの日常にほんの少しスパイスを与える

先日、「ノラニンジン」という植物の名前を知った。

この植物自体は何度も見たことがあって、僕が河川敷を散歩するときによく道端に生えていて、夏にはいくつもの白い花を咲かせ、なかなかきれいな花をしている。

中央のギザギザの葉っぱがノラニンジン

今まではこの植物がなんという植物か興味はなかったので、「夏に毎年白い花が咲き、その花には虫がたくさん集まってる植物」くらいの、特別に気にも留めない存在だった。

それが先日、とあるネットの記事でこの植物が「ノラニンジン」という名前の外来種の植物だというのを知った。

英名は「ワイルドキャロット」。

和名に「ニンジン」、英名に「キャロット」と付いているとおり、僕らが普段食べているニンジンと同じ仲間のようで、根の部分は赤くなくゴボウのような感じで食用としては向いていないが、食べようと思えば食べられないこともないらしく、味もほんのりニンジンの味がするらしい。

ノラニンジンという知識を得てからは、いつも河川敷を散歩するたび、「おっ、ノラニンジン発見!」と、今までまったく意識が向いていなかったものに意識が向くようになり、いつもの散歩にちょっとしたスパイスが加わるようになった。

「葉っぱもニンジンの葉と似ているから、においはどうなんだろう?」と、葉をちぎって嗅いでみるとニンジンの葉のにおいがして、「本当にニンジンだ!」と、一人テンションが上がったりなんてこともあったり。

まぁ、そんなノラニンジンの話はどうでもいいんですが、今回の体験からわかったことが一つある。

それは、なにか特別なことなんてしなくても、僕らの人生に「楽しさ」や「充実感」を与えるものは、実は周りに溢れていて、そういったものに普段からちょっと意識を向けるようにすることで、いつもと違う日常を送ることができと感じたこと。

海外の哲学者のアランかラッセルが書いた著書「幸福論」にも、確か同じようなことが書いていて、知識が増えると普段気がつかないことにも気が付くようになり、人生が充実するみたいなことを言っていたと思う。

そう考えると、外部の情報に意識を向ける「好奇心」が大切な要素だと思うようにもなった。

子供の頃って、なんにでも好奇心があって、毎日特別なことをしていなかったけど、ほんと毎日楽しかった思い出があるのは、きっとそういうことなんだろうと。

最近は以前より少し好奇心を持つことが減ってきたように感じているので、これを機に、ちょっとした好奇心なんかも大切にして、日々を過ごせたらと思う。

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