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UVERworld THE LIVE 12月31日 福岡マリンメッセ ライブレポート


2022年大晦日

福岡マリンメッセ

UVERworldがどんな時代であっても欠かさず行っている年内最後のライブだ

スペシャルなライブが確約されているこのラストライブに全国から期待を寄せたcrewが集まった

今年のツアーファイナルでもあり、タイトルはTHE LIVE

UVERworldここに在りと言わんばかりの公演が全国で開催されてきた

特にセットリストを毎公演大幅に変更し
定番曲を外してまで懐かしい曲やレアな曲を組み込むほど変幻自在なライブが繰り広げられてきた

そんなツアーのファイナルが今始まる

SEのNEVER ENDING WORLDが流れる中幕へ映像が映し出される

THE LIVEのタイトル、白いペンキがクリームのように垂れ、道のように連なる四角いガラスの枠を進んで行くと風景が次々と変わっていき

UVERworldという世界へ辿り着く
そんな演出が終わると幕が下ろされ幻想的なスモークに包まれたTAKUYA∞が歌い出す

息を呑む程美しいAVALANCHEで幕を開けた

リリースしてから何度もライブで演奏し研ぎ澄まされたこの曲は会場の規模が大きくなればなるほど楽曲が壮大な世界へと誘ってくれる

残りのメンバーがゆっくりポップアップから登場し(真太郎も最初から前方のドラムセットへ)
一気にバンドサウンドが解放される雪崩のような演出は何度味わっても鳥肌がたつ

よっしゃ行こうぜぇぇぇ‼︎

そこからBABY BRON & GOで急加速

声出しが25%の制限内で合法化されたのでcrewの歓喜の悲鳴からレスポンスまでよく聞こえる

これだ、これこそがライブだ

更に休む間もなくREVERSIへ突入し、更にcrewのボルテージを上げると

「この1年、嫌になるくらいセットリストと向き合って来たよ!
だから最後くらい!好きにやってもいいよなぁ⁉︎」

声出し解禁までほぼ封印されていたWE ARE GOを鬼気迫る表情で解放
パーカッションパートが多いせいかメンバーの演奏も力強くなり、もうcrewのレスポンスも限度ギリギリだ

「さぁ今年最後のライブ‼︎今日この日が1番だったって!そう断言出来るような一体感創るぞ‼︎」

crewの録音したコーラスから始まったIMPACT

その先はそこへ生のcrewのコーラスも合わさり声で会場が震え、音とジャンプで会場が揺れた

もう年内最高地点を記録したと判定されても不思議じゃない

「MCに入る流れだと思った?甘い甘いまだまだ飛ばして行くよ‼︎この1年、1番最高のライブにするって決めたし、もう、もうもう、そうなるって確信しかないよ。音楽業界が蔑まされたり、世界がこんな風になっても俺たちは微塵も絶望なんか感じてなかった!だって俺たちは今まで更に強い絶望の中で、それを乗り越えて来たから!音楽で飯食うって、バンドを組んだ時には俺たちの未来に、俺たち以外の人間が希望なんて感じてなかったさ‼︎どこのどいつがァァァァァァァァ‼︎俺たち6人の未来に絶望したって、俺たち6人が俺たちの未来に絶望を感じる事はねぇ‼︎在るべき‼︎形‼︎」

テープも飛び出した在るべき形
ウッカリ男祭りを連想してしまう程怒涛の前半戦をしっかりメッセージを届けて締めた

ここでMCに入る

真太郎「サウナに行って、横の人が思いっきりEDENのパーカーを着てまして………真横にいるのに全く気付かずw フル○ンだったんですけどw そんなに想像よりサイズが小さかったのかと不安になって確認しましたw そんな事はないと思いましたね‼︎w そんなわたくし絶好調でございます‼︎www それではね…………ここでわたくしのサイズを見せry

TAKUYA∞「やめとけやめとけ!w んな事したら野郎どもが(サイズ見て)やる気無くすから‼︎w」

そんなcrew待望の(?)紳士的な下ネタトークも飛び出す中、今ツアーで恒例となった信人による声出し25%の基準講座へ

流石にツアーファイナルは避けたかったのかその流れをフる真太郎に

「基本に黙れwww」と抵抗するもcrewからの盛大な(悪い)拍手が巻き起こり逃げ場を失う

ステージ中央の出っ張り、通称デベソの部分で仰向けに寝そべるとマイクも通さず

「博多ァァァァ‼︎かかってこいやァァァァ‼︎」
と本日の25%を体を張って精神を削りながら指導

TAKUYA∞「いいね、ちょっとそのまま次の曲いこうよ!www行け行け!www」

信人が「えっ⁉︎」っと驚く中でace of aceのイントロがスタート

幸いにして演奏が本格化するまでに時間がある曲だったのでなんとか間に合う

とは言えコミカルなMCの直後でも曲が始まると一瞬でライブハウスのようにぶち上げてるしまう彼らの楽曲の強さとパフォーマンスの完成度は芸術の域だ

「信人!行けぇ!見せてやれぇぇぇ!」

One Last TimeではTAKUYA∞と信人が2人前に立ち、歌と演奏で先程のノリからは想像付かぬ見事なコンビネーションでビートを刻む

「やりたいようにやる中で!やらなくてはいけない曲も!」

そう言ってタイトルコールをするも、直ぐに全ての人間が違和感を感じ取り即演奏が中断

TAKUYA∞「待って待って待って!ごめんごめんごめんごめん‼︎…………なんでwww今やらかすかなぁwww それはアカン‼︎それはアカンぞたっくんw」

真太郎「なんでなんw」

TAKUYA∞「あーもうこれ2曲バレちゃったじゃん………今うわァァってタイトル言って違う曲流れたから………」

真太郎「皆さん今のはw聴かなかった事にして下さいw え?分からなかったよねー?w」

TAKUYA∞「皆に届けたい気持ちが強すぎて………気持ちが先走り過ぎた………あーwでもこのままじゃ次の曲いけないなぁwなんな一曲挟むか!」

急遽TAKUYA∞が誠果の元に駆け寄り耳打ち

その後各メンバーにも追加する曲を伝えると

TAKUYA∞「みんなへ届けたい気持ちが強すぎて空回りしちゃう、こんな俺たちも愛して下さい!」

急遽追加されたのはearthy world
本当に大切な日にしかチョイスされる事のない楽曲だ

本人達は本望では無いかもしれないが
更にファンとの距離を縮め、関係を深めたこの1年の大晦日にこの曲がハプニングがあったからとは言え演奏されたのは必然であったと感じてしまう

「この曲名聴いてワッってなる人、だいぶ古参なんじゃない?」

〜流れ・空虚・THIS WORD〜
2枚目のアルバム収録曲なのにcrewは大歓喜でレスポンスは完璧
たまたまここにいるのが全員古参、なのではなく
どのタイミングでファンになった人でも歴史を辿って見つけ出し、それぞれのタイミングで出会っているのだ
懐かしい曲でもリクエストが殺到する、名曲である証明だ

「それでは、皆に届けたくて仕方なかった曲を!」

WANNA be BRILLIANTで幸福度はまだまだ高まる
ロックな間奏にキャッチーな歌メロディー、切ない歌詞が上手く溶け込んだこれまた名曲
『輝いていようね』と言う歌詞で締めるこの曲も年末に相応しい

「いや〜気持ちいい!ハプニングもありつつ最高のライブが出来てます‼︎ 」

と楽しそうだ

ここからゆったり聴かせるゾーンへ

「お前は、本当は何になりたいんだよ⁉︎」とALL ALONEで人生の核心を突くようなメッセージを投げかけ

「もうすぐ終わっちゃうね、こんな幸せな空間がずっと続いて欲しいと想いを込めて」

噛み締めるようにNAMELYを歌う

今日のTAKUYA∞の歌声は表現力の進化か、連日のダメージの蓄積か
ほんの少しだけ掠れた感じがより切なさを醸し出していて涙腺を刺激する

「なんか、UVERworldここに来てようやく本当に始まった気がする。20代から始めて活動してきて………本当に遅咲きな俺達はきっと流星群からはぐれ、後から誰も見てない夜空に流れた彗星………そんな俺たちを見つけてくれてありがとう」

crewのスマホの光と再び共に歌えるようになったAFTER LIFE

今回のツアーでメンバー頭上で自由自在に形を変えるライトの演出も合間って本当に綺麗だ

「これは皆と作った曲‼︎」と断言するTAKUYA∞

星空のような光を感じながら一緒に歌えるこの瞬間を2年前、初めてここでスマホライトを照らしたあの日からずっと待ち望んでいた

「もっともっと強くなるよ!でも、他人の痛みが分からなくなるような強くなり方にはならないように」

誰かに寄り添える優しさ、ピグマリオンを通してその大切さを伝える

「さぁ!今年最後のメンバーからのメッセージ!受け取ってくれるよな⁉︎ブチ上がれ‼︎Massive‼︎‼︎」

盛り上げたいここぞと言うタイミングで選ばれるMassive
なんせcrewの手拍子も音として一緒に演奏できるのだから一体感が桁違いだ
手が真っ赤になるほどのクラップと各メンバーのリズム感と演奏技術が再び会場に熱を戻すと

「行け行け‼︎やれ‼︎」とTAKUYA∞が真太郎のドラムプレイを煽る

「いいじゃんこれだよ‼︎これこそUVERworldだ‼︎ さぁ新しい扉を開こうぜ‼︎Making‼︎ it‼︎ Drive‼︎」

ここから正に現在進行形のUVERworldモードだ

音源とまるで違う重低音と同期音より前に出る楽器の音がフロアを揺らすと

「みんなをもっと大切にして、そんな俺たちが更に誰かに愛されたとしても、それをどうか誇りに思って下さい」

One stroke for freedomでは crewへと何度もシンガロングを任せる

25%でもこれだけの人数分が合わさると充分大合唱の域だ
全員で歌った達成感の後は

「来年も全力で走り抜けるよ‼︎ 俺たちは止まらずに駆け抜ける‼︎」

PRAYING RUNで熱すぎる程のレスポンスをぶつけ合う
そうだ、この曲も元々はこれの掛け合い最高だったのだ
全部やって確かめりゃいいだろう
その重みは以前にも増していた

「さぁ行こうぜ‼︎今年1番のやっばい所へ‼︎やろうぜ‼︎ お前ら全員の導火線に火を付ける‼︎」

年内最高地点を射程圏内に捉えた彼らはここで一気にラストスパートへ向けて着火

ステージ上の人間がいつも以上じゃないといけない

そうストイックにここ数年ライブに臨んできた彼らのステージングにcrewのコーラスやレスポンスが復活し融合する

東京ドームの熱気に匹敵………もしかしたら瞬間的沸点はあの日以上なのかもしれない

そのレベルの到達点がここに在った

「世界が明けて、この2年………何も変わらなかったら哀しいじゃん。俺達はライブが出来ないのなら配信ライブをしたし、人数を制限したり、声を出しちゃダメって規制したりしながらも、ずっと進み続けたよ。来年のスタジアム、2日目は男祭りだし、もしかしたら台風が来たりして中止にかもしれない?男があんなに沢山来ないかもしれない。けど大事なのは、そこまで全力で向き合って走り抜けるって事。だから聞くよ、俺は行くけど?お前らどうすんだよ⁉︎」

初披露からリリース、そして現在に至るまで何度もライブで少しずつ意味合いが変わってきたEN

今や長い暗闇が明けた先の近未来へ向けての誓いのような激励のようなメッセージに進化していた

そして……

「ありがとうございました‼︎俺たちが霞んだ時、UVERworldが霞んだ時。沢山のルールを守ってライブに来てくれたり、いつも支えてくれていたのはあなた達だった‼︎ 俺はそんな皆が大切にしてくれてるUVERworldを終わらせるつもりは一切無い‼︎ もし、俺に何かあったら代わりのボーカル見つけてでも続けろ‼︎ 一生終わらないバンドにしていきます‼︎」

Theory

ライブで演奏出来るようにセオリーが進化、いや産まれ変わった
もうこんな愛情に満ちた曲が1年の締めになるなんてファンとしてなんて幸せなことだろうか

沢山のcrewがそれぞれの1年を生き抜いたこの瞬間に受け取るTheory
きっとどんな1年であっても幸せな気持ちになれたに違い無い

「ありがとうございました‼︎ これから‼︎ UVERworldはスタジアムに男祭りに、そして女祭りに向けて全てを捧げて走り出します‼︎ どうか見逃さないで下さい‼︎ 必ず‼︎見た事ないような景色へ‼︎ 新しい時代に足跡付ける‼︎ 俺達がUVERworld‼︎ よろしくどうぞォォォォォォォォォォォ‼︎」

セットリストの内容についてメンバーもcrewも向き合った1年

好き嫌いは人の数だけ存在してしまい、時に心ない言葉を投げかけてしまう事もある

このライブも例外では無い、でもそれ以上にライブの核を担う何かを感じた

メンバーとcrewがお互いに年内最高のライブにすると言う気持ちの合致、一体感、熱量

1番聴きたかった曲が無くても様々な要素が噛み合えばセットリスト表を見ただけでは伝わらない最高の空間が生み出される

THE LIVEのタイトルが導く到達点をそこに感じた

「これからもずっと続くUVERworldの未来であなたの聴きたい曲、あなたに聴かせたい曲は必ずやるから!」

最後までファンに寄り添った優しい言葉を届け

真太郎の一本締めでツアーは大団円となった

2022年最後のライブでありながら
2023年のスタートダッシュかのようなライブでもあった

2023年はスタジアム公演2daysと言う大きな挑戦を行うUVERworld
そんな彼らの背中をそれぞれの形でcrewも追い続けるのだろう

それより先に春のライブハウスツアーも決定している

UVERworldに、crew達に早くもまた会える日が楽しみだ

そう

"大切な人の定義は会えるのが楽しみな人"



00.NEVER ENDING WORLD(SE)
01.AVALANCHE
02.BABY BRON & GO
03.REVERSI
04.WE ARE GO
05.IMPACT
06.在るべき形
07.ace of ace
08.One Last Time
09.earthy world
10.〜流れ・空虚・THIS WORD〜
11.WANNA be BRILLIANT
12.All ALONE
13.NAMELY
14.AFTER LIFE
15.ピグマリオン
16.Massive
17.Making it Drive
18.One stroke for freedom
19.PRAYING RUN
20.Touch off
21.EN
22.Theory


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