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OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL2022 SPINN OFF 『THE BONDS 2022』-Make a Mad- Zepp Osaka Bayside

すっかり大阪夏の風物詩となった野外フェス
OSAKA GIGANTIC MUSIC FESTIVAL
通称ジャイガのスピンオフイベントとして、2020年から毎年開催されているTHE BONDS

今年はZepp Osaka Baysideで開催
サブタイトルに『Make a Mad』と付けられた通り、中々に狂ったイベントになりそうだ



この日のラインナップは
Crossfaith
coldrain
ROTTENGRAFFTY








……………大丈夫だ、見間違いではない


まるで重度のラウドキッズ達がブッキングしたかのような夢みたいなスリーマンライブがライブハウスで実現するのだ


この日は各地でライブやフェスが開催されていたにも関わらず、全国の音楽ファンから注目を浴びていた


もちろんあっという間にソールドアウトとなり
関西のみならずこの日を逃すまいと遠征してくる者もいた

そのトップバッターはいきなりのCrossfaith

この際誰がトッパーでも「いきなり」感はあるのだがその中でも一番想像して無かったバンドが先陣を務めるようだ

世界から認められたラウドサウンドが今宵狂乱の幕開けとなる

開演時間になると徐々に暗転

不穏なサウンドと怪しげなカウントダウンが流れる


3……2……1……………0


一瞬の静寂の後System X VIPがMake a Madのオープニングを彩る

不穏な空気から一変
Teruが先陣を切り登場し、クラップで会場の一体感を高めたらサウンドはパーティーチューンへの変貌

残りのメンバーも続々とステージに現れ、最後に踊り狂うフロアへkoieがバンドロゴが描かれた旗を高々と振り翳す


   Welcome to the world of Xeno



人工知能のような声が来場者を歓迎すると共に内臓を震わせる重低音と圧倒的なスクリームが放たれXenoからスタートした

これはもうロケットスタートどころの騒ぎでは無い
異常なまでの熱気が開始わずか数分で出来上がってしまった

間髪入れずに凶悪なCatastropheへと繋げるものだから奮い立たずにはいられない

そしてまさかのMirrorまで投下されたことでフロアは声の無い歓喜で充満した

既に首は悲鳴を上げ体がすぐさま水分を求めるほどのオープニングだった


「ようこそ‼︎俺らの町大阪へ‼︎今日はうるさいバンドが勢揃いしてますが、俺らをトップバッターにしたのは大きな間違いです‼︎なぜならこの後、俺らより激しいバンドは残念ながら出てきませんwww……まぁでもロットンもcoldrainも盛り上げてやってな‼︎」

Crossfaith流の愛ある挑発的なMCと恒例の乾杯を挟んだ後は有言実行とばかりにKill 'Em Allで更に激しさを増したかと思えば

Wildfireで音に酔いしれさせる
まるで危うげなクラブにいるようだ
自然と体が踊り出す

「5月、またここでライブをします‼︎全然違う内容でやるんで絶対遊びに来て下さい‼︎今リアクションした奴ら顔覚えたからな‼︎絶対来いよ‼︎」


「あと2曲で潰しにかかります‼︎俺たちのライブハウス、この空間は誰にも奪わせない‼︎」

ここから休みなくFreedomで更に一体感を高め

壮大かつ重厚なLeviathanでラストを飾った

まるで映画のラストシーンのようなエンディングを迎えるこの曲がコールされた時、フロアがルールの中で堪えながらも見せた盛り上がりときたら………本当にかつての楽しみ方が戻ってくる日が待ち遠しい

「今日はあくまでツアーの前哨戦………また必ず俺たちのライブに遊びに来て下さい‼︎」

肩を組み合い深く礼をする日本のラウドスター達にフロアからは拍手の轟音が贈られた

今年は海外のライブも決まっている彼ら

その活動と進化から、まだまだ目が離せそうに無い



System X VIP(SE)
Xeno
Catastrophe
Mirror
Kill 'Em All
Wildfire
Freedom
Leviathan




2番手はROTTENGRAFFTY


先日このバンドの要と言っても過言ではないギターのKAZUOMIがライブ活動からは身を引き、制作側としてバンドをサポートしていくと発表された

ファンとしては彼らがいつも通りのライブが出来るのか…………正直一縷の不安と心配はあった


そんな中おなじみのSE、610行進曲に合わせてフロアは当たり前のようにクラップ

先程のCrossfaithのライブすら意に介さないとでも言わんばかりに堂々と登場するメンバー達

そしてN∀OKIが宣戦を布告


「ありのまま、昂るまま、感じるままにこの瞬間を見逃さず楽しんでくれー!俺たちが‼︎京都‼︎‼︎ROTTEN‼︎GRAFFTY‼︎」


予想だにしてなかった世界の終わりでライブはスタート
ダイブしたくなる気持ちを何度も堪えてきたが、今日は格別に抑え込むのが大変だ

PLAYBACKではツインボーカルから放たれる熱い言葉の羅列とロットン流のミクスチャーサウンドを喰らい

永遠と影ではNOBUYAが間奏で「ギター!KAZUOMI‼︎」と誇らしく叫ぶ

これには思わず涙腺も強烈に刺激される

そこに姿は無くとも、彼の奏でる音は確かにここにあった


「本来求めているのは、わきあがるダイブ‼︎一体となるモッシュ‼︎溢れ出る大声‼︎
まだそれが叶わずとも、そこに向かってそれぞれがやるべき事はシンプル‼︎シンプルに‼︎輝き狂え‼︎」

さっきまでの3曲は準備運動だとでも言うのか
ここからが本編のような勢いで全ライブキッズを虜にする代表曲、金色グラフティー

ダイブモッシュが出来なくともブチ上がらない訳がない

そこからのD.A.N.C.E.は発狂に限りなく近い熱狂がフロアを支配した


「沢山のイベントがある中でここを選んでくれたお前達は正真正銘、キ○ガイのライブハウスキッズだ‼︎
俺たちはそれ以上に狂ってここに立ってるから、殺す気でかかってこい‼︎」

一切休ませる事なくThis Worldへ
メンバーは1000人以上とのヘドバンで命の取り合いのような時間を楽しんだ

本日唯一と言っても過言ではないエモーショナルな楽曲Goodbye to Romanceを届けた後は


「俺たちの未来への合言葉‼︎時は必ず‼︎ハレルヤ‼︎」

もうロットンのライブに無くてはならないほどに成熟し成長したハレルヤが再びフロアをこれでもかとアゲていく

もう少し時間があるからとおまけでショートチューンError…を繰り出し、とてつもないライブを締め括った

これほどめちゃくちゃなライブをするのに自然とバンザイをしてしまうような…………達成感と幸福感が余韻として残るから本当に不思議だ

ロットンはニューアルバムのリリース、そして全国ツアーが決まっている
不安や心配はもう期待と希望に変わっていた


俺たちが‼︎京都から来た‼︎五人組‼︎ロックバンド‼︎ ROTTENGRAFFTYだ‼︎



610行進曲(SE)
世界の終わり
PLAYBACK
永遠と影
金色グラフティー
D.A.N.C.E.
This World
Goodbye to Romance
ハレルヤ
Error…




このMadな1日のトリはcoldrain

年始から制作活動に集中しており、なんとこの日が2022年初ライブだと言う

しかもこの面子のトリを任されたのだから期待せずにはいられない

しかしCrossfaithとロットンのライブで来場者の体は既に限界を迎えようとしていた

既に限界はもう超えてしまってるかもしれないが………と思ってると暗転


ダークファンタジーのようなSEと真っ赤な照明に照らされてメンバーが登場

「What's up Osaka⁉︎」

Masatoのスクリームと楽器隊の爆音に合わせてステージが明るくなり、気迫に満ちた彼らの姿が露わになる

「今日は2022年coldrain初陣‼︎激しい曲ばかりでいくんでしっかりついて来い‼︎Welcome to The Revelation‼︎」

年内の1発目に相応しいcoldrainと言えばのキラーチューンThe Revelation
この面子のライブだ、体に染み込むほど聴き込んだ人間が揃っているのでヘドバンや拳、クラップがビシッと見事に揃う

「今日楽しみにしてた奴ら手ぇ上げろ‼︎その手をそのまま貸してくれ‼︎」

高速のビートが凄まじいF.T.T.Tで今日の俺たちは本気だぜと意思表明
体はボロボロなのに強制的に蘇生させられるかのような心地だ


「20年以上やり続けてるロットン、15年やり続けてるCrossfaith、俺たちももうすぐ15年
この3バンドでこんな大勢の前でライブができて嬉しいです」

「しかしながら‼︎某Crossfaithの某メンバーのMCは聞き捨てなりませんでした‼︎俺らの後にはこれ以上激しいバンドは出ないってw 確かにサウンドの重厚感では激しさは足りないかもしれませんが‼︎気持ちとライブの内容ではそれ以上の激しさを‼︎あと6曲でブチかまします‼︎」


宣言通りこの後はAfter dark、Evolve、FIRE IN THE SKYとまるでワンマンライブのような選曲が続く

タイトルコールの度にフロアは沸き立ち、正にCrossfaithにもロットンにも負けてない激しいライブを展開

最早彼らの主催したBLARE FESTと錯覚してしまうほどの盛り上がりを見せた

そこからTHE SIDE EFFECTSに繋ぎ、極上のサウンドで魅了した後は再びMCへ


「coldrain……年始からライブもせずに遊んでいたわけではありません……最強のアルバムが完成しました……ハッキリ言ってヤバいです‼︎ よくアーティストが過去最高傑作って簡単に言っちゃうけど………今回のアルバムは今まで以上に胸を張って過去最高傑作と断言出来るものが作れました‼︎ 後はあなた達に届けるだけです‼︎」


「ダイブモッシュも声も出せなくなってから正直……そんな状態でライブなんて、フェスなんて出たくない……そう思ってましたが……ここで音楽を鳴らして……そこに皆がいてくれたら最高のライブが出来るって皆に気付かされました‼︎本当にありがとうございます‼︎ まだまだ完全に元通りにはなってないけど……俺たちは年内にでもまた前のようなライブが出来るって希望を捨ててません‼︎そうなったら1番聞きたい曲‼︎」

こちらも完全に同意だ、フロアからのコーラスが加われば更に進化するであろうREVOLUTION

この熱狂の夜もラストスパートに入った

「ライブハウスに捧げます‼︎」

coldrain現時点の最新曲PARADISE(Kill The Silence)でアルバムの片鱗を見せつけると

「今日はトリを務めさせて頂いて、みんなより1曲多くやれる時間を貰ってます
そろそろ対バンでこの曲に頼るのはやめようかとも思っていたけど、今日はこの曲でガツンと締めたい‼︎ アンコールなんかせずこのままいきます‼︎ Last song is called…………」


    「THE Final destination‼︎


それを待っていたと言わんばかりに喜びを表現する拳やジャンプが乱立

この狂った1日を締めるに相応しすぎる展開に、ここに来て一体感や熱狂のピークを更に更新してしまう程の歌と演奏と盛り上がりを観測した

轟音の中清々しいほどにビシッと締めくくられたcoldrainのライブには今日の終わりを惜しむ暇など無い盛大な拍手が贈られた


「また!来月はTRIPLEAXEで!夏はジャイガで‼︎そして……もしかしたらその間で会えるかも………またな‼︎」


本年度ここから本格的に動き出す嬉しい匂わせを残してステージを後にした



The Revelation
F.T.T.T
After dark
Evolve
FIRE IN THE SKY
THE SIDE EFFECTS
REVOLUTION
PARADISE(Kill The Silence)
Final destination



来場者の首、足腰や理性を容赦なく破壊し尽くしたこの3組のバンドは夏のジャイガにも出演が決定している


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炎天下でありながらも開放的で、更に自由な野外でこの狂ったライブの続きが行われる事になりそうだが果たして生き残れるのだろうかと………………


嬉しさのあまりついついニヤけてしまう


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