UVERworld ENIGMASIS TOUR 誠果生誕祭 ライブレポ
2023年7月に自身最大規模のワンマンライブを日産スタジアムで終えたばかりのUVERworld
彼らが春のツアーぶりに北海道に帰ってきた
しかもメンバー、サックス・マニピュレーターを担当する誠果の生誕祭であり
夏にリリースされたニューアルバムENIGMASISを引っ提げてのツアーの実質初日だ
まだ7万人以上のファンを集めてライブした感覚が残っているであろうこのタイミングで、Zepp Sapporoと言うライブハウスでメンバーの生誕祭ライブを行うのだ
新曲は披露されるのか?
普段やらない特別な曲は演奏されるのか?
どんなライブになるのか予測不能な生誕祭は間もなく開演だ
そんなタイミングで、本日の主役誠果が開演に先駆けて単身でステージに立つと大きな拍手が
今年から新たに披露されている、誠果によるウェルカムパーティーのようなDJタイムだ
曲を流すだけで無く、曲に合わせてサックスの演奏も行うと言う他のアーティストのライブでは観る事の出来ないスペシャルな時間だ
遂にはUVERworldのインストナンバーexpod-digitalにも合わせてサックスを吹くと言う
特に古参のファンからしたら昇天レベルの演出まで
そして背後のモニターを誠果が指差すと10カウントダウンが始まり本編がスタート
新オープニングSE、アルバムタイトル同様のENIGMASISを挟んでアノ曲のイントロが
覚醒を促すギターの轟音に美しさすら感じるピアノの旋律
鋭い眼光をフロアに向けながら残りのメンバーが堂々と姿を現すや否やTAKUYA∞がシャウトする
「ぃよっしゃァァァァァァ‼︎‼︎ブチ上がる準備は出来てんのかァァァァァ‼︎‼︎かかってこォォォォォォい‼︎‼︎」
UVERword随一のライブアンセムKINJITOにて幕が切って下ろされた
一気にcrewのテンションをMAXまで昂めたところで同じく両A面シングルに収録されたBABY BORN&GOへ突入するとさらに歓声が上がる
この流れは公式YouTubeチャンネルにも当時まだサポートメンバーだった頃の誠果を含めた6人がスタジオで演奏するMVが公開されておりそれと全く同じである
当時を知る、当時を羨んでたファンにとってたまらない曲順に今日がヤバい日になると確信を得ていた
「オイ‼︎1番デケェ声出せるやつはどいつだよ⁉︎⁉︎我こそは今日1番デケェ声でこいつを祝えるヤツはどいつだ⁉︎⁉︎ガッツリ行こうぜ‼︎‼︎今日も最高のライブをやれる我ら‼︎WE‼︎ARE‼︎」
続いて内蔵を揺らす重々しいパーカッションに合わせて叫び散らかすWE ARE GO
肌寒い北海道の気温を忘れるくらい
あっという間に汗まみれになる灼熱へと変貌していた
「まだまだ足りねぇよ‼︎俺も喉の寿命削るからよ‼︎ヤッバイところまで行くぞうるァァァァァァァ‼︎」
UVERworld必殺の唯一無二ミクスチャーナンバーナノ・セカンドで更に急加熱
遂にはTAKUYA∞がフロア中程までcrewに支えられながら歩みを進める
既に今日のピークを創ってしまったかのような盛り上がりに満足そうな笑を浮かべながらも「来い!来い!来い!」と更に煽る
ステージにTAKUYA∞が戻ると流れるようにFight For Libertyへ
UVERworldの曲の中でも特に胸を熱くする反骨心が詰め込まれたロックナンバーであり
唯一サポートメンバー降格と言う逆境を闘い抜いた誠果が選曲した事もあって普段より深く刺さる
そんな勢いもメッセージも激アツな前半戦のラスト
「何も怖いモノなんてないよ‼︎ただ恐れるのは自分を出しきれないことだけ‼︎FINALIST‼︎」
アルバムENIGMASISからヒップホップにサックスが見事にミックスされたFINALIST
本来ならANARCHYとのfeaturing曲ではあるが音源データを流しつつも会場のcrewにそのパートを託し
バンドとファンのグルーヴを高めるハイライトとなった
ここで一旦MCへ
真太郎「本日は皆さん、誠果さんのお誕生日………通称【性感帯】へようこそ……ッwww えぇ〜皆さんね、今日はお祝いしに来てくれたんですか?それともなんとなくUVERがライブするから来てくれたんですか?wふふwどちらにせよ、平日の夜に沢山お集まりいただきありがとうございます‼︎」
真太郎「本日、誠果さんの意向に沿ったセットリストになっておりまして………皆さんの声が沢山聞きたい、そんな内容になっておりますね、沢山のおめでとうを込めた声援よろしくお願いします!それでは本日の主役、誠果さんです」
誠果「今日さ、セットリストヤバくない?熱くない⁉︎俺めちゃくちゃ楽しい‼︎まだまだヤバいのあるからそこも楽しみにしてて‼︎」
もっと熱いのちょうだい‼︎と言うヤジに
「え?もっと太いの欲しいって?」とライト?な下ネタでカウンターを決める真太郎
真太郎「我々、アルバムをリリースしまして………そう、後日産スタジアムでライブもして来ましてね……ありがとうございます。 新曲ね、まだあまりライブでやってないので……聴きたいですか皆さん?古い曲の方がいいですか?………(古い曲のリアクションがいい)……いやそこは新曲聴きたがれよお前らwww」
そんな会話をしているといつもより焦らして焦らしてTAKUYA∞がステージに戻って来た
「俺が出てこなかったら信人に振って喋るかと思ってw 今日はどれくらい声出していいの?w」
なんてちょっかいをかける
「北海道は、芸術の森ってところによく曲を創りに来て、いの一番に皆に披露するって事が多かったから、なんだろ、聴き上手な印象が強いんだけど、今日は盛り上がり半端ないね‼︎俺さっき(フロアの)真ん中辺りで仁王立ちしちゃったよw」
「よし、今日は日産スタジアムに来れなかった人もいるだろうから………あの日以上のライブしますんでよろしくお願いします‼︎」
アルバムENIGMASISから1曲目収録のビタースウィート、ここで銀テープも発射される
こっちまで恥ずかしくなるような可愛らしくも愛らしい歌詞とキャッチーな曲調も合間ってなんとも和やか空間に
「コイツが沢山の人から祝ってもらえてる、愛されてる姿を見て自分には無いなんて悲しむ事はないよ。きっとあなた達にもそんな存在がいてくれるはず。そんな存在を見つけてよ」
音源には無いイントロからスタートしたechoOZ
最新のUVERworldを惜しみなく披露していく
最近のファンにも昔からのファンにも馴染みやすい新曲達に聴き入っていると間髪入れずに在るべき形へ
普段はMCから始まるのがお決まりだがこの日の珍しい仕様に驚いた
前半戦とは違って優しく寄り添うような名曲が続く
ここに本日最大のサプライズが待っていた
「ヤバいの行くよ‼︎LIFE‼︎」
実に有観客ライブでは5年ぶり、片手で数えるほどしか披露されていない隠れた名曲LIFE
シングル、ナノ・セカンドのカップリング曲でありながら
ファン選曲のベストアルバムにまで収録される程に人気が高い
これにはタイトルコールから驚きと感動であちこちから悲鳴が上がり
終演後会場に来れなかった全国のファンも動揺を隠せなかった
誕生日は祝ってくれる人を祝われる側が幸せにする
まさにそれを体現した瞬間だった
まだまだ名曲は続く
∞「お前……なんかこの曲好きだな!」
誠果「なんか俺の中で自分の生誕祭と言えばこれやねん⤴︎⤴︎」
∞「ハハっ‼︎OK行こう‼︎ConneQt」
エフェクトマイクで歌いあげる切ないバラードConneQt
なんと言っても音源には無い楽曲の世界観をより引き立たせるサックスのアウトロがたまらない
「随分ハイペースで来てるからあっという間に終わりそうだけど………ここらでメンバーの皆誠果におめでとうを伝えるのはどうでしょう?」
そんなTAKUYA∞の提案から話題は昨夜行ったと言う前夜祭に
∞「メンバーのグループLINEに送ったのに来たの(メンバー)俺と誠果だけだった‼︎」と言う告発から事情聴取のような流れに
まず物理的に参加不可能だと弁解する信人は、どこからかベロベロに酔った姿の目撃情報があると問い詰められピンチに
「いやでも、本人はいなかったけどお誕生日おめでとうって祝いはした、気持ちは届けてた」と釈明するも
誠果からは「そっか、アリガトウ」と心の壁を感じさせるリアクションを取られ状況は悪化w
北海道の友人との予定が先に入ってしまっていたと弁解する克也は
長年連れ添ったメンバーのお祝いより友達との予定を優先したんだ……と返されこちらも窮地に追い込まれる
しかしメンバー感で唯一おめでとうのメッセージを送っていたらしく、なんとか体裁を保った(その内容はまた電話でラジコンの話を長時間しようと言うコアすぎるファンにしか伝わらない内容で割愛された)
そしてネイルの手入れが忙しかったと潔い良い彰と自分の時は集まりいいのにとクールな真太郎に笑いが起き
メンバーみんな真太郎に甘過ぎると問題提起w
∞「お前らもっと誠果を大切にしてやれよ〜、俺が連れて来た(メンバー)なんだからさぁ〜」と大笑いで閉廷となった
そこから「それじゃあ信人そろそろどれくらい声出していい?」と場違いなタイミングで掘り返すなど
今日のライブはメンバー皆楽しそうだ
∞「毎年こいつの誕生日の時にこの話するけど
UVER歴・バンド歴・サックス歴が全く同じなんだよ、凄いよね。どうしても当時、バンドにサックスが欲しくて……そしたらたまたまコイツがなんか側にいてwww買ってこーい!ってwww………あの時臨時収入(パチンコ)があったお前を買いに行かせて正解だったなぁ」
誠果「あれな、実は正しくは逆やねん。サックス買えって言われた後に臨時収入があって。それで買いに行ったと言うw」
∞「なぁ、もし産まれ変わったらまたサックスやりたい?UVERworldやりたい?誠果でいい?真太郎の方がいいとかある?」
誠果「サックスもUVERworldもやりたいけど………ビジュアルは真太郎がいいなw」
∞「じゃあ〜来世では真太郎のビジュアルで………その時は何を一緒に付けてくる〜?」
誠果「あぁ〜これね(頬を指差す)」
∞・誠果「えくぼ」
中国のロマンチックな言い伝えがモデルの歌詞が印象的なラブソングえくぼ
恋愛だけでなくあらゆる縁にも紐付く奥深いメッセージと優しいメロディーが涙を誘う
「来世でもえくぼを付けて、UVERworldを続けていく所存です!次はメンバーからの音のメッセージ!」
こちらもENIGMASISに収録されたインストナンバーANOMALY奏者を挟み後半戦へ
「よっしゃ後半戦ラストスパート!コイツの組んだセットリスト、そこから汲み取る想いも込めて、ガッツリアガろうぜ」
新しいキラーチューンになり得る爆発力を秘めた新曲VICTOSPINで再びテンションはピークに
激しいレスポンスの応酬から「まだまだ‼︎コイツの喉焼き尽くすくらい叫べ」と更に新曲Don't Think.Singで喉が張り裂けそうなほど声をあげる
「そしてここでな⁉︎これな‼︎」と無邪気にはしゃぐ子供のように飛び跳ねながら誠果と視線を交えると
「お前全員まとめて黒焦げにしてやらぁ‼︎」とここでTouch off
怒涛の後半戦はテンポが決して速い訳では無いが激しく熱く盛り上がりまくる正にTHE UVERworldを体現するかのような選曲だった
真夏の野外でも無ければ7万人の人間が集まった訳でもないが瞬間的熱量は正にそれに匹敵するかのような盛り上がりを魅せた
「いつもなら‼︎ここから更にブチ上がる曲が来る場所‼︎だがしかし‼︎コイツが選んだのは正式に加入してから最も思い入れの強い曲‼︎そのままデッカい声で歌って‼︎始まりの合唱‼︎」
そんな興奮冷めやらぬままØ choirへ
タイトル通り正に大合唱、テンションが上がりまくったcrewの歌声に誠果も満足そうだ
「いいね!お前の想い描いてたのコレだろ⁉︎マジ最高だな‼︎」
会場の一体感にスキップをしながら誠果に語りかけるTAKUYA∞
理想な空間をイメージするのは容易いがそれを一発勝負のライブでファンを導き見事具現化できるのはホンモノのアーティストである証だ
「札幌で生誕祭をやる理由……かっこいい理由を話そうと思えばいくらでも話せるよ。でも本当の理由はただやりたいからやってるんだよ。俺は勝手にあと100年は生きるつもりでいるけど?w その方がいいでしょ?w でも、必ず終わりは来る。その時まで、これからもまだまだやりたい事に挑戦し続ける、またこの3年間のような事になっても、何があっても進み続ける。次のメッセージはコレだよ。俺は行くけど?お前らはどうすんだ⁉︎って話だよ‼︎」
この熱さが冷めてしまわないうちに1番大切にしているメッセージ、1番大切にしている曲ENを届ける
そして
「最高の時間をありがとうございました‼︎正にこれが誰にも奪えない俺の人生‼︎俺にとっての誠果のような‼︎UVERworldのような存在をあなた達も見つけて下さい‼︎間違い無く、俺の人生は俺だけのモノ‼︎しかし‼︎このバンドは‼︎あなた達の人生でもある‼︎ラストソング‼︎THEORY‼︎」
迷曲が名曲に産まれ変わり、バンドにとってファンにとってかけがえの無い存在になったTHEORY
リリックムービーがこれまでの軌跡と、掴み取った今を表現しているように見えていつもより感動的だった
一瞬の出来事のように駆け抜けたライブは熱すぎるくらいの暖かさに包まれフィナーレを迎えた
∞「信人‼︎どう⁉︎」
信人「まぁまぁやな‼︎」
そんな素直じゃないやり取りもあったが間違い無く春のツアーより遥かに盛り上がったライブだった
誠果「いつも北海道は、信人の誕生日で来る事が多くて、ゴリゴリなセトリで盛り上がってるのいいなぁ〜〜ってずっと思ってたから、今日は自分の生誕祭でめちゃくちゃに盛り上がって本当に幸せでした。ありがとうございました‼︎」
「北海道のライブは今年最後だけど、来年も必ず来るんでまたよろしく‼︎」
この後は念願のメンバー全員参加でパーティーがあるそうだ
crew達もライブ余韻とお祝いの想いを抱いてそれぞれ帰路についた
北海道でのライブは年内ラストだったが、この後もフェス・対バン・ツアーに制作とスケジュールは盛り沢山
2023年、まだまだUVERworldの自分を出し切る快進撃は加速する
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