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UVERworld THE LIVE 大阪城ホール Day2

毎年恒例となった年末UVERworldのアリーナツアー

今年はライブハウス公演も含む久しぶりの全国ツアーと言って差し支えないほどの規模となった

本ツアーは今年新曲のリリースが少ない代わりに、ファンのリクエストも取り入れた超変則的な内容となっており

各公演全然違うセットリストでライブを敢行している

そんなツアーの折り返し地点でもある大阪城ホール2日目

ステージ中央に迫り出した空間、通称デベソに幕がかけられ

ライブが始まるとSE、NEVER ENDING WORLDに合わせてその幕に映像が映し出される

SEが終わると同時に幕が降ろされると既に彰がスタンバイ
おそらくこのツアー初となる演出にcrewがどよめく
星空の様な照明演出と初めて聴くギターの旋律に心が躍る
先の読めない新しい展開に期待値が爆発しそうだ

そして大好物のイントロと共にポップアップからメンバーが登場

「好きなようにやれ!そして俺に指図するな‼︎来ォォォォォォい‼︎」

いきなりのDon't Think.Feelでロケットスタート

10000人規模の手拍子や拳の熱量、会場外の気温で凍えていたのが嘘のようにボルテージが急上昇する

「ようやく!俺達が求めてた……望んでた空間が戻って来たな‼︎ここは俺達の愛する世界‼︎」

休む間もなくI LOVE THE WORLD
レーザービームの様な照明と同期音源による重低音が加わりダンスフロアへ変貌

「25%?俺たちもよく分かってないし、皆も戸惑いあるかもしれないけど………俺たちの音楽に委ねてたら大丈夫だよ!楽しめ‼︎」

UNKNOWN ORCHESTRAで更にテンションをアゲていく
新旧のダンサブルな楽曲の連投にもう歓喜の声を抑えきれない
まさにTHE LIVEに相応しい空間が完成していた

「昨日とは全然違うセットリストで、昨日に負けない………昨日以上の最高の夜にしようぜなぁオイ‼︎このまま行こうぜ‼︎ア”ァァァァァァイ」

容赦なくナノ・セカンドをブチ込んでくるものだから最早いつものピークくらいの盛り上がりでは?と錯覚する程の振動を感じた

そしてその錯覚をあっさり次の曲が更新していく

「後ろまでびっしり入ってんな‼︎お前ら誰一人置いてかないからな‼︎全員で行くぞ‼︎」

ドラムのカウントでWow wowのコーラスが爆音で解き放たれてIMPACT

その日の到達点的なポジションに君臨し続けていたがここ最近ではかなり自由度高く様々な場所で登場する

それ程他の曲でも、ライブの盛り上がりが育ってきた証でもあると感じるし
今日の前半戦でいきなり最高潮を創る役目を担う展開も胸が熱くなる

「後ろ‼︎てめぇらが前に負けないくらい声出しやがれ‼︎全員で行こうぜ‼︎今日が人生最後のライブ………かのような‼︎ヤッバイ一体感創るぞ‼︎」

この規制下で大きな力になったcrew達の録音されたコーラス
ここに集まったcrewの25%とはいえ生の声が合わさりかつて以上の一体感だったかもしれない

「今日はずっとこんな感じで飛ばして行くんで………よろしくお願いします。少しずつ、元の世界が戻って来てる感じするね…………最初は……ライブしようとする俺たちがなんか悪者みたいに言われちゃったり………音楽に対して良くないイメージを持たれたりしてたけど………それでも俺達は前に進み続けてきた!今日みたいな日がまた来ると信じて!そりゃだれもそんな俺たちに期待なんてしてなかったよ!それは、俺たちがこのバンドを組んだ時と同じだったさ‼︎」

在るべき形では銀テープが派手に射出された
もう今日のラスト1曲かのようなクライマックス感で歌いあげ、前半戦を締めた

ここで一旦MCへ

真太郎「改めてUVERworldです‼︎どうですか大阪の皆さん?昨日と全然違うでしょ?昨日も中々でしたけど今日も凄い飛ばしたセットリストになってますんでこの後も是非楽しみにしてて下さい。そして今日は声出し、25%までOKなんですよ皆さん。何をもって25%か知りませんが笑 まぁつまり………ガ○ン汁くらいって事です皆さん! つまり先っちょだけならOKって事です皆さん‼︎ …………大丈夫ですか皆さん⁉︎www」

\wwwwwwwwwwww/

TAKUYA∞「いやさ………先っちょってもうそれ実質全部じゃないの?笑 俺もまだ掴めてないんだよね、25%って…………ちょ………信人お前25%出してみてよw マイク無しでw そうそうw お前が25%のお手本してw」

信人がマイクとなぜかベースを置き、思いっきり25%を遥かに超えてると感じるほどの笑 声量で叫び、会場が拍手と歓声に包まれる

TAKUYA∞「オッケーそれが25%な?w イマイチよく分からないけどw ま、いっか笑 …………この流れで次の曲………行く?w まぁいいか、UVERworldは曲がかっこいいんで。どんな状況だろうと最高な空間にするよ。ちゃんと歌います。雪崩の様な決意を込めて………」

去年ここで初披露されたAVALANCHE
定番曲と言っても過言では無いほど現在のUVERworld代表曲へと昇華

いつものモニタービジョンに映し出される映像に加えて頭上の自由自在に動くライトが王冠の様な形になったりスクエア状に変化したりと視覚でも楽しませてくれる

アリーナ公演ならではの表現に見惚れていると

「皆さぁ!懐かしい曲聴きたいんでしょ‼︎てかそもそも本当に知ってんの⁉︎ファーストアルバムの何でも無い(シングル表題曲でもタイアップ曲でも無い)曲だよ⁉︎」

本当に1stアルバムのTIMELESSからBurstが披露され古参のcrewを中心に狂喜する

メンバー個々のスキルが当時より遥かにレベルアップし、現時点の音へとアップデートされてるのを加味しても全く古臭く感じない

故に人気の一曲として未だリクエストが絶えないのだろう

「懐かしい曲を更に続けていきます‼︎俺達が鳴らし続けてきた真実のロックを‼︎」

そして2ndアルバム、BUGRIGHTからEMPTY96が続く
序盤のUNKNOWN ORCHESTRAもそうだがかつてのUVERworldのライブでその日のハイライトになっていたような曲がこうしてアリーナ規模で同じ日に聴ける贅沢さたるや
もう言葉に出来ないほど満たされてた気分になる

「暗いニュースや沢山飛び込んで来るけど、んなもん全部撃破しちまえ‼︎」

本ツアーで初めて選曲された撃破はアルバムに未収録かつカップリングの曲なのにも関わらずベストアルバムにチョイスされるほど人気で

タイトルコールで今日1番かつ圧倒的に大きな悲鳴にも似た歓声があがった

25%とはいえこの隠れた?名曲のコーラスを実際に声出して歌えるのはなんて幸せな時間だろう

「行け‼︎行け行け真太郎‼︎」

バスドラに足を掛けて遂にはメンバーすら煽るほどテンションが上がりきったTAKUYA∞

「俺たちはやっぱり、最新のUVERworldが1番かっこいいと思ってるから‼︎今の自分達で勝負します俺たちの新しい扉を開いた1曲」

Making it DriveTHUG LIFEを連投
過去曲に負けない彼らが今やりたい、魅せたい曲達は先程の過去曲ゾーンの直後だからこそ更に魅力が引き立っていた

ここまで電子音的な同期音源やエフェクトに、生のライブならではの生々しいバンドサウンドをうまく調和させるロックバンドは中々いないので
UVERwordの音作りのレベルの高さを感じられる

TAKUYA∞「昨日最高のライブをして………皆で肉食べに行って………ん?ちょっと待てよ?かっちゃんはいた………し、信人も……誠果もいたな………んで真太郎もいたし………彰お前……来なかったけど昨日の夜何やってたの?w」

彰「いや、あの。こっちにいる、どちらかと言えば親友寄りのライブ関係の仕事してる人とご飯食べに行っててw」

TAKUYA∞「しかも既読無視してたよな?w お兄ちゃん達待ってたんだけど?w」

TAKUYA∞「あ、でも俺最初ね、ミスったんだよ。先週くらいにグループLINEでこう、予約取れたらテンション上がる様な、お店取ったから皆行こうやって………そしたら『無理』『無理』『無理』ってwww 俺かなり拗ねてたからなwwwww でも俺が日付け入れてなかったからなんだよなwww だいぶ深夜に送ったし………皆今からだと思ってwww」

「んで、彰だけやっぱり返事してくれなかったし………あれ?もしかして嫌い?www しかも返事する時絶対個人LINEだよな⁉︎ 何なんそのツンデレ⁉︎www」

「まぁ……ギターは凄くカッコよく弾けるんだけど………それ以外の機能が備わって無いと言うか………冷蔵庫のような奴ですw 冷蔵庫冷やせるけどそれ以外の機能ないでしょ?www」

「よし……次の曲やるかw 彰ちょっとこっち………お前のギター見ながら歌うからもっとこっち来い‼︎w リズムとタイミングが大切だからもっとこっち来いって‼︎w そうそうw じゃ、行こうか」

ほっこりするMCを経て披露された君の好きなうた
UVERword屈指の名曲として知れ渡っているラブソングではあるが
こんな日のライブにあのMCの後だとUVERwordメンバー同士の愛の深さだとか、この曲を聴きたいと願っていたcrew達への優しさだとかを感じてまたいつもと違う感動が込み上げてくる

それにしてもTAKUYA∞の歌声はここ数年で熱さや勢いだけでなく、透き通るようなクリーンボイスもアップデートされていて
懐かしの曲ほど当時には無かったような表現力の豊富さに驚かされる

「さっきの彰の話じゃ無いけど……沢山苦労してる人達が周りにいっぱいいて、たまに相談されたりするんだけど………やればいいじゃんとしか思えなくて
俺の欠点は、メンタルが強すぎて相手の気持ちを分かってあげられないんだよね
今までの人生、自分なら絶対できるしやれると思ってずっと生きて来たから……
皆もそれぞれに、その人にしか分からない辛い事や苦しい事、悩みがある
だから……どんなに強くなっても人の痛みが分からない人間にはならない様に……」

今年リリースされた新曲、ピグマリオン
究極に最低限必要な要素以外を削ぎ落して完成した、メンバー全員が歌を大切に考えているからこその到達点のような楽曲

逆に、だからこそ緊張感すら生まれるボコーダーのかかったコーラスとエフェクトマイクを通して聞こえる歌声のみのゾーンから
一気に鳴り響く演奏がこの曲のサビと感じることもできる

頭上の自由自在に形を変えるライトもシンクロして、メビウスの輪のようになったり星空のように広がって曲の良さを引き立てている


「さぁ‼︎こっから更に最高な夜にして行こうぜ‼︎メンバーからのメッセージ‼︎音のメッセージ‼︎」

まだ音源化されてない新インストナンバーANOMALY奏者
ライブを重ねるたびに進化を繰り返していて、音源化もそう遠くないと感じるほど完成度が上がっていた

「後半戦も‼︎皆が聴きたい曲やってくよ‼︎皆が聴きたいの‼︎これだろ⁉︎」

Wow wow のコーラスが聞こえると今日何度目か分からない喜びの歓声が上がる
こちらも本日ようやく声を出して楽しむことができるGO-ON

声を出せることもそうだが、懐かしい曲なのに今この時代のUVERwordが奏でるからこそ心まで轟くメッセージに目頭が熱くなる

「合ってた⁉︎良かったーー‼︎」

そう言わせるほどこちらの喜びがステージまで伝わっていたようだ

「俺達はこれからもこうやって、自由に生きていく中でも皆が喜んでくれる事もやっていきたい。」

傍にいてくれる人ほど大切にと披露されたOne stroke for freedom 
そう、掛け合いが楽しそうだとずっと感じていたこの曲も声出して歌えるのだ。TAKUYA∞も「歌えーーー‼︎」と煽りcrewへ歌を委ねて飛び跳ねながら楽しんでいるシーンも
後述するが、コーラスに徹していた誠果もテンションが上がりすぎていたそうだ笑


「まだ、これからも未曾有の災害や、大切な物を奪われるような事がやってくるかもしれない……でも俺達は乗り越えていくよ
2年前………50日くらい音楽を聴かない……曲も書けない日もあったりした……でも今はあの時より遥かに最高のライブが出来るようになってる‼︎………お前らもこの2年………少しは何か変われたんだろうな⁉︎もし、俺たちの姿を見て何か感じる物があるならこれを思い出せ‼︎俺たちも、貴方達と同じ場所にいた‼︎証明完了‼︎」

胸に突き刺さるMCから放たれたQ.E.D.
甘やかすだけじゃ無い、強く背中を押してくれる彼らなりのエールであり優しさ
この曲も何年かぶりに声を出してコーラスができた

「魅せてやるよ‼︎俺達の最高のライブを‼︎来いよ‼︎てめぇらの導火線に火を付ける‼︎」


この日の、いやこの2日間のピークを創りにいったTouch off
ステージには火柱が上がり、フロアもFireの掛け合いも可能となったことで、いつも以上のとてつもない盛り上がりだ
最初は戸惑いもあったかもしれないが、もうそれぞれの25%に調整したレスポンスで
100%以上の情熱をステージへぶん投げる


「これからも…….皆の聴きたい曲、懐かしい曲もどんどんやってくよ。これだけは譲れないって数曲さえやらせてくれたら何でもやってやるよ………そしてここからが、俺達の譲れない場所。今の俺達が1番大切にしてる曲…………」

ENは基盤となる歌詞はあるものの、その時に届けたいメッセージが随所に組み込まれたりして毎回少しずつ表情が違う

後半戦、盛り上がるもメッセージ性の強い楽曲が続いたからなのかこの日はいつも以上に語りかけるような歌い方をしていた


「ありがとうございました‼︎ 2日間‼︎全然違うセットリストで最高の夜だったよ‼︎ 俺の人生は俺だけのものだし、誰にも指図されたくないし好きに生きてきた。あなた達にも、この会場を出たらそれぞれの人生や譲れない物があるでしょ?
ただ‼︎このUVERworldに関しては、もう俺たちのものだけじゃ無くて
あなた達の人生そのものでもあるんだよね⁉︎」


最後に披露されたのはセオリーとの決別の研究+81を大幅にアレンジした新曲Theory

スクリーンには歌詞と共に今までのメンバーやライブ中の写真が何枚も使用されており
真っ直ぐな歌声とどこか懐かしさを感じるメロディーに載せてファンへのメッセージが届けられる

ライブの内容も勿論だが
たった1曲でこんなにもバンドに愛されてるのかとファンに感じさせてしまう
そんなアーティストが他にいるだろうか

しかも嬉し涙を吹き飛ばすかのように、原曲の印象深い間奏の部分をアウトロに盛り込んでひと暴れでキメる思わずニヤけるような仕上がりだ

「ありがとうございました‼︎間もなく‼︎UVERworldどデカい発表があります!今日‼︎見れなかった景色を見せに‼︎新しい時代に足跡付ける‼︎俺達がUVERworld‼︎よろしくどうぞォォォォォォォォォ‼︎」


サラッと近々重大告知があると告げて今日のライブを締めたTAKUYA∞
メンバーにひと言ずつ促すとステージの端から端まで歩き、前から後ろまで愛おしそうに笑顔で手を振る姿が印象的だった


そしてメンバーから1人ずつ挨拶


信人「25%の歓声と250%のパッションが最高でした」

克也「皆が我慢してくれたから今日と言う日がある、自分達に拍手してあげて下さい」

誠果「テンションあがりすぎてシンバル素手で叩いたらちょっと負傷したwそれくらい楽しかったです‼︎」

彰「さっきの話じゃないけど、現場で働く人達もこの規制が緩和されたライブを観て喜んでました。以上、冷蔵庫でした」

真太郎「来年はもっと関西にも来たいと思います!もうすぐビックな発表あるので楽しみに!ひとまず来年、ZeppOsakaBaysideに来ますのでまた遊びに来て下さい‼︎」


この日の前日、もう既にファイナルのようだったとTAKUYA∞自負するほどのツアー

この後もまだまだ横浜アリーナ、日本武道館、福岡マリンメッセと続いていく


UVERworldとcrewが創り出す、数えきれないほど同率に並ぶ名場面ランキングはまだまだ増えそうだ




00.NEVER ENDING WORLD(SE)
01.Don't Think.Feel
02.I LOVE THE WORLD
03.UNKNOWN ORCHESTRA
04.ナノ・セカンド
05.IMPACT
06.在るべき形
07.AVALANCHE
08.Burst
09.EMPTY96
10.撃破
11.Making it Drive
12.THUG LIFE
13.君の好きなうた
14.ピグマリオン
15.ANOMALY奏者
16.GO-ON
17.One stroke for freedom
18.Q.E.D.
19.Touch off
20.EN
21.Theory

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