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恐怖の週5フルタイムとおにぎりとばんごはん。そして心の邪魔をする完璧主義。

新聞配達がやってくるかなというじかんの朝、はやくおきて、ふつうより少しひとひねりしたおにぎりをなんとか作りたいともがいて、それをなんとかつくって、サランラップとアルミホイルに包み、容器に入れて一言メモ用紙にピンクか水色のペンで、メッセージを添える。

彼が入れていく弁当バックには、わたしが毎朝書いたメッセージのメモ用紙が何枚も溜まっていた。
会社のゴミ箱あたりですててくれれば良いものを、なんか、捨てるのもわるいしな……とかんがえてくれているのなら、とてもうれしくてほほえましいし、彼らしいとおもいつつ。

つくりおえたらまたベットに戻る。

わたしはコロナの予後がわるく、休暇をいただいていたので、今日から出勤となる昨日までは、彼にそこそこ食べ応えのある晩ごはんや、おにぎりをつくる余裕があった。

それが、今日からどうなってしまうだろう。5時おきで、5時台に出て、夕方に帰ってくるけれど、元々病弱で、メンタルも豆腐のわたしの身体が、週5フルタイムにくわえ料理、家事をこなすことにたえられるか……。

まわりではたらいているひとたちは、うまくお惣菜などで回さないとからだがもたないよ、という。

たしかに、わたしがほかのひとたちと暮らしていたころは、モデルとバイトをやっていて、週5フルタイムという劇的なハードさではなかったので、未知の領域で、経験でおしえてくれるかたたちの意見もありがたくきいたほうが良いのだろう。

すでにいまでさえも、夕方6時辺りになると、
「なにをつくろう……」とあたまを抱えながらメニューをながめている。

節約しつつ、冷蔵庫のなかの、週に一回最小限にかったもので料理するのは、かなり頭をかかえる。

そして、やはり無理をするのをやめておきなよといわれたって、

「メニューが被らないように」
「喜んでもらう料理を」

と気合を入れてしまう。
きっとじぶんのくびを締めるどころか、かれにゆくゆくは絶望を与えてしまうだろうけれど、そういう行動にでるわたしを自分自身でもとめられないのだ。

動けるうちは、かれにおいしい!すごい、天才!と喜んでもらいたい。その笑顔で、私に足りない財力や、しあわせにするちからや、いろんなものを贈りたいし、補いたい。

かれはきっと、そんなことは望んでない。
でも、わたしは、それでちゃんとかれをしあわせにできている、という、確たる自信が欲しいのだ。


私は元々むかしから心配性で、口癖は母に

「大丈夫かな?」


と聞くことだった。
だから、すこしきぶんを逆なでさせてしまったかな、とか、自分が月経前症候群にみまわれているときや、女性特有の嫌なものがでたときに、彼に無駄な気を遣わせてしまって、かなり落ち込んでしまう。

でも、やっぱりいまはしあわせだ。

まっしろで新築の家にかれとすんでいる。
だいすきな彼がかえってくる。
それだけで、やっぱりしあわせなのだ。

願わくば、このままつつがなくしあわせがつづき、家族というひとつのゴールインを迎えられますように。

心配や迷惑を極力かけませんように。

これはきっと、ある種ひとつの、過去の呪いかもしれない。

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