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同棲と婚期など

女と男はまったくちがういきものだ。
かつて読んだ本の中には、

"ーー男と女は,宇宙人ほどちがうーー"

と書かれていた。

かつて、男性の連絡の捉え方のちがいや、思考のしかたのちがいにいろいろと悩んだ経験があるわたしは、かたっぱしから本を読んで脳のちがいを理解しようとしたことがある。

よくあることが

【会ってない時は連絡が淡白で頻度も少なく、
つめたいかんじがする。でも、会うととても優しい】

ほんとうにあるある。多分頷く女子が何万人もいる。

そういうことがほんとうにおおかったので、本を読んでなるほど!と頭で理解しようとはおもいつつも、やはりちがう生物なので、完全な「腑に落ちる」ところまで到達はできなかった。

だから女はよく会いたがる。でもわたしの過去の解決策は、最終的にながれつく同棲(半)だった。

毎日顔を合わせるから、きもちがわかる。
連絡がないこともない。既読無視になっても気に病むことがない。つねに存在をかんじられる。

他愛もない会話がラインではむずかしい男性も、一緒にいるとしょうもないことで笑えたり、苦しいことも共有できて、たくさん楽しい時間を共有できる。トラブルがない限りは、たのしい。ほんとうにたのしい。

だからいままで、そういった「モヤモヤ」は「半同棲」なとで解決ができていたのだけれど、たのしいけれど、決定的にいえたことは

婚期が伸びる。

女性が「結婚」のふたもじを、心の底で永遠と待つことになる。そんなことがおおくて、結局かなりの期間を棒に振ったかたちとなった。

もちろん、いまおもいかえせば、その人たちと結婚してしまわなくてよかったとおもうことはよくある。だけれど、その時は好きだったわけだ。人間はいびつだから、こういうところも受け入れようと、わたしなりに試行錯誤をしてきたのだろう。

こころをけずりながら、
結婚の2文字を切に願って待っていた期間の自分のこころの負担は、かなり、かなり大きかったし辛かった。誕生日がくるたび、クリスマスが来るたび、その2文字を期待しては、どん底につきおとされる。

長いことそんなことを繰り返し、
もう、一生同棲なんてしたくないとおもっていた。

色んな統計や、いろんな動画で

「同棲しないで結婚したほうがうまくいきすく、幸福度も高い」

というのはよくみる。
体験しているから、いたいほどわかる。

アラサーとなったいま、同棲から、わたしのなかでは、彼との同棲というあらたなカンパニーで、再びゼロから築きあげて、

結婚からはじまる同居よりもくるしいみちのりを、またくりかえすのか、、、とおもうと、目の前がぼおっとなり、

おそらく長く遠く、まがりくねった道のりがぼんやりと、目の前にひろがっているのを心の目でおもいうかんでしまって、途方に暮れることがある。

元々結婚前提でつきあったのだが、アラサーと結婚前提というのは、そんなに悠長な猶予は一般的には多く残されておらず、時間がそんなに悠長に設定されていないことが、彼にはぼんやりとしか、またはわかっていないようだった。

そしてなにより、いま好きで一緒にいる彼が、確実に同棲からはじめるというのに向いてない性質である、ということがいえてしまう。

頭でしっかりとものを考えるくせや、石橋をたたく癖、メリットとデメリットをかなりよくかんがえるところ、きもちをセーブしがちでおしゃべりではないところ。

これらの特徴があるからか、ぶつかることも細かい行き違いにも、お互い目が行きやすい。

本来は相性が良いはずなのに、なぜかぶつかってしまう。それはなぜか…
このような特徴があると、同棲を固くとらえて、すべてのことを見極めながら何事もコツコツと積み上げたいと思うので(人間同士なので、コツコツと積みあげようと思ったら一生かかるような部分でもある)、

過剰に身構え、安心と保証を求め、結果いきおいを見失ってしまいやすい。 結婚という2文字が未知で、また潜在的に恐怖もかんじてしまう。失敗したくない。安心してから渡りたい。

結婚は結局「よくかんがえる」とできやしない。

だから結婚はおとこのタイミングだ、とか
ある程度勢いでやってしまわないと、うまくいくというのはよく耳にする。


好きな人と結婚するという2文字を追い続けて、約10年。

おおらかにすんなりと、
おんなのしあわせへとたどり着きたかった。

誤解をまねきそうなのでいっておくと、
彼のことはほんとうにだいすきだ。
この年齢になってこんな人と出会えるんだな、としみじみ思えるくらい、かつてないほど好きであった。

だが今回の問題とこれとは、まったくはなしがちがってくる。


どうかすこやかに、家族という2文字にむすばれ、

わたしの長年求めては、成仏しないものが、
幸せという2文字に昇華されますように。


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