黎明期

 そう、日本人は、キャラゲー大好きな民族です。(例外多数)
 この文章を書いている時点(2020ん年代)で、ニッポンのソシャゲというヤツ、原作モノがあふれ回りマワっています。
 ネトゲの世界だけではなく、3次元の方でもアレ、アレがあります。コスプレというヤツが。
 言わずと知れた、自身の姿をコミックアニメのキャラクター似せた姿にしてしまおうという行為のアレでが、昔を少々知るものとしては、いやーすげーなーこれが再現性というヤツか-、と感心するばかり。再現性の概念が・・・間違えていたかなぁと脳内再確認するほど。
 とはいえ、こんな陽キャキャラの嗜みみたいな趣味とは、我、縁遠い存在だったなー、気分的には遙か太陽系外苑より遠かった。
 そう、コスプレのようななりきり高等技術がなかった昭和生まれのOTKさんにとって、ちょっとはなりきり気分が味わえるかな?という涙ぐましい手段の一つが、シミュレーションウォーゲーム(以下SLG)という代物。安直にテーブルトークロールプレイングゲーム(以下TRPG)とは言いません。
 SLGなんぞ、Zとか言われる世代とか、生まれたときからスマホがある様な年頃の人々には「何じゃそれ」という単語が頻出するのでできるだけだとは思いますが付いてきてください。
 SLGというのはわかりやすく言うと、大戦略(わかんなきゃGGれ)とか、FPS/TPSを、少々念頭に置いていただき。それをTRPGっぽく手作業で行うという感じ。
 なぜ手作業かって?パソコンの性能も昔はウィンドウズも3.1とか95とかそれがすごいOSだったり、携帯も写真機能がなかったりそういえば、PHSとか言う通話しかないような機械だったり、集積回路にSLGさせるなんて、老人には、思えばスゴイメカができたんだなぁと感慨ひとしお。スマホみたいなすっごい機械が出現しないと、機械でSLGなんてムリっすよパイセン!
 SLGなるもの、けっこうスケールのカテゴリ分けで様子が変わってきまして、デカいスケールでは、・地域や国とか相手にする戦略級・作戦級、ユニットも師団やら旅団やら艦隊とか。
 スケールが小さくなると、戦術級、人間なら小隊とか数人の部隊、飛行機とか戦闘車両も小隊単位かな?
 そしてや戦闘級だと、一台一機一隻、一人ってのもあったなぁ。あぁ、やっとTRPGの所まで来た気分。
 タブン大多数のSLGゲーマーは、戦略作戦級なら一国の軍指令から、艦隊提督、師団長やら旅団長なんかの気分を味わう。
 戦術級戦闘級なら、大きところで中隊長やら小隊長、ことによると兵士一人からパイロット「気分」に浸ることができるんです。大まじめに戦史歴史のシミュレーションをやろうなんて思っている人、いるのか?せめては、囲碁将棋チェスにランダム要素を追加したかったという感覚か??
 そんなことはともかく、これを書いている当人、最近ではあまりお目にかかることの少ないSLGを嗜なんでおりましたが、ホビー○ャパンという雑誌がSLGのフォローをやめTRPGにシフトしたかの様にTRPG村に移住してしまいました。そういや、ホビー○ャパンという雑誌、TRPGのフォロ、だいぶ前にかなり縮小したっけ・・・きえた?
 本題に戻ろう、SLGをグリグリしていたゲーマーがTRPG沼に足首を漬け込んだときに何を思ったか、「TRPGって、戦力を編集できる温泉環境だったのか」
 どういうことかって?例えばグラマンF-14という戦闘機、米海軍最強だった機体で後退可変翼を持ち、36目標にロックオン可能そのうちの6目標にAAM発射可能、最高速度はマッハ2にちょっと足りないという感じ。
 SLGというのは能力がこの通りと決まっております。いや、だからね、F-14が一機6300万ドルとか言っておりますが、予算かかりすぎでーす。なので、F-14ですがこのとんでもないレーダーを無しにしてもう少しやすいのにします。
 SLGできません。やりたかったらTRPGへどうぞ。
このF-14をキャラクターだとすると、TRPGはそのスペックをどう変更するかに融通が利き、SLGは普通しませんw。F-14という機体、データとして出ている数値スペックはそれ以上もそれ以下もないのです。
 もうちょっとTRPG寄りの例えをすると、プレロールドキャラクターの数値を変えられるのがTRPG、変えられないのがSLG、だから、TRPGは戦力を編集できる、と表現しているのです。
 あぁ、TRPGは温いなぁ、キャラの能力にここまで融通が利くのに、キャラが弱いとか役に立たないなんて話を聞くと、恵まれすぎはプレイヤーをダメにするかもなぁ。若き日のこの文章書いている人の思いがそれでした。

 温い環境は人をダメにすることが多い。

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