支援と聞いただけで

 2000年代も10年かそこいら進んだ頃、平成というヤツが終わろうかと言う頃か、TRPGには二つの流れがあったと思う。
 一つは冬の時代、これについては諸説諸々、もう少々前だったか、「TRPGは日本に入ったときから斜陽産業」なら、いつでも冬の時代なので・・・タダの問題発言なので、もう少しちゃんと考察してから書くことにしよう。
 もう一つの流れが、なりきりロールプレイ頑張ってみようという流れでしょうか。ということで、冬の時代は放っておいて、ロールプレイ云々のお話を。
 そうです、TRPGってやつに、なりきり要素をばばぁーんと全面に持ってきた時期があったのです。
 時に人(プレイヤー)は、バトル物のコミックのごとくカックイク台詞を言いたいとかカックイク行動したいとかetcetc、プレイヤーがイケていると思う行動をTRPGでやってみてーなーって事でございまして、そんな事よそから言われなくてもやっている人は、そんなプレイスタイルをしています。
 んで、TRPG製造業としましても、需要があれば作って世に出さねばならないというのが業者の宿命。
 思い起こせば、ホビージャパンというTRPG製造メーカーからPONっと出版された「熱血専用」やら「番長学園」など、そして代表格と思えるのが「天羅万象」(この辺は個人の感想の範囲)
 それにしても、この文章を書き殴っている2020年代前半、(実際は2023年年末)ロールプレイ支援システムってどこに行ったのでしょう?・・・見ませんねー。この文章書いている人、そこそこTRPG界隈から離れているとは言え、見ないw
 今思えば・・・、気がつかれた方は少ないかもしれませんが、TRPG支援システムって、よくよく考えると、プレイヤーがロールプレイしないとまわらないシステムなんだって。言い換えれば、支援されるのがTRPGのシステム、支援してるのが、プレイヤーのロールプレイ・・・大体のロールプレイ支援システムって支援されている形になってないかい?
 大体、ロールプレイ出来るってのは、結構な特殊技能のような気がする、ので、少々水を向けられ支援っぽいことをされたとしても、猫も杓子もすなわちロールプレイングOKなんてことになりません。試しに、お近くの水辺にてそこに住まう鯉とか鮒に肺呼吸を教えてみましょう。それは不可能、ってぐらい出来ない人には出来ない技術なんです。
 話を本流へ、ロールプレイ指向に乗っかっていこうとしていたシステム群と言えば、誰が呼んだか知らないが、FEARというTRPG制作業者が作っていたいわゆる「フィアゲー」というシステムの一群、テキトーにロールプレイ支援チックなことを掲げていましたが、思うに他の所もちょっと問題があるのではないかと思うのです。
 TRPGに限らず、もっと広く電源ありなしを超えて広くある、呪いのごとくデザインする人々の中にある性癖(をい!)に、オリジナリティを持たせたいという願望がありまして。
 いえ、オリジナリティ大歓迎です、人のまだ見ぬアイディア見聞きして、インタレスティングな楽しみを受けるには大歓迎なのですが、その肝心のオリジナル要素が・・・本当に説明不足なんです。
判定方法が特殊すぎるのは結構、だがその複雑怪奇な判定に何の意味が?
 劇中使用する表やチャート、使用してどんな意味が?
エトセトラ
 表面的な使い方はさらっと書いていても、何のために????そういう感じで放置粗大ゴミのごとくおいてあるルールというヤツが多くて多くて。
 でーすーがー、ルールブックの行間を必死に読もうと頑張ると、「読め、読めばわかる、後は感じろ!」とある気がして仕方ない気がする(なんだこのいい方)。
 さて、ここまで読んでいただけたなら、お手持ちのFEAR製のTRPG読み返すなり思い出ていただいて、あぁもっと端的に言うなら、すっごいアイディアブチ込んだつもりの同人TRPGを見たことあるなら、そのあたりを思い出して・・・。
 出来れば、そのスバラシィアイディア概念の、そのオリジナルたらしめたところを、わかるように書いておいてください。そう言いたい。
 一つプロの作家様に替わって言い訳らしき言葉を述べれば、「TRPGのルール本のあの文章量だと、完全説明ムリです」
 言い換えると、システム本のルールパートだけでは、そのスバラシィアイディア概念のなんたるかは、ユーザーに理解してもらえそうにない。
 そんな肝になるエッセンスをちゃんと文章にしているルール本なんてあったかな?ないとは言い切れないけど、少ないなぁ。
 どこか別のところで書き殴った記憶があるのですが、TRPGとは上下左右どこまで行っても、わかってもらう&理解してもらうことが付いて回る遊びであります。
 話が横道なのか想定通りなのかまずは進めよう。
 まずはTRPGでロールプレイするって、何で?何が重要なの?
 うーん、マイキャラがキャラクターが何を思い、何を考えているのかを、その卓にいる人々に理解してもらうことじゃないのカナ?
 そしてロールプレイのやり方は、色々、淡々とした状況説明オンリーから、演劇さながらの演技チックな感じまで人によっては映画なんかの脚本作り方から演劇論まで手を出している人もいるのでは?シリアスでカックイイ様に見えるといいですね
 でもそこに手を出すと、かえって難しくなる気がする。
 何か考えるの嫌になってきた。

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