君たちが好きなのは、コレなんだろう?

 そう、HP(ヒットポイント)の削り合いのことだ。
運良くTRPG関係のイベント、コンベンションやら有志サークルのオープン例会などに行くことができれば、周囲の奴らはすべて敵性NPCのHPを削りたくて仕方のない奴らだと思っていい。
世のTRPGのほとんどが、敵と戦い、それに勝利するのが目的、と言うことは、HPを削りたいという願望がTRPGゲーマーの本能と言っていいと思うんですよ諸兄方。
 HPを削り減らすことがTRPGの目的だ。いかにも問題がある様な書き方していますが、この文章書いている人はこの問題について思ってしまったんだ、結局システムが変わってもやることは同じかい!
 もう一度言おう、TRPGゲーマーの根本的願望が、敵性存在のHPを減らしたい、と言うことは、減らされるべきHPを持つ(敵性)NPCがいないTRPGって、根本的願望を満たしてはくれないゲームになってしまうと言うことにならないか?
 もう少し視点を変えると、日常系TRPGやらラブコメ系、スポーツものTRPG、はたまた経済戦争TRPG等々、BOSSNPCが姿を見せてそれを倒すという様式になっていないTRPGにゲーマーが食いつかない理由を他にあるというなら、本当に教えてほしい。
 世のTRPGゲーマーで、変に意識が高そうな人だと「そんなことないよ」と言い、他のプレイヤーとの会話ややりとりが楽しいのしいとか言っていそうですが、最後の最後のラスボスをどうにかするのに、その方法、つまりBOSSNPCを退治するやり方が、高度な議論でなんとかなってしまったら、その卓の方々皆さん不満たらたらにならないかい?、その意識高い系(ロールプレイ至上っぽい雰囲気お人だ)のプレイヤーだって不満爆発寸前かもしてない。
 削るHPのないTRPGが面白くないなら、日常系を含む戦闘要素のないTRPGって、本当に不毛だな!(え?コレで終わり?)
 ・・・昔々見たTRPGですが奇妙なやり方でそこをクリしたシステムがありました。
 シナリオ進行中、プレイヤーは様々な日常の問題と遭遇する、物探しでもいい、情報収集でもいい、ふてくされた友達をなだめるのでもいい。
 その問題一つ一つにヒットポイントを設定しており、PCはロールプレイで問題を解決するように行動してもらいう。そこでその行動がうまくいったかの判定が行われ、判定に成功すれば問題のHPが減ってゆく。
 そしてその問題のHPが0になれば問題解決、という寸法だ。
 言ってみれば、皆様大好きな西洋中世いい加減ファンタジーで見ると、冒険者が依頼を得るのにそれに対するHPをナントカし、受けた依頼の先にいたゴブリンの巣穴を見つけるのにHP、モチロン駆除するゴブリンにヒットポイント・・・。
 頑張って全部の問題のヒットポイントを0にしましょう、という具合?。
当然のことながらこのシステム、問題解決の判定に失敗すれば解決すべき問題からの逆襲が待っている。埋まりプレイヤーキャラクターのヒットポイントが減ることもあり得る。
 こんなゲームがあったのだが、今までのシステムの焼き直しとみるべきなのかどうか?
 とにかく今のTRPGは、自他のヒットポイントを削り合うゲームで、その削り合いが一番面白い要素。
 それが発生しないTRPGは、面白いと思っていもらえない。
 この、TRPGに染みついたHPの削り合い=面白い
 という呪いのような構図から解放される日が来るのでしょうか?

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