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願うことと叶うこと(解説:実現ちゃん)

私のハイヤーセルフ群(同系譜魂群)にはさまざまな役割を持つものがいるのですが、今回は「実現ちゃん」とのやりとりをnoteにしようと思います。

実現ちゃんとは
心の底から願う未来があるとき、ある条件を満たすことで現れるちょっと特殊な存在。
「絶対に実現する」と確約の証拠として現れるため、実現ちゃんが出てくると勝ち確。物質的にもちゃんと望む未来に到達する(少なくとも今までは全部実現してる)。
完全勝利BGMを伴ってやってくるレアキャラ的存在。

実現ちゃん「私が現れるときは願いが絶対に叶う時よ。疑いようもなく、望む未来に必ず至る。その目印が私だよ」

リアル勝利の女神ワロタ。

茶化さないの!実際そうだったでしょ、受験の時も」

そこそこ厳しい倍率の中学受験をした時、確かに彼女は現れました。で、彼女の言葉通り、受かった。
多分、これを世間的には引き寄せの法則とかいうのかもしれないけど……

「引き寄せの法則ってなんなのか、私は知らないけどさ。
願う?祈る?念じる?そんなの馬鹿らしいわ、って私は思うのよね」

待って、霊体のあなたが一番最初にそれ言うの??

「霊体だから言うの!せっかく肉体を持って物質の世界に生きてるくせに、どうして念の世界にわざわざ帰ろうとするのよ。
海外旅行してるのに現地の日本食のお店に行くことくらい馬鹿らしいわ

なんだその妙な比喩表現…!?

「私は『未来の実現を司り、それを告げるもの』だからね」

……長いので呼び方「実現ちゃん」でいい?

「まあ、うん。嘘じゃないからいいよ」


未来の実現願望は、祈りであり呪いにもなる



実現「大前提、これを理解してないとそもそも私は現れたりしないわ」

実現願望が呪いって…どういうことよ?

「たとえば、ピザを食べたいと思ってる人がいるとするわね

ピザ…!?

ピザ男『ピザ食いてえ』

「その者は、ピザを食べることを願ったわ。ピザが好きなんでしょうね」

え、うん……なんかすごい恰幅のいいアメリカ人のイメージ。

「でも私はこの時点で、その者の元には現れない」

____実現ちゃんの出現には、条件がある。
それを満たさなければ、何をどうやっても彼女は現れない。

「念じるだけじゃ足りないの」

…そうか、ピザが欲しいなら出前の電話しなきゃ、そもそも来るはずがない。

「そう。願うだけじゃただの妄想よ。
その妄想を奇跡の力で叶えてあげる、なんてことはしないの。
そんな不確実なことよりもっと確実なことは、ピザ屋に電話しろってことなの」

ピザ男『俺、電話苦手……うううっ』

なんか言ってますよ、実現ちゃん。

出現条件1。物質的に、実際に、行動を起こすこと。自力で、妄想を現実に投影する努力を怠らないこと。
……私は、理由なくどっかから降ってくる幸運が一番嫌いなの。私が司るのは、自分で獲得する幸福な未来だもん。タナボタなんて司るのはナンセンス!」

ピザ男『…………』

いじけてますよ、この人!?

「ここで行動できないのは理由があるわ。なんでだと思う?」

えっ…、普通に電話が苦手なんじゃないの?

「そもそも、この者はどうしてピザを食べたいのかしらね?

え?
ピザが好きだからじゃないの?あと普通にお腹空いてるとか。

実現「私から見たら、ピザはただの口実。この者の願いの根源はもっと深いところにあるわ。
まあ、本人も気づいてないみたいだけど」

ピザが口実?でも好きな食べ物にそんな理由なんてないでしょ……

ピザ男『トマトピッツァ…チーズトロトロ…こんがりベーコン…コーラで一気に流し込む…朝まで夜通しピザパーティ…じゅるる…』

あっだめです、
こいつ完全にピザの妄想の世界に入っちゃった。

「そう?じゃあその妄想を詳しく見ていこうかな」


願いの本質はどこにある?

ここはピザ男の妄想の中の、ピザパーティ会場。
一軒家の一階、そこは派手なバルーンとモールで飾り付けされたリビング。
中央には大きなテーブルに、色とりどりのピザが一面敷き詰めている。軽く10枚はありそう。
テーブルに乗り切らない分はキッチンに、コーラの大きなペットボトルは段ボールにぎっちり。新品のプラスチックの使い捨て皿とコップが、たくさん重なっている。

…待って、何これ!?

実現「あの者の妄想の世界でしょ

ピザ男『うまい、うまい!』

ピザ男は大好きなピザを無心に頬張る。
そこへ、玄関のチャイムが鳴った。キンコーーン!
視点を家の外へ。
するとそこには、パーティハットをかぶって大きなプレゼントの包みを担いだ人影が、たくさん詰めかけていた!
「HEY!ジム!お誕生日おめでとう!俺らが送ったピザは届いたかい?」

…なんのアメリカンホームドラマだ????

「ジム、あなたの友達が来てるみたいよ。玄関に行ってドアを開けてきなさいな」

…しかし、ジムは動かない。
ジム『うるさい!』
ピザを頬張りながら、ジムは言った。
『どうせあいつらは俺のことをからかいにきただけだ。ピザを頬張る俺を見て、デブだっていじめるんだ』

…とてもいじめっ子には見えないけどね?
めっちゃ陽気にプレゼント持ってきてるし。

「でもそれはドアを開けるまでは、ジムには分からないことでしょ。
いじめっ子じゃないと分かるのは、今私たちが俯瞰視点からこの妄想の世界を見ているからよ」

…視点を部屋に戻す。

ピザがたくさん並ぶパーティ会場。キラキラに飾り付けされている広いうリビングに、ジムは一人でいる。
『俺はピザが好きだから、ピザを独り占めできるのが幸せだ!』
他に人は誰もいない。


もし、ジムの言葉が文字通りそのまま真実であれば、きっとあの妄想の世界にはプラスチックのお皿やコップはなかったでしょうね。一人で飲みきれないくらいのコーラもなかっただろうし、あんな広い会場にもならなかったでしょうね」

……ジムの本当の願いは、ピザを食べることではなくて別のこと、ってこと?

「ピザを食べるのは、願いのほんの一部分に過ぎないのよ。別にそれが嘘だとか言うわけじゃないの」

華やかで楽しげなパーティ会場、ドアの向こうにやってくる「誰か」、それを拒否して一人で大量のピザを頬張るジム。

「ジムは、自分の願いの本質に気づいてない。ううん、気づいてるけど認めてないし、認めたくないのよ。だから『ピザを食べたい』のその先に進めない。
そんな人の願いを、私は叶えない。
…叶えたって、その人は幸せになれないから。

本質まで至っていない願いを持ち続けることは、裏を返せば「そこに留まり続けること」を願うことでもある。それはきっと、願いというよりも自分自身に与え続ける呪いと言っても良いくらいだわ」


人は、自分の願いの本質から逃げたくなるもの


実現「願いって、叶っていないから願うのよね。まだ実現してない未来だから願うの。つまりこれって、まだそれが実現していない現在、を相対的にはっきり認識することでもあるの」

…私の受験の時も、そうだったね。

「そうね。あの時の自分の願い、覚えてる?」

友達が欲しい、だったな。
話が合う友達、気が合う友達。あと勉強が楽しいと思える環境に行きたかった。

「つまり、それを願っていた当初のあなたは?」

……友達がなかなかできなくて、寂しかった。休み時間は教室の端っこで漫画しか読んでなかったけど、友達と一緒に話したり遊んだりできる子が羨ましかった。
あと、学校の授業がつまんなくて、毎日暇すぎて死にそうだった。

「うん。あなたはその現状を認めて、今自分は満たされていないと受け入れた。で、そこから脱して望む未来に進ために、受験するという手段を選んで、塾に通ってたくさん努力した。
…私は受験で合格するという未来を確約したけど、それは結局手段でしかなかったってことね

…じゃあ、実現ちゃんの出現条件2は「なんで自分がそれを願うのか、現実を認めて受け入れること」…?

「その理解で差し支えないわ」



その願いが叶ったら、本当に満足ですか?


実現「結構いるのよね、最初から妥協した願いを持って叶えようとする人」

…だめなの?

「私の好みじゃないわね。ダメとは言わないけど。妥協するってことは、そもそも最初から最も望む未来は叶わないって諦めてるってことでしょ?
それを未来の実現を司る私に、確約しろっていうの?」

でもさ、生きてたら妥協しなきゃいけない場面ってたくさんあるじゃん。
全てが望み通りになるって思うのも、それはそれで言い過ぎじゃない?

「あのね、勘違いしないで。
妥協っていうのは、既にやってきた現実を受け入れることなの。
今私が言ってるのは、未来の話よ。まだ確定していない無限にある未来のうちの、どこに行きたいの?ってことを聞いてるの。

つまり、進路希望の段階で自ら未来の幅を狭めてんじゃないわよ、てこと。
まずは第一志望を受験しなさいよ。第二志望も受けてみて、第一志望に受からなかった時に初めて「妥協」すれば良いでしょ。
はなっから第一志望を受験しないことが「妥協」だと思ったら大間違いよ

うわ、なんかめっちゃ怒られた………

「これだから人間は。自分の未来を閉ざすのはたいてい自分自身の思い込みとか固定観念よ。
それを取っ払う勇気を持って、実際に行動に移せるものの元にしか実現の確約はやってこないわ」

…これを今私があなたから聞いてるってことは…なんか察してきたぞ…

当然でしょ、あなたに言ってるんだから!
最初っから未来を閉ざしてんじゃないわよ、私はそんな状態のあなたの元になんて現れないわよ!」

…ヒィ…我が身を振り返ります……



「念の世界に囚われると、そういう当たり前のことが見えなくなるの。
だから、祈りも願いもバカらしいのよ。
考えるだけで叶うわけないでしょうが。
とっとと行動して努力のベクトルを物質世界に合わせるのよ!そのために今物質の世界で生きてるんでしょう

う……はい……なんか、はい、すみません…。



風の時代的な未来実現


実現「風の時代になると、どんな願いでも比較的サラッと叶うようになるわ。重力が少ない月に行ったみたいに、ポーーン!って」

よく聞くよね、それ。
簡単に願いが叶うよ!みたいな。

「みんな、それのメリットばっかり見てるようだから言うけどさ、その状態って実は諸刃の剣なの、わかる?

え…願いが叶ったらいけないの?

「本質まで掘り下げることのできた願いなら、別に問題ないわ。
でも、自分の願いの本質を捉え違えたり無視したりしてたら、その『本質に満たない願い』を叶えてしまう世界にだって、簡単にいけてしまうのよ。
…そこに幸せはないわ」

それってかなりややこしい事態になるね?

「そ。…さっきのピザ大好きのジムの世界に戻るけど、ジムはピザを食べたい、って言うのが願いの本質だと思っているわ

…つまり、それが簡単に実現すると言うことは…、

一人きりのパーティ会場で、大量に食べきれない程のピザが届き続けるのよ

こわっっっ!!!

「ピザがどんなに好きでも、ジムは全然満たされないわ。それどころか、ピザ食べすぎて逆にピザが嫌いになるかも」

やべえなそれは。

「未来の実現を願うことって、それだけ大きな呪いにもなり得るのよ。
その願いがあなたにとっての「呪い」になる危険があるかぎり、私は現れない。未来の確約はしない。

さて、あなたはどの未来に行くことを望みますか?


……ってことを超怒られました

えーー…
この記事は、私が実現ちゃんにめっちゃ叱られた様子のダイジェストでございました。

ヒイン……ガッツリ叱られたよおう……
曰く、まだ願いの本質に到達していないとのことです。
掘り下げ頑張るう……

一応、これ記事にして良いらしいので文字起こししました。
はあ………

ちなみに実現ちゃんは普段滅多に現れることのないレアキャラなので、こうしてじっくり話したのはすごく久しぶりでした。
年に数回チラッと来るかなー、くらいの頻度です。

来るときはマジで頼もしい感じで「勝ち確」演出をガンガンかけながらやってくるけど、その分相当努力しないと来てくれない。
なんなら「来て欲しいなあ〜」というふわふわなメンタルでいると「は?たるんでんじゃないわよ!」って感じで来てくれないんですよね。

気持ちとしては、「あなたに最高の未来を見せてあげるから、来たら?」くらいの強気でいないと現れないという…笑


久々にきつめのお叱りを頂いたので、我が身を振り返りつつ精進しようと思います。

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